スパニッシュ・オデッセイ

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キャベツとチキンとケーキ

2015-02-06 09:19:28 | トリビア
 「ナット・キング・コール」の「コール」とは「キャベツ」のことだということを前回紹介したが、筆者が「キャベツ」の意味のスペイン語の単語として最初に覚えたのは、“col”ではなく、“repollo”であった。
 スペイン語の言葉遊びを以前、少し紹介したが、今回は“repollo”について紹介しよう。
 “repollo”は一見、“re”(「再び」を表す接頭辞。英語も同様)と“pollo”に分解できそうである。で、“pollo”(ポージョ)とは何かというと、これは基本語彙で、「ひよこ、鶏肉」の意味で、英語の“chicken”に相当する。“pollo”との関連がうかがえる英単語に“poultry”というのがある。これは「鶏などの家禽類の肉」という意味である。
 ということで、“repollo”の“pollo”を英訳して“chicken”に置き換えると、“rechicken”という言葉ができあがる。そして、「“rechicken”を食べるか」と聞くわけである。聞いている人はつい「チキン」でもご馳走してくれるのかと思うと、ただの「キャベツ」のサラダが出てくる寸法である。
 他には“whatwhat”という食べ物もある。疑問詞“what”に相当するスペイン語は“qué”である。これを二つ並べると「なになに」だが、“queque”というスイーツがあるのである。これは英語の“cake”をスペイン語風にしたものだろう。つまり“whatwhat”とは「ケーキ」のことで、「“whatwhat”をどうぞ」と言われたら、「何それ」などと野暮なことは言わないで、「いただきます」(この場合は、“gracias”でいいだろう)と答えればいいのである。


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