前回、オスカー・ピーターソンとナット・キング・コールの関係について述べたが、ナット・キング・コールが死去して、しばらくして、ピーターソンによる追悼盤として、“With Respect To Nat”というアルバムが発売された。
ナット・キング・コールはピアニストとしてスタートしたが、晩年はもっぱら歌手として活動した。一方、オスカー・ピーターソンはピアニストであるが、実は歌を歌うこともあるのである。
というわけで、追悼盤は全曲、オスカー・ピーターソンのボーカルが聞ける。これが、聞いてびっくり。キング・コールそっくりなのである。
ただ、ジャズ・ボーカル中心なので、ラテン・ナンバーは収録されていない。ピーターソンによるスペイン語の歌も聞いてみたかったが、残念ながら、その機会は永久に失われてしまった。
ところで、King Cole の意味は「キャベツ王」である。スペイン語に直訳すると、Rey Col になる。一方、Oscar Peterson をスペイン語風にすると、こうなる。
まず、ファースト・ネームの Oscar は、スペイン語でも Oscar である。ただし、発音は「オスカル」となる。
姓の Peterson は Peter + son(息子)に分解できる。つまり、「ピーターの息子」ということである。スペイン語にも「誰それの息子」という姓がある。例えば、Fernando の息子なら、Fernández、Rodrigo の息子なら、Rodríguez というように、“-ez”で終わる。
というわけで、Peter をスペイン語形にして、-ez をつければ、Peterson のスペイン語形ができる。で、Peter のスペイン語形は何かというと、Pedro である。そうすると、Pédrez という姓になりそうなものだが、そうはならない。[d]音が脱落して、Pérez になる。マンボの王様、Pérez Prado に代表される、日本人にもなじみのある姓である。
そういうわけで、Oscar Peterson はスペイン語では、Oscar Pérez になるのであった。
ナット・キング・コールはピアニストとしてスタートしたが、晩年はもっぱら歌手として活動した。一方、オスカー・ピーターソンはピアニストであるが、実は歌を歌うこともあるのである。
というわけで、追悼盤は全曲、オスカー・ピーターソンのボーカルが聞ける。これが、聞いてびっくり。キング・コールそっくりなのである。
ただ、ジャズ・ボーカル中心なので、ラテン・ナンバーは収録されていない。ピーターソンによるスペイン語の歌も聞いてみたかったが、残念ながら、その機会は永久に失われてしまった。
ところで、King Cole の意味は「キャベツ王」である。スペイン語に直訳すると、Rey Col になる。一方、Oscar Peterson をスペイン語風にすると、こうなる。
まず、ファースト・ネームの Oscar は、スペイン語でも Oscar である。ただし、発音は「オスカル」となる。
姓の Peterson は Peter + son(息子)に分解できる。つまり、「ピーターの息子」ということである。スペイン語にも「誰それの息子」という姓がある。例えば、Fernando の息子なら、Fernández、Rodrigo の息子なら、Rodríguez というように、“-ez”で終わる。
というわけで、Peter をスペイン語形にして、-ez をつければ、Peterson のスペイン語形ができる。で、Peter のスペイン語形は何かというと、Pedro である。そうすると、Pédrez という姓になりそうなものだが、そうはならない。[d]音が脱落して、Pérez になる。マンボの王様、Pérez Prado に代表される、日本人にもなじみのある姓である。
そういうわけで、Oscar Peterson はスペイン語では、Oscar Pérez になるのであった。
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