スパニッシュ・オデッセイ

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ツノが生えた男と女

2015-02-13 08:02:14 | トリビア
 「ツノが生えた男」のことはフランス語で“cocu”(コキュ)というが、女性形は“cocue”となる。たまたま、“cocu”をネットで調べていたら、なんと、“Cocue”なる通販のブランドがあるではないか。なんで、こんなブランド名を思いついたのだろう。ひょっとして「高級」(コーキュー)から来ているのだろうか。日産の軽自動車“Moco”(鼻くそ)もひどいが、“Cocue”(亭主に不倫された女房)はもっとひどい。
 “cocu”はもとは鳥の「カッコー」の意味だが、カッコーは他の鳥の巣に卵を産むところから、こんな意味になったらしい。
 “cocu”はスペイン語では“cornudo”といい、“cuerno”(ツノ)に由来する。楽器の「ホルン」の意味もあるが、こちらには“corno”という別の形もある。英語の“horn”と同根だろう。“horn”はもともとはツノ笛だった。
 前回の記事中の“poner los cachos”と同じ意味で、“poner los cuernos”という言い方もある。人指し指と小指を立てて、ツノの形にして、「女房寝取られ男」の意味にするジェスチャーもある。野球の「ツーアウト」の形に似ているが、くれぐれもこのジェスチャーには注意が必要だ。下手をするとぶんなぐられるかもしれない。


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