昨日は、東京日仏学院で『BEEの不思議なスペクトラムの世界』*の上映後のトーク通訳でした。
BEEことエレアさんがとてもチャーミングで、「エレアさんって、ちょっと漫画のキャラクターっぽいですよね(=もちろん褒め言葉)」と話しかけると、そう言われたことは初めてじゃない、みたいな、はにかみかたが可愛らしく、誰だったかな・・・似てる、う〜〜、誰だったかな・・・と本人の前でいっしょうけんめい思い出そうとしたら思い出した。
「アラレちゃんだ!」(=Dr.スランプのね)
遠い遠い、京都の大学時代の記憶がよみがえった。ほとんど奇跡。
「アラレちゃんに似てますよね!」
でも、ご本人、そんな昔の漫画はご存知なかったようで・・・首をかしげる。
彼女の世代は『フルーツ・バスケット』、『マイ・ヒーロー・アカデミア』、『NARUTO』、『One Piece』ですからね。
隣にいらっしゃった監督のファビアンさんはニコニコされていたので、きっとご存知だった様子。
それで、わたしは急いで、スマホでアラレちゃんの画像を引き出して、
「ほらっ!」と差し出したら、「あ〜」とちょっと納得して笑ってくれたので嬉しかったな。
アラレちゃんは、大きな瞳に大きな眼鏡、三等身くらいの女の子なんですが、
実はわたし自身が、大学1年の頃は金縁の丸眼鏡をかけて、長い髪を両脇に結んでいたので「アラレちゃん」とちまたで呼ばれていた・・。まだ無邪気な二十歳前(=その後、わたしは暗めのゴシック系に傾倒するので、アラレちゃんはほんの一時期でしたが)。エレアさんにこうして出会っていなかったら、二度と遡ることはなかったであろう記憶です。
映画の中で披露されるエレアさんの囁くようなソプラノの歌声はとってもチャーミングで品があって、
「いつも何度でも」(『千と千尋の神隠し』の主題歌)もうっとりしてしまいます。日本語ですよ!
中学校と高校で日本語を習得してらっしゃったそうで、さらに感激。
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*この11月末、第一回沖縄環太平洋国際映画祭にコンペ出品された作品です。またどこかで上映されることを期待してます。
ちなみにBEEは、エレアさんの歌手としてのステージ・ネームで、彼女の大好きなミツバチのことのようです。うん、ちょっとミツバチのような軽やかさとお茶目さと甘さも感じられます(=ミツバチ自体は甘くないけど、Honeyな感じたっぷりです。お住まいのニューカレドニアから日本に来て、短期間にいろんな人に会って、いろんなことがあって、おまけに風邪までひいちゃった、と日本で買った蜂蜜チューブを持参してらっしゃったよ。早く治りますように)