今日もホームシックが強い。
「うちにかえりたい!!!」
「今すぐあなたの車に乗せて連れてってちょうだい!」
「私がここで死ねば、いいんでしょ!」
あれこれ言っても、おやつを出してもごまかされない。
車椅子の腕木をこぶしでたたきながら、身を震わせている。
家を恋しく思うのはよく分かる。
「私をここに置いて、ほったらかしにして…」
「毎日来てるでしょ!」と返すと「あなたのことじゃないわよ!」
弟夫婦がここのところ顔を見せないのが、原因のよう。
「こんな所に私を置いて」を繰り返す。
「こんな所のどこが不満なの? ここでお友達もできたし、スタッフの人も親切でしょ!」
大人げないと思いながら、私もきつい言葉で応酬。
「もう起こってしまったことは元に戻せない。」
「うちに帰りたい気持ちも分かるけれど、そればかりで凝り固まってしまったら楽しくないでしょう。」
「お母さんは、事故にあって命拾いしたのよ。」
「だったら、拾った命を楽しんで使おうよ!」
「わたしは、お母さんがそばに来てくれて、毎日顔が見られるのを幸せだと思うことにしてるのよ。」
「もし、元気だったら週に1度がせいぜいだったでしょう?」
「できないこと、なくなったものを嘆かないで!」
「歯を食いしばっても、苦しくても、幸せにならなきゃいけない時があるのよ!」
「私は去年からずーっと、そう思いながら、幸せに生きてるのよ!」
我ながらきつい言葉だと思いながら、母を諭す。
いつの間にか涙がでていた。
私の言葉がわかってもらえたのか、それとも娘が泣いていることで何かを感じてくれたのか。
母はやっと穏やかになり、夕飯の席へと移っていった。
私は家に帰っても、鬱々と気が納まらない。
夕飯の下ごしらえをし、気分転換に犬と散歩に出たのだが、暗い道を歩きながら涙が止まらない。
「母がかわいそうで…」と言うと、「???」、「お幸せじゃあないの…」と返されることがある。
でも、私は母が哀れでならない。
大きな緑の木のように、さわやかで、たのもしげで、明るかった母の混乱している姿を見るのは辛い。
でも、イヤな気分はみんなここに吐き出して、わたしは絶対幸せでいよう!!
「うちにかえりたい!!!」
「今すぐあなたの車に乗せて連れてってちょうだい!」
「私がここで死ねば、いいんでしょ!」
あれこれ言っても、おやつを出してもごまかされない。
車椅子の腕木をこぶしでたたきながら、身を震わせている。
家を恋しく思うのはよく分かる。
「私をここに置いて、ほったらかしにして…」
「毎日来てるでしょ!」と返すと「あなたのことじゃないわよ!」
弟夫婦がここのところ顔を見せないのが、原因のよう。
「こんな所に私を置いて」を繰り返す。
「こんな所のどこが不満なの? ここでお友達もできたし、スタッフの人も親切でしょ!」
大人げないと思いながら、私もきつい言葉で応酬。
「もう起こってしまったことは元に戻せない。」
「うちに帰りたい気持ちも分かるけれど、そればかりで凝り固まってしまったら楽しくないでしょう。」
「お母さんは、事故にあって命拾いしたのよ。」
「だったら、拾った命を楽しんで使おうよ!」
「わたしは、お母さんがそばに来てくれて、毎日顔が見られるのを幸せだと思うことにしてるのよ。」
「もし、元気だったら週に1度がせいぜいだったでしょう?」
「できないこと、なくなったものを嘆かないで!」
「歯を食いしばっても、苦しくても、幸せにならなきゃいけない時があるのよ!」
「私は去年からずーっと、そう思いながら、幸せに生きてるのよ!」
我ながらきつい言葉だと思いながら、母を諭す。
いつの間にか涙がでていた。
私の言葉がわかってもらえたのか、それとも娘が泣いていることで何かを感じてくれたのか。
母はやっと穏やかになり、夕飯の席へと移っていった。
私は家に帰っても、鬱々と気が納まらない。
夕飯の下ごしらえをし、気分転換に犬と散歩に出たのだが、暗い道を歩きながら涙が止まらない。
「母がかわいそうで…」と言うと、「???」、「お幸せじゃあないの…」と返されることがある。
でも、私は母が哀れでならない。
大きな緑の木のように、さわやかで、たのもしげで、明るかった母の混乱している姿を見るのは辛い。
でも、イヤな気分はみんなここに吐き出して、わたしは絶対幸せでいよう!!