ちまたではクリスマスイブ。
ハードボイルド気取りでひとり映画を観に行き、帰りにホテルのカフェでケーキとお紅茶でのんびり読書、というのがひとりの時の私のクリスマスイブの過ごし方ですが、
今年は風邪まだひきずっておりまして、外に出るのも億劫・・。
年賀状もまだ手つかず状態だったので、ものすごく重い腰をあげて、ようやく切手貼りなどしております。
パソコンに慣れた両腕には、手書きで住所を書くという作業が非常に難儀。切手をべろんとなめて貼るとハガキが水分を含んでよじれる。もっと合理化できないかなあ・・。
ラジオのFrance Culture で、名インタビューアーのジャック・シャンセルの追悼番組を聴きながら作業。
ジャック・シャンセルを知ったのは、ヴァレリ・ドンゼッリの『わたしたちの宣戦布告』のおかげ。遅いんです。
ヴァレリーとジェレミのセリフのない映像にとても懐かしく、どこかしらもの悲しい音楽が使われていて、これなんの音楽だろう、と思って調べたら、ジャック・シャンセルの名物インタビュー番組「Radioscopie」のテーマ音楽と知った。あらあ、そうか、著名な政治家も哲学者もみんな彼の番組なら出演を受けるという良質な番組だったらしい、この「ラジオスコピー」。
若い頃のインドシナでの駐在を始め、日本にもなじみのある人らしいですよ。
シャンセルをめざしたと言う、現役のフレデリック・タデイという、この人もインタビュー上手な人ですが彼のTête à Tête という番組、いつのまにか終わっていた。1時間番組だったので聞き応えがあり、フランソワ・オゾンやソフィー・マルソーの回は保存しているくらい。
いい番組はすべて消滅するのがならいだな・・。
Du Jour au lendemain がこの9月の番組編成で、抹殺される運命をたどったのも同じだわ。
さて、明日から寒さ厳しい京都の田舎へ・・・。寒そう・・。木造の実家はしんしんと寒いんですよ。
「帰るの怖い~~」と言ったら、母に怒られた。でも本音だわ。フランスの中央暖房が恋しいわ・・。