昼下がりのコーヒー豆のあくび アーリーアフタヌーンコーヒー日記

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コーヒー豆屋のちょっとだけゆっくり流れる時間

”狂気”が”正気”であるとき

2015-12-15 13:33:22 | 日記
旅行がご趣味で 民俗学にも造詣が深いお客様が参拝された 
とある神社の絵馬には”赤子”の首を絞める”親らしき大人”が描かれていたそうです

・・浮かんだのは スペインのプラド美術館に展示されている 
ゴヤの連作”黒い絵”のなかの ”我が子を喰らうサトゥルヌス”

自らの権利と命を我が子に奪われるという予言を信じ 産まれてきた子を次々屠る
神の王サトゥルヌス(ギリシア:クロノス 時の神じゃない方)のローマ神話を題材に描かれたそうで

私には”狂気”としか映りませんでした
そして神社の絵馬も・・

    お客様曰く”飢饉でしょう 口減らしです”


物事の背景が垣間見えると 突然今まで見ていたものの表情が変わります

既に今いる人数分の食糧すら確保できない状況で
新入りを迎え入れることが自分にはできるのか
もしかしたら、なんの躊躇いもなく・・・

他者や過去未来の自分からは”狂気”に見えても
その場では自分はいたって”正気”なのかもしれません

ただ置かれている状況に適正に対応しているだけ

アフリカ、中東、ウクライナ、欧州、米国やがてアジア
世界中で”狂気”が”正気”の地位を手に入れたとき、何が起こるのか

臆病で深読みのできない自分は おどおどするばかりで