もうすぐ9月も終わりですね。

2008年09月28日 | Weblog
いよいよ、9月も終わり本格的な秋へと移ろいゆくというところです。
学校時代から、夏が終わると寂しさを感じました。夏休みが終わるということだけでなく、秋のもの悲しさが何となく感じられました。大人になっても、9月に入るとき、10月になるときも同じような感覚に襲われます。
思秋期という言葉があります。
これは思春期に対応する言葉で、思春期が十代の前半、これから青春にさしかかる時期をさすのに対して、中年から熟年にさしかかる悩み多き時期をさすようです。
今は、中年を過ぎ熟年に入った団塊の世代、私たちの世代が悩み多き思秋期に入っていく頃です。うまく皆、抜け出せるといいのですが。
個人的な問題だけでなく、サブプライムローンに端を発した金融危機、年金問題、後期高齢者医療制度など、社会にも悩む材料はほんとうにたくさんありすぎです。
定年を迎える前も、その時も、その後もいろいろな問題が起こってきます。
いま、自殺者は年間、3万人超で十年連続だそうです。昨年より2.9%増で平成15年に続いて過去2番目。
年代別での統計では、60歳以上が12,107人でトップ。年代が低くなるにつれて少なくなり、20代は3,309人。
性別では男性が圧倒的に多く、全体の71%。
おじさんと、おじいさんが弱くなっているということです。
おじさんとおじいさんは、悪戦苦闘していますが、信心信仰にはみな、目を向けないので困ったものです。
私たち、僧侶がすべきことは、多くの人の心の支えとなるご信心を弘め、その教えを説くことですが、こちらからどのようなメッセージを発していくか。振り向いてもらうにはどうしたらよいか・・・・・・・
いま、私は日蓮聖人の著作「如説修行抄」について、12年前に書いた原稿に手を入れているところです。もう一度、日蓮聖人の歩まれた道、歴史を勉強し直し中です。
そうしますと、次から次へと襲いかかる法難をものともせず、困難に立ち向かう日蓮聖人のお姿が目に浮かんできます。
絶望的な状況になっても、一度も弱音を吐いたこともなく、常に明るかったのだなぁと思います。すごいことですね。
法華経に、「日月の光明の、よくもろもろの幽冥を除くがごとく、この人、世間に行じて、よく衆生の闇を滅し、無量の菩薩をして畢竟じて一乗に住せしめん」
と、あります。
日蓮聖人が人々の心の闇を照らして明るくされたように、何とかそれに続いて行きたいですね。

コメント
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