元千葉ロッテ・マリーンズのフランコ選手(Julio César Franco Robles)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/55/9922aab640965c0fd2586764418357ff.jpg)
父の父姓が Franco である。小学館『西和中辞典』の Franco の項には、まずスペインの独裁者・国家元首としての Francisco Franco Bahamonde が出てくる。次に男子の洗礼名という記述がある。franco と小文字で書くと形容詞、普通名詞になる。英語の frank の関連語である。
形容詞としては次のような意味がある(小学館『西和中辞典』より)。
1.率直な、誠実な、遠慮のない、おおらかな、物惜しみしない、気前のいい
2.明らかな、紛れもない
3.自由な、解放された、障害のない、無関税の;《de》(…を)免除されて
4.《史》フランク族の
5.(接頭辞・合成語として)フランスの
6.《ラ米》非番の、休暇中の
名詞(男性形・女性形)としては次のような意味になる。
1.《史》フランク族の人、フランク人
2.(アフリカ沿岸で)ヨーロッパ人、(特に)フランス人
男性名詞
1.フラン(franc、通貨単位)
2.フランク語、古フランコニア語
このほかに「無料で」という副詞用法もある。
スペイン語 franco は形容詞の場合、おおむね英語の frank と free を兼ね備えた言葉といっていいだろう。
Franco さんはフランクな人という印象をつい持ってしまうかもしれないが、Franco は「フランクな人」ではなく、フランク人、フランス人が起源になっているのではないかと想像する。
個人名としての Franco は「ヨーロッパ人名対照表」には出てこない。英語には Frank という名前があるが、これは Francis, Franklin の愛称とのこと(研究社『英和中辞典』)。あの Frank Sinatra も本名は Francis Albert Sinatra である。
さて、姓としての Franco だが、“Historia Apellidos”によると、スペインでのランキングは103位。世界的な分布は、絶対数でブラジル、人口比ではパラグアイに多い。15世紀まで遡ることができる由緒正しい姓のようである。
Franco 姓の発祥は定かではないらしいが、フランス由来の高貴な姓で、それがアラゴン王国を通じて、スペインにも広まったようである(“Origen de Los Apellidos”、“Historia Apellidos”参照)。
。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/31/abfbddd66cf34d1c68578f615ab764f4.png)
【赤い部分がアラゴン州】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/eb/075271c8a17bb0d08035feab4438aacd.jpg)
【某 Franco 家の紋章】
他の紋章も十字架をあしらったものである(“Escudo de la Familia Franco”参照)。いかにも十字軍に参加したフランス人(franco)が起源と思わせる紋章である。
ポチッとクリック、お願いします。
↓↓↓
スペイン語 ブログランキングへ
![](http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4758925364&Format=_SL110_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=donelvis-22)
![](http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=donelvis-22&l=as2&o=9&a=4758925364)
スペイン語とともに考える英語のラテン語彙の世界 (開拓社言語・文化選書)![](http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=donelvis-22&l=as2&o=9&a=4758925364)
好評発売中!!こちらは、このブログとは別物です。もちろん、トリビア満載です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/55/9922aab640965c0fd2586764418357ff.jpg)
父の父姓が Franco である。小学館『西和中辞典』の Franco の項には、まずスペインの独裁者・国家元首としての Francisco Franco Bahamonde が出てくる。次に男子の洗礼名という記述がある。franco と小文字で書くと形容詞、普通名詞になる。英語の frank の関連語である。
形容詞としては次のような意味がある(小学館『西和中辞典』より)。
1.率直な、誠実な、遠慮のない、おおらかな、物惜しみしない、気前のいい
2.明らかな、紛れもない
3.自由な、解放された、障害のない、無関税の;《de》(…を)免除されて
4.《史》フランク族の
5.(接頭辞・合成語として)フランスの
6.《ラ米》非番の、休暇中の
名詞(男性形・女性形)としては次のような意味になる。
1.《史》フランク族の人、フランク人
2.(アフリカ沿岸で)ヨーロッパ人、(特に)フランス人
男性名詞
1.フラン(franc、通貨単位)
2.フランク語、古フランコニア語
このほかに「無料で」という副詞用法もある。
スペイン語 franco は形容詞の場合、おおむね英語の frank と free を兼ね備えた言葉といっていいだろう。
Franco さんはフランクな人という印象をつい持ってしまうかもしれないが、Franco は「フランクな人」ではなく、フランク人、フランス人が起源になっているのではないかと想像する。
個人名としての Franco は「ヨーロッパ人名対照表」には出てこない。英語には Frank という名前があるが、これは Francis, Franklin の愛称とのこと(研究社『英和中辞典』)。あの Frank Sinatra も本名は Francis Albert Sinatra である。
さて、姓としての Franco だが、“Historia Apellidos”によると、スペインでのランキングは103位。世界的な分布は、絶対数でブラジル、人口比ではパラグアイに多い。15世紀まで遡ることができる由緒正しい姓のようである。
Franco 姓の発祥は定かではないらしいが、フランス由来の高貴な姓で、それがアラゴン王国を通じて、スペインにも広まったようである(“Origen de Los Apellidos”、“Historia Apellidos”参照)。
。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/31/abfbddd66cf34d1c68578f615ab764f4.png)
【赤い部分がアラゴン州】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/eb/075271c8a17bb0d08035feab4438aacd.jpg)
【某 Franco 家の紋章】
他の紋章も十字架をあしらったものである(“Escudo de la Familia Franco”参照)。いかにも十字軍に参加したフランス人(franco)が起源と思わせる紋章である。
ポチッとクリック、お願いします。
↓↓↓
![](http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1934_1.gif)
スペイン語とともに考える英語のラテン語彙の世界 (開拓社言語・文化選書)
好評発売中!!こちらは、このブログとは別物です。もちろん、トリビア満載です。