OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

あの時は楽しかったねぇ~。??

2005年10月18日 | Weblog
いつものように部屋でおしゃべりをしていると、母が、突然「あの時は楽しかったわよね~。」と話し出す。
「あの時っていつ?」
「ほら、トラックの荷台に材木載せてこの車を動かないようににして…」
「???…」

何か夢で見たことを現実と混同しているらしい。
トラックの荷台に乗って、都内のあちこちに行ったのだとか。
「すご~く楽しかったから、連れて行ってくれたあなたに感謝してたのに~!」
「夢だったなんて残念!」
「いいじゃあない、楽しい夢だったんだから。」と慰めたが、よほど外へ行きたいらしい。

母はここのお年寄りに比べれば、私と散歩したり、リハビリに病院へ行ったりと外出の多い方だ。
でも、事故以前、自由にあちこち、歩いて、バスに乗って、電車、時には飛行機まで利用して遊びに行っていたのだから、不満に思うのも無理はない。
事故の記憶はまるで残っていない。
事故以前の記憶と今の状況。
このギャップがなかなか埋められず、母を苦しめている様子。

「夢でもなんでも、楽しいこと何でもしてよ。わたしもまた、どこかに行く計画立てるから!」
「そうね、また一緒にどこかに連れてってね。」

夢で見たように都内まで出かけるのは、12月の亡父の13回忌までは無理だけれど、秋晴れの日を選んで、できるだけ散歩に行くように心がけたい。