先日、某大手中古店 (こういえば普通B・Oだよな) で、TTG伝説というビデオVHSをみつけて、買ってしまった。 1992年に制作販売されたもので、定価4900円也。 勿論今さらVHSなので、値札は350円でありんした。 約1時間の中で、TTGの激戦、熱闘の模様が繰り広げられるわけだ。 案内役というか、杉本清と大坪元雄が対談のような進行をするのだが、少々このあたりが緩い作りだね。 でもTTGが走ったのは (3頭揃って) 1976と1977年である。 だから15年後に制作されたわけで、それ自体凄いことのように思う。 そしてさらに16年後に私は見たわけだ。 期待が大きかったので、ビデオの内容は65点って感じだけど、酒を飲みながら見ると、涙腺緩んでくるね。 とにかくこの3頭それぞれが、孤高の存在であったことは充分伝わってくる (変な表現だけど)
強さだけでいえば、シンザン、タケシバオー、シンボリルドルフ、ディープインパクトなど、様々な時代に、英雄はいたけど、ちょっとウェッティーなストーリーとして、このTTG伝説は格別なものと思う。 3頭ともそれぞれレコードが発売され、テンポイントの悲劇、闘病については、新聞が連日大きく取り上げて、それはスポーツ新聞だけでなく、一般紙三大紙までが、負けじと書き続けたのだ。 それだけ読者の関心が高いという判断だったのだろう。
素晴らしい能力を持った上に、日本的なノスタルジーを背景にかかえ、TTGの時代はやはり競馬史の中でも、特別に浮き上がって見える。 そしてそれはセピア色のフィルターがかけられ、今も心の中にそっとしまい込んであるのだ。