横尾さんの版画HANGA展へ。
町田は初めてでしたが、ほとんど小さな旅という感じで週末、電車に揺られて・・・はるばると・・。
でも、都会でした。 なかなかすてきなカフェもあり（クロックムッシューとチーズケーキをいただき）、
なんといっても時代順に追った版画250点は、満腹の満足感。
横尾さん元気だなあ、すごいなあ、えらいなあ、面白いなあ、この色、すてきだなあ、と、圧倒されっぱなしでした。
どんな脳みそしてらっしゃるんでしょうね。2017年の大型作品がすでに展示されていてびっくりですよ、精力的。
フランスでもかなり受けそうなんですが、個展などされているのでしょうか。やはり規模的にはこれくらい見せないと、ギャラリーレベルだとこの熱量は伝わらないな、と思った次第。 がんばれ、誰か！（無責任・・）
ゆうべ、ひとりでのんびり夕食中に、見知らぬ番号から携帯に着信。
好奇心が勝って、すぐに出る。「はい、もしもし」。
結局、通訳の相談だったのですが、それが翌日の午前中だというので、あらまた急なお話。
しかも内容もわからないというじゃないですか。最近、そんなんばっかりやん・・。
１時間後におおよその議題くらいは教えてもらえたのですが、資料もないし、まあ、それを受けるわたしも向こう見ずです。（とはいえ、それから２時間ほどやっぱりボキャブラリーの予習しましたわ）
そんなわけで仕事はなんとか午前中に無事に終わって、予定通り午後はドキュメンタリー『写真家 ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』へ。
先日の写真展で垣間見たソール・ライターの生き方にちょっと惚れているので、どんなオジさんかなあ、もっと惚れそうかなあ・・と期待して。
うん、ゆるい感じのオジさんで（でも信念はお持ち）、映画も急いでなくて、アメリカにほぼ興味のない私でも、ニューヨークでこんなオジさんとベンチで座ってお話ししたいな、な感じでした。
彼のコーヒーの作り方もゆるくて、「まだぬるい」って、いったんコップ（カップじゃなくて、デュラレックスみたいなガラスコップ）にお湯を注いで作ったインスタントコーヒーをまた鍋に戻すんです。わあ、ええなあ、この構わないところ。
冷蔵庫から出した牛乳パックから、どぼっと牛乳入れるのも、あらあ、どうせぬるくなるんやん、な感じですが、いいんですよ、それが。
アシスタントで友人の、まだお若いマーギットさんも、すでに故人の40年来のパートナーの美術家ソームズさんも美しい女性ですし、やっぱりライターさんの魅力は、あの写真ににじみでている通りなんだわ。
納得！
映画のお話。
まだ少し先の７月下旬の公開ですが、渋谷のイメージフォーラムで「ドゥミとヴァルダ、幸福についての５つの物語」と銘打って、ジャック・ドゥミとアニエス・ヴァルダの特集上映が開催されます。
ドゥミの作品は『ローラ』と『天使の入江』。前者は、ナントを舞台にアヌーク・エーメが踊り子を、後者はニースのカジノで、ジャンヌ・モローがギャンブルアディクションの謎めいた美女をそれぞれ演じていて、必見です！
『天使の入江』は、昔、パリで名画座で見て、たぶんちょっと寝た・・（寝不足だったんですよ・・スミマセン）ので、今回、きちんと見直します。『ローラ』は最近、仕事でも見る機会があって、やっぱり、ええなあ、と思いましたよ。
ヴァルダの作品は今回、３作。処女作の『５時から７時までのクレオ』、長編初のカラー作品『幸福（しあわせ）』、その後、夫ドゥミの故郷ナントと幸福な少年期をフィクションとしてフィルムに焼き付けた『ジャック・ドゥミの少年期』。
『〜のクレオ』も『幸福』も、ずいぶん昔に見た切りなので、この機にもう１度。
じつは先日、ヴァルダ監督のスカイプインタビューの通訳という幸運が急遽、巡ってきて、うわあ、ヴァルダ監督は初めてですよ、どきどき・・・でしたが、もう、80代後半とは思えない頭脳の明晰さと初々しさと、可愛らしさで、ハンサムウーマンここにあり、の感動でした。大柄のピンクのフラワープリントの洋服がとても似合ってらして。
利発な少女は今も健在、という感じでした。
カンヌでの新作「Visages, villages」お披露目上映も大好評だったようで、素晴らしいことですね。
日本でも公開されますように。
明日、朝早いので９時過ぎに横になったけど、やっぱりそう簡単に体内時計はだませないわ。
寝られない。
入眠剤も効かない。
いつも９時間も10時間も寝てるせいだわ。寝足りてるのよ。
クマが出たら、ごめんなさいだわ。
お疲れさま！
