祐さんの散歩路 Ⅱ

日々の目についたことを、気ままに書いています。散歩路に咲く木々や花などの写真もフォトチャンネルに載せました。

・ 枯れる

2014-01-22 23:18:45 | 健康
FaceBookで岡本ただのりさんが「枯れるということ」について書いてあります。植物にも人間にも通じる「枯れる」という言葉の意味は面白いですね。転記します。

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今日は、「枯れる」という話を書きます。

都会にいると「枯れる」という言葉は、とてもネガティブな印象があります。皆さんも植物が枯れてしまい残念に思う事は多々あるでしょう。何故ネガティブな印象があるかというと、枯れた後には「捨てる」という行為があるからです。

人も同じで、歳を取ることは枯れることで、もしかするとそのうち捨てられるかもしれません(笑)。

でも、自然栽培をやってきた経験で得たのは、「枯れる」ということにはとても重要な役割があるということです。 植物は青々としているうちは光合成を行い、土壌の栄養分と水を使いながら休むことなくタンパク質を生み出し。自分の身体を作っていきます。それは、すべては子孫を残すための活動です。それが生命に刻まれた設計図です。

やがて子孫を残すことができると、植物は光合成をやめ、土壌の栄養分や水を使わなくなります。その時点ではまだ身体の中には自分が作り保持してきた栄養分を沢山持っています。そして、自分の子孫が育つために、今度はその栄養分を放出し始めます。生物学的にはもっと早い段階で始まっている事なのですが、少なくとも、植物は「枯れる」ことで、子孫を残すための栄養分を分け与えようとしているわけです。

僕の農業に於いても、必ず作物や草が枯れるのを待ってから片付け始めます。次の作物が育つための栄養分を土壌に戻してもらってから、草を刈り始めるわけです。 多くの農業に於いて、この「枯れる」という行為を軽視しています。軽視するための理由は沢山あります。種が残れば翌年また雑草だらけになるとか、C/N比が高くコントロールできないとか、好気性菌云々という事をいう人もいますが、本来の植物は必ずその場で枯れて朽ちるはずなのに、それを軽視するから土壌が豊かにならないのだと思います。

人間も同じだと思います。歳老いていくという事にはとても重要な意味があります。自分が生きてきた証が、歳を取るということです。歳をとり、次世代の人たちのために、作り続けてきた知識と知恵と、そして「愛」と「思い」を残すという大切な意味を持っているわけです。

「枯れる」という事に感謝して欲しいといつも思います。自分が今ここに存在するのは、自分が生きていたこの時よりもずっと以前から、愛や思いを放出しながら枯れて行った人たちがいるからです。

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