恋狂ひ ハルキ文庫 2022.5.5読了。
宇佐美 まこと (著)
友人と旅行代理店を経営している四二歳の鞠子は、十一歳年下の男と付き合っているが結婚する気はない。そんな彼女が、亡父から相続した元遍路宿の古民家を訪れ、そこで古い日記を見つける。四国遍路で果てる覚悟の女が戦前に書いたと思われる旅の記録を読み、自身も女の生と性に揺れる鞠子はこの遍路日記に飲み込まれるようになり……。
戦前の四国遍路の話と絡めることによって、姉妹とその夫をめぐる内輪の愛憎劇が時空を超えたミステリーになっていくっていうのがスゴイ。終盤のたたみ方も素晴らしい。ただ、読んでいて終始主人公に全く共感できず、しかも最後の最後までご安泰なのは憎らしい。7点。
宇佐美 まこと (著)
友人と旅行代理店を経営している四二歳の鞠子は、十一歳年下の男と付き合っているが結婚する気はない。そんな彼女が、亡父から相続した元遍路宿の古民家を訪れ、そこで古い日記を見つける。四国遍路で果てる覚悟の女が戦前に書いたと思われる旅の記録を読み、自身も女の生と性に揺れる鞠子はこの遍路日記に飲み込まれるようになり……。
戦前の四国遍路の話と絡めることによって、姉妹とその夫をめぐる内輪の愛憎劇が時空を超えたミステリーになっていくっていうのがスゴイ。終盤のたたみ方も素晴らしい。ただ、読んでいて終始主人公に全く共感できず、しかも最後の最後までご安泰なのは憎らしい。7点。
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