前回、スペイン語の「馬」について触れた。オスは“caballo”で、メスは“yegua”で全然、形が違う。スペイン語のもとになっているラテン語では「馬」は“equus”で、こちらはオスである。メスはこれを女性形にして“equa”となる。ここから、ラテン語では「馬」の性別でやかましく区別しているわけではないことが分かる。スペイン語では「犬」は“perro”で代表されるが、メス犬を“perra”という程度の区別をするようなものである。
ラテン語のメス馬“equa”がスペイン語“yegua”につながっているらしいことが分かるであろう。そうすると、オス馬は“yeguo”になってほしいのだが、そうはならなかった。ラテン語“equus”を語源とするスペイン語は「メス馬」のほかに、“equitación”(乗馬)がある。
ラテン語“equus”がスペイン語では消えた経緯について、『物語英語の歴史』(P.グッデン著、田口孝夫監訳、悠書館、2012、p. 86)に載っていたが、それについては次回。
ラテン語のメス馬“equa”がスペイン語“yegua”につながっているらしいことが分かるであろう。そうすると、オス馬は“yeguo”になってほしいのだが、そうはならなかった。ラテン語“equus”を語源とするスペイン語は「メス馬」のほかに、“equitación”(乗馬)がある。
ラテン語“equus”がスペイン語では消えた経緯について、『物語英語の歴史』(P.グッデン著、田口孝夫監訳、悠書館、2012、p. 86)に載っていたが、それについては次回。