ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「東京難民」(上・下) 福澤 徹三 読了!

2013年12月18日 10時53分12秒 | 作家 は行
「東京難民」(上・下) (光文社文庫) 福澤 徹三 (著) 2013.12.17読了 。

時枝修は、東京郊外にある私立大学の三年生。夏休み明けにクラス担任から告げられたのは、学費未納で除籍になるという寝耳に水の事実だった。北九州の実家では、借金を抱えた両親が失踪。貯金はないに等しい。アルバイトを転々とする中、家賃滞納で住居も追い出されてしまう。追いつめられる修。だが、それはまだ、底なしの貧困と孤独への入口に過ぎなかった―。
行き場を失った修は、ホストとして働く決意をする。大金が飛び交うきらびやかな世界。だが、そこは、男と女の色と欲がせめぎあう凄まじい格差社会だった。必死で自分の居場所を作ろうとする彼に、さらに大きなトラブルがふりかかる!流転を続ける修に、安住の地は見つかるのか?索漠とした大都会の底辺であがく若者の姿をリアルに描く、異色青春小説の傑作。

福澤/徹三
1962年福岡県生まれ。2000年、『幻日』(文庫版では『再生ボタン』と改題)でデビュー。磨き上げられた端正な文体で綴られた数々の作品で、ホラー作家としての確固とした地位を築く。アウトロー小説の書き手としての評価も高く、’08年には『すじぼり』で第10回大藪春彦賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


まあ、この主人公に感情移入できないことできないこと。
なんか、読んでいてイライラする。このムカつく主人公がどうやって人生、足を踏み外していくのか気になって気になって…。まんまとはまっていた。
なんか、「今、そこにある危機」って中国が攻めてくることでもなくて、大地震が起こることでもなく、こういうことじゃないのかと思ったよ。…8.5点。


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