DJみならいのモデルガンブログ

20年近くだらだらと書いています。モデルガン、自転車などの記録。

BWC SIG/Sauer SP2022:_3

2006-12-29 20:32:00 | _ ASG
・Cybergun × B.W.C. シグザウエル SP2022
 マニュアルに分解についての記載は無いし、あったとしても基本的にトイガンをバラしたり改造するのは自己責任なので当方はお勧めしない。私の場合、中古品を分解するのは毎回だが(中古のトイガンはメーカー保証外だからねー)、新品はモデルガンでも眠らせてしまうことが多い。タナカのはオイル拭きで必死になるんだけど(苦笑)。

 分解は、スライドストップ軸の上に分解用ノッチ(スロット)を合わせ、スライドストップを抜き取って行う。実銃とサイバーガン製のスロットの位置が異なるのは、ストリッピングに必要なスライドの後退量が後者は短いからだ。実銃はホールドオープン状態でスロットがスライドストップ軸上に来るのだが、トイガンの方はホールドオープンさせず、スロットを手動で軸上に合わさなければならない、いわば軸を中心とした分解法である。

 なぜ軸中心になるかというと、鍵はマガジンのフォロアーにある。マガジンの画像は後に掲載するが、フォロアーのスライドストップレバーを押し上げる箇所が実物に比べ上方にあり、その分スライドストップも余計に上がるようになってしまう。平常時、レバーは水平になければならないので、今度は、これのマガジンフォロアーに干渉する部分を上に移動させるが、となると分解の際、スライドに障らずに済むよう逃げ道が必要になる。その役割を担わされたのがスライドストップノッチであり、この関係と位置は構造上不変なのである。そこで苦しくも分解用スロットを手前に持って来ざるを得なかったというわけだ。

 ご覧の通り、バレルは固定ながらチャンバーカバーは可変式。スライドを引きつつ上から眺めると、あたかもチャンバーがティルトダウンしているようだ。チャンバーとカバーの間にスプリングが入っていて、丁度マルイのP228と似たシステムとなっている。よって、疑似ショートリコイルのギミックは無し。オレンジ色のチャンバーは初めて見た。規制でマズルが着色されたトイガンは知っているが、普段隠れている部分の色を派手にしたところで何か意味があるのだろうか。亜鉛ブロックに開いた穴にスライドストップの軸が通る。

 スライド内部がトイガン独自にアレンジされるのは仕方ないことと割り切って、フレーム側に注目したい。プラフレームに載っているのが金属製のシャーシだ。マガジンを外しても重心が崩れないのはこれの功績である。さらに、形状が実銃にかなり近づいている! 特に画像の2箇所は涙モノだ。実銃の画像と照らし合わせて思わず「すげー」と声を出してしまった。ここまで再現してくるとは、サイバーガン、侮れない。マガジンが入る場所にシャーシの突起があるが、これはフォロアーのロックを押して解放するための物。

 ところで、シアーとハンマー付近を観察していると、どこか知っている形に思えてきた。スライドを外してエアャ塔vを見た時もそう。・・・もしやKWC製品ではないのか? あそこも台湾のメーカーであるから考えられないことはないが、どこにもKWCの刻印は無いし、第一オフィシャルページで扱われていないのは少し不自然だ。それでも、後述するハンマーについてはもはやどう見てもKWCとしか・・・。

 さて、シグプロと言えば台形のスライド形状もそうだが、興味深いのがワンピースグリップである。ネジを使わずグリップパネルを留めている銃ならトカレフTT-33が有名だが(グロックはパネルすら無いねぇ)、シグプロはプラの弾性のみでグリップをフレームに固定している。インナーシャーシまで再現してきたサイバーガンだから、これも当然のようにリアルな仕様となっている。おまけに、KTWの2340と違い、グリップに実物通り「sig pro」と文字が入っているので言うこと無し。

 マガジンを外して内から指でロックボタンを押せばグリップがするりと抜け・・・無い。いや、ボタンが最後まで押せないのだ。固いってレベルじゃない; これならドライバーでネジ回した方が早いっての。結局、外すのに30分超かかったし、ドライバーはネジを回す為でなくボタンを押し込むのに使ってしまった。当然だが色々と傷だらけになるので良い大人はやっちゃいけません。プラスチックに優しい道具を使って下さい。

 ドライバーまで持ち出して格闘した甲斐があった。完璧ではないが、実物に準じさせい気持ちは伝わってくる。デコッキングレバーをハトメで処理しているのに萎えるが、確実な動作との引き換えなら止むを得ないか。ハンマーボックスもシルエットは分かる。価格を考えれば合格だ。

 と、ここでこの製品で大いに失望する欠点を紹介せねばなるまい。お分かりかと思うが、ハンマー右側面である。ヒケ防止の肉抜きが外に出てしまっては本末転唐烽「いところ。発売前に画像で確認して(ノ∀`)アチャー。そして、これこそ一見して把握できる、KWC製品「エア・スプリングガンシリーズ」(S2S版だとスタンダードモデルシリーズ)との共通点なのだ。作動もシングルアクションのみで、「パチンパチン」という軽い音。孤立したメインスプリングガイドに施されているファイヤリングピン風モールドもほぼ同じである。つづく。



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