OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

きみがそこにいないと…

2012年05月08日 | 家族の話題

夫は朝早くから大学へ授業を受けに。

フフ、今日は一日留守だ!ラッキー!

 

10時前に、シッポのある息子のくうちゃんを獣医さんに連れて行く。

今日は、半日かけて副腎の検査をするらしい。

「4時頃お迎えに来て下さい」と言われたので、「よろしく」と預けて帰ってきた。

 

家に帰って、普通の生活をしているのだが、合間合間に気付くとクウちゃんの姿を捜している。

ソファの上、和室の隅っこ、いつもくうちゃんが気に入って寝ている場所を目で捜しては、「そうか…、今日は留守だった」と、我に返る。

台所に立っている時も、リビングでPCに向かっている時も、なんとなくいつも私のそばにいて、私の動きを片目で追いながらうとうと眠っているくうちゃん。

きみがいないと寂しいよ!

 

6月になると14歳になる老犬くうちゃん。

あちこち検査をしても、多少薬を服用して症状を軽減させても、老いには勝てない。

そう遠くない時期に、今日のようなくうちゃんのいない我が家になることだろう。

気がつくと家の中のあちこちに、くうの影が見えて、でも決してもう会うことはできない。

そのたびに涙が出るんだろうなぁ。

そんなことを考えながら、くうちゃんのいない家で過ごした。

 

実はすでに何度も獣医さんには宣言している。

「きつい治療は受けさせません。生活の質が保てるように、一日でも長くではなく、多少短くなっても構わないので、ぎりぎりまで元気に過ごさせて下さい」

 

このところ、新聞で老人医療の胃瘻について書かれている記事を目にする。

どのような最期を選ぶのか、自分の場合も、母の場合も、そしてくうちゃんの場合も、その時々で真剣に考えなければいけない。

しんどいなぁと思うけど。

 

さて、お迎えに行ったら、くうちゃんはいつも通りシッポをふりふり戻って来た。

検査結果は、2~3日後になるらしい。(お会計は超高額!)

病院を出たとたん、大いに不機嫌だとアピール。

うちに帰っても、ワンワン吠えてむくれている。

とりあえず元気はあるらしい。

 

夕飯にはレバーを追加してご機嫌伺い。

こういう日が一日でも続いていくようにと、願わずにはいられない。