夫は朝早くから大学へ授業を受けに。
フフ、今日は一日留守だ!ラッキー!
10時前に、シッポのある息子のくうちゃんを獣医さんに連れて行く。
今日は、半日かけて副腎の検査をするらしい。
「4時頃お迎えに来て下さい」と言われたので、「よろしく」と預けて帰ってきた。
家に帰って、普通の生活をしているのだが、合間合間に気付くとクウちゃんの姿を捜している。
ソファの上、和室の隅っこ、いつもくうちゃんが気に入って寝ている場所を目で捜しては、「そうか…、今日は留守だった」と、我に返る。
台所に立っている時も、リビングでPCに向かっている時も、なんとなくいつも私のそばにいて、私の動きを片目で追いながらうとうと眠っているくうちゃん。
きみがいないと寂しいよ!
6月になると14歳になる老犬くうちゃん。
あちこち検査をしても、多少薬を服用して症状を軽減させても、老いには勝てない。
そう遠くない時期に、今日のようなくうちゃんのいない我が家になることだろう。
気がつくと家の中のあちこちに、くうの影が見えて、でも決してもう会うことはできない。
そのたびに涙が出るんだろうなぁ。
そんなことを考えながら、くうちゃんのいない家で過ごした。
実はすでに何度も獣医さんには宣言している。
「きつい治療は受けさせません。生活の質が保てるように、一日でも長くではなく、多少短くなっても構わないので、ぎりぎりまで元気に過ごさせて下さい」
このところ、新聞で老人医療の胃瘻について書かれている記事を目にする。
どのような最期を選ぶのか、自分の場合も、母の場合も、そしてくうちゃんの場合も、その時々で真剣に考えなければいけない。
しんどいなぁと思うけど。
さて、お迎えに行ったら、くうちゃんはいつも通りシッポをふりふり戻って来た。
検査結果は、2~3日後になるらしい。(お会計は超高額!)
病院を出たとたん、大いに不機嫌だとアピール。
うちに帰っても、ワンワン吠えてむくれている。
とりあえず元気はあるらしい。
夕飯にはレバーを追加してご機嫌伺い。
こういう日が一日でも続いていくようにと、願わずにはいられない。