ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

ほんの小さな存在だけど…

2008-12-27 23:49:20 | 



駅前でクリスマス・デコレーションを華やかに展開していた花屋さんの店頭が、
すっかり正月気分に変化していました。
サンタの大きな人形が、大きな獅子舞に、店先の赤いポインセチアは正月の松飾りに変わっていました。

これからは足が速い。年末はあっという間に過ぎて新年になります。
そしていつもと変わらぬ日々がまた始まります。


不思議なものですね。
地球の時間はそこに住む人間の時間には何のかかわりもなく時を刻みます。
太陽の周りを地球は公転し、地球はただただ自転しているだけです。
月はその地球の周りをぐるぐる回り続ける。僕らが年末だ正月だと騒いでいるのをしり目にして。

太陽や地球が存在する太陽系は果てのない宇宙のほんの一部にしか過ぎません。

その広大無辺の中の地球の、世界の、日本の中で僕らは愛憎や苦悩を抱えながら千差万別の人生を生きています。

この無限と極小かつ多様のあり様を考えると、その前に僕は呆然と立ち尽くしてしまいます。


悠久の時間、僕らの短い時間。
宇宙の〝チリ〟からできている僕らという存在。


そんな〝真理〟になど近づこうとしない方が身のためでしょう。
極小のチリらしく、今生きているこの僕の時間だけを考えておればいい。

   


ひさしぶりに自由が丘の夜の街をぶらついてきました。
夜も9時を過ぎるとお店の大半は閉っています。
この辺がJRのターミナル駅のある渋谷や新宿などと大きく違う点です。

それでもきれいなライトアップはあちこちに見られました。
夜空の星もきれいでした。


こんな人通りもまばらになった夜の街を、寒空を眺めながら歩いていると、
何の役にも立たない愚にもつかないことを、いろいろ考えてしまうのです。


空気が冷たくなりました。
勝手知ったるこの街ですが、こんな時間に散策するのもおつなものです。
人間が、そして僕がちっぽけだなんて思うのは止めようと思います。


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言わぬが花

2008-12-27 09:29:12 | 



いろんな人との出会いを楽しみ、美味しいものをいっぱい食べて、
思う存分仕事をし、あらゆる本を片っ端から読破し、
見聞を広めるために旅行をし、健康のために体も鍛え、
悔いのない1年にしようと始まった2008年でしたが、
結果はどうだっただろうか…。



結果は、そう、〝言わぬが花〟です。



総じて、何かひとつでも自分は成長し得たであろうか。
ひとつでも。ひとつだけでもと捜すのですが、心当たりがない。
なんでだろうなぁ…
結局どれもこれも『中途半端』なんです。
だから達成感も満足感もないんだろう。
成長どころか後退している面が多いのではなかろうか。
そんな疑いが心に影を落とします。



あっあった

いま思いつきました。なんとかこの拙い日記を弛まず書き綴ってきたこと。
なるべく一日一回は更新するようにしてきました。
さすがに毎日というわけにはいきませんでしたが、ほぼそれに近いくらい
書き記し続けました。


これが僕にとって何がしかの慰めや戒めになってくれたように思います。
そこで多数の方々から励ましの言葉を戴けたことが、僕の今年の一番の喜びだったかも知れません。
ここでの様々な出会いはとても貴重に思います。
来年も皆様、よろしくお願いいたします。
(まだ、少しだけ早い気もしますが…)



〝ある記憶〟と題して記憶をたどる旅に出た僕ですが、何かすっかり現実に舞い戻り、
その孤独な作業から身を遠ざけているような今日この頃です。
過ぎ去った過去をいまさらどうする訳にもいかないのですが、
ここに至った僕というものの根拠やルーツがそこにあるのかと思い、
自分というものを見つめ直そうという試みに踏み込んだのでした。


辛いことばかりが思い起こされる。
けれど、これからも無理のない程度で過去を振り返る旅にも出ていきたいと思っています。

それが現在進行形で進む僕の人生に多少なりともプラスになることを願いつつ。



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