啓蒙

寝ぼけ眼で点けたテレビ、レイブラッドベリ「華氏451」の解説やってました。最終回のようです。

(一方的に)正しい法を教え広めるとする「啓蒙は暴力である」との視点は大いに賛同するところ、尤も「暴力は選択肢から完全に排除することは困難である」の但し書きがつくんですけど。

個人的に、儒学的より禅的なものに興味を惹かれるのは内容はさておき、先達が積み上げた、時に難解で複雑な証明を伴う高度な知識、技術、システムといった珠玉の宝庫を適性がないにもかかわらず（結果適性のある者だけが得られる、ない者は得たつもりでも表層上で応用し難い）受動的に得るコトより、誰でも得ることができるにも拘わらず、自ら探しに行かなければ、受動的では決して手に入らないコトの方が魅力的に見えるからかもしれません。

違ったり正反対のご意見の方がいらして、コミュニケーションを通して論破ではなく「落としどころを見つける」系民主主義に憧れます、効率的には有り得ないでしょうし、そうそううまく機能はしませんが、「過程」もまた大事だと思うものでありまして。