ドンドンこにしの備忘録

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「マリオネットの罠」 赤川次郎 読了!

2018年08月29日 20時21分01秒 | 作家 あ行
新装版 マリオネットの罠 (文春文庫) 2018.8.29読了。
赤川 次郎 (著)

“私の事を、父は「ガラスの人形」だと呼んでいた。脆い、脆い、透き通ったガラスの人形だと。その通りかもしれない”…森の館に幽閉された美少女と、大都会の空白に起こる連続殺人事件の関係は?錯綜する人間の欲望と、息もつかせぬストーリー展開で、日本ミステリ史上に燦然と輝く赤川次郎の処女長篇。




実に30年振りの再読だと思います。古い小説なのにまったくそんなことは感じさせない読みやすさ、ぐいぐい物語の中に引きずり込まれていきます。
序盤の世界観が特にいい雰囲気。中盤以降ちょと話にムリがというか、スケール感が変わってしまい、ちょっと残念。
終盤は、今まで広げすぎた伏線をなんとか回収し、どんでん返し。
ちょっとラストは切なかったですね。というか出てくる女性がみんなかわいそう。特にヒロイン。
ツッコミどころは満載だが、この小説が大変面白いことに変わりはない。思う存分楽しませていただきました。
難しいこと考えないで小説世界に埋没するには良い作品だと思います。…8.5点。


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