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迷える古羊、どこへ行く/JOC竹田会長

2019-07-30 08:08:54 | 日記

●3月16日(土)
*ナマズの息子が小学校を卒業し、4月には中学生だとか。ナマズが即位するのをこの目で見ることが出来るのかどうか、自分がそれまで生きていられるのかどうかは分からないが、息子の即位は100%見ることはないだろう。

皇室はいまだに男尊女卑である。皇室というか今の日本全体もまだ男尊女卑である。
愛ちゃんを念頭に女帝・女系の議論が出かかったと思ったら、ナマズに息子が生まれたので、議論はさっさとたち切れになった。
もし仮に次に女帝・女系の話が出るとしたら、25年、30年先のことになるだろう。

ナマズの息子には男の子供が出来るのだろうか。

*朝鮮の外務次官は完全な非核化について昨日、
「アメリカの要求にいかなる譲歩をするつもりもないし、そのような形の交渉は望んでいない」
非核化を巡る交渉の中断を検討しているとか。

今回の外務次官の声明はキムがそう喋るように命令したものであって、アメリカのポンペイオ国務長官は「非核化はキム委員長が米朝首脳会談で約束したこと」と言ったが、外務次官が言ったように、キムとしても本心では非核化なんか実行する気は最初から更々ないと言える。

先月の米朝首脳会談が物別れに終わったあと、脅しをかけることによってまたアメリカとの話し合いの場を持ちたいキムの思惑が透けてみえる。話し合うのは経済制裁解除のため、経済援助を引き出すためだ。

巧みな交渉術ということかもしれないが、昔も今も、朝鮮の瀬戸際外交、脅し外交は変わっていないようだ。

*アメリカのトランプは、メキシコとの国境に壁を建設する費用を含んだ予算が議会で認められないことに業を煮やし、先月ついに非常事態宣言を発して、確か軍の予備費から壁建設費用を捻出することにしたが、この非常事態宣言を終結させる決議案が下院に続きトランプ与党の共和党が多数を占める上院でも可決された。

これに対抗してトランプは、可決翌日の昨日、就任後初めてとなるヴィートー(拒否権)を発動し、議会の決定を覆した。
あくまでも壁建設を行うつもりだが、自分の党が多数を占める上院でも非常事態宣言終結の決議が通ったことの重みをトランプは分かっていないようだ。

*母から電話。「午後は雷で天気悪そうなので、今日じゃなくて明日にすれば」「やっぱ、今日行くよ」
自分はどうやら多分雷はなくて済みそうな気がしたので、チャリで実家へ。
いつもの掃除の他、照明器具や家具とかに溜まったホコリを掃除した。

帰り、風が冷たい。
西武新宿ペペ8揩の100均に初めて来てみた。高田馬場店が閉店したので。うす焼せんべい、サプリ、それにソーイングセット。
去年の11月に20数年振り?にスーツを着たが、その時着た白いYシャツをクリーニングに出してそのまま保存しておいて、先週またYシャツを着ようと思ったら、ボタンが取れていた。その時はスーツのズボンがハイライズ(ウエストの位置が高い)なので、ギリギリ何とか誤魔化した。
Yシャツは買ってきたばかりの新品。何故ボタンが取れたのか、取れたのはクリーニング中なのかいつなのかは分からない。
自分は目がかなり悪いので、ボタンを付けるといっても針の穴に糸を通すことはほぼ不可能。それを可能にするあのアイデア小道具がソーイングセットの中に入っていることを確認してから購入。

階段なし。ジャンプもなし。

●3月17日(日)
*昨日か今日が、昼と夜の長さが同じの日だ。
*午後は雨が降るかもしれないとのことだが、多分大したことはないだろうと判断、8時、チャリで文京区根津へ。国際援助団体の東京の会(有志)の集まり。今日はアフリカのタンザニアに関わりのある人が来て援助活動の様子を報告。
12時過ぎ、近くの店に世話人ら9人で入って食事をしたが、店員は調理人1人のみ。9人分、大変だ。

皆と別れて、チャリで数分のところにある谷中墓地へ。今日は彼岸の入りだ。根津に来たついでに墓参りをした。

買い物せず帰宅。
階段、ジャンプは300回。

*イチローのマリナーズが東京ドームで巨人戦。イチローは3打席ノーヒットだったが、大声援を受けた。

ということで、イングヴェイ・マルムスティーンの「ハンガー18 エリア51」をYOU TUBEで聴いた。
イチローの守備範囲の広さを称してエリア51というが、この曲はその事を歌った曲、じゃない。ハイテンポでいかにもヘビーメタルらしい、とても好きな曲だ。

*リオのカーニバルの映像。昔は良かったなあ。何たって、大勢のトップレスの女性が路上で豊満な胸をボヨンボヨン揺らしながら踊っていたものだ。実に自然でおおらかで屈託ない。
でもトップレスは禁止に。トップレスじゃないリオのカーニバルなんて全然興味ない。

トップレスが解禁になれば、世界中からスケベな観光客がドッとやって来て、低迷している経済にも良い影響を与えると思うんだけど・・・

*フランスでマクロン政権に抗議するために、去年から毎週続いているパリの土曜日デモ。昨日は一部が暴徒化して大混乱に。あのブルガリはガラスが割られ、中の商品は全部なくなったとか。老舗のカフェも店内は完全に破壊。

いくら生活が苦しくても、いくら社会のシステムがおかしいとしても、いくら政府に不満があるとしても、ルイ王朝の時代じゃあるまいし、暴動で一般の店を破壊して略奪をしても良いわけがない。立派な犯罪だ。

デモはあくまでもデモであるべきだ。

*ブログほんの少々。
「オクニョ」

●3月18日(月)
*内田裕也が逝ったとか。
フラワーズと言えば、グループサウンズというかムード歌謡というか、アグレッシブでサイケな面もあるというか・・・全然面白くもないが、裕也がFTB(フラワー トラベリング バンド)をプロデュースしたことは素晴らしい。

1971年、自分がお茶の水の予備校に通っていた頃、授業を抜け出して、店内でネズミを“飼っている”薄汚い地下の喫茶店に入り、有線放送から「サトリ パート2」が流れてきて感激したのを思い出す。

「サトリ」って、カナダではベスト10だったと思う。
「サトリ パート1」はブラック サバスの影響か。

あと、裕也が都知事選挙に立候補したときの政見放送は、全部英語だった。自分は英語は分からないけど、あまり上手い英語ではないが、何だか裕也自身の経歴を喋っていたような気がする。街頭で何か政策を訴えたのかどうかは不明。

まあ、精々地獄で苦しんでくれ。

*今日は点字ブロックの日だとか。
昭和42年の今日、岡山市で世界で初めて点字ブロックができたとか。
点字ブロックと聞いて思い出すのは、その上に自転車を停める人がいること。

自分はかつて小田急線梅ヶ丘駅の北側(代田)と南側(若林)に住んでいたことがある。その梅ヶ丘駅は高架駅で、駅の南北を結ぶ高架下の広目の通路がある。そこに設置された点字ブロックの上には、常に多数の自転車が停められていた。かなり広い通路だから、仮にチャリを停めるとしても他にスペースがないわけではない。なのにわざわざ点字ブロック上にそれこそ10台くらいはいつも停められているような状態。

通路を通る度に腹が立ったものだ。
レベル低すぎ。
仮にチャリを停めるとしても何もそんなところに停めることないだろう。そういう奴は目隠しをして街を歩いてみるといい。
通路管理者の意識も低い。

*麻雀会。まあ、こんなもんかな。ただ、2回はペース遅すぎ。

買い物。
階段。ジャンプ300回。

●3月19日(火)
*EU離脱問題で大混迷のイギリス。
メイ首相が採決を求めて議会に提出したEU離脱協定案は、既に二度にわたって否決されたが、その後メイ首相は、「合意なき離脱」は避けるという議会の採決を受け、離脱の期限を3月29日から6月30日に延期する案を議会に提出して承認された。
ただし、延期のためには以前否決された離脱協定案を改めて審議して承認・可決されることが条件。承認されなければ、延期の話自体がなかったことになる。

この流れの中で議会下院の議長は、前に二度も否決された案を三度(みたび)議会で審議することはできないと、協定案の議会提出自体を拒否してしまった。
下院議長、「政府は先週否決されたばかりの離脱協定案と同じか、ほぼ同じものを再提出することはできない。協定案の採決は認められない」

メイ首相の思惑が完全に狂った。
こうなったら、後は、離脱へのイギリスとしての明確な筋道を示せないまま、ただひたすらEUに離脱期限延長のお願いをするしかない状態に追い込まれた。

EUとしては、イギリスと期限延長問題を話し合うとしても、イギリスが延期を求める理由は何なのか、離脱の条件についてどのように考えているのか、そこを聞きたがっている。ただ単に延長を認めても、イギリスのEU離脱問題の混沌状態を半永久的に続けることになってしまう。
イギリスが離脱期限の延期を求めても同意するかどうかの決定権はあくまでもEUにある。

EUとしてもイギリス議会のモタモタはウンザリ。イギリス国民もウンザリ。世界中がウンザリ。

フラフラになった制御不能のイギリスにEUがどう対応するか。
EU加盟国の1ヶ国でもイギリスの延期要請を拒否すれば、あと10日、3月29日には「合意なき離脱」だ。
そうなればイギリスもEUも大混乱。

*一日遅れたが、息子の誕生日祝いのメール。

*東京にオリパラを持ってきた立役者、竹田JOC(日本オリンピック委員会)会長が、6月の任期満了をもって会長を辞任、誰もが当然だと思っていた続投はしないと発表した。

竹田会長は、2020年のオリパラを東京に招致する招致委員会の委員長を務めていたが、招致の過程で海外の関係者に約2億2000万円の賄賂を贈ったのではないかとの汚職疑惑が数年前からくすぶっていた。

2016年、竹田会長、
「招致委員会が2億2000万円を払ったシンガポールのコンサルティング会社との契約は、私が最終的に決裁した」
「招致のルールに則(のっと)って組織的に処理されている。事務局が契約内容を精査し、最終的に私がサインした」

しかし、当時の招致委員会の専務理事、
「契約の事実自体、知らなかった」
組織的に処理されたのなら、何で専務理事が知らなかったんだろう。あり得ない。

招致委員会がコンサル会社に支払った2億2000万円の一部で、直後にパリの宝飾時計店で宝飾品や高級腕時計等が購入されたとか。
支払ったコンサルタント料についての説明は、「ロビー活動のため、情報収集分析のため、プレゼンテイション指導のためであり、適切な商取引であった」
だったらコンサル会社は何のために宝飾品や高級腕時計を買ったのだろうか。

招致委員会が海外のコンサル会社と契約を結ぶことは普通によくあることらしい。
しかし、日本の招致委員会が契約したシンガポールのコンサル会社はペーパーカンパニーだそうで、シンガポール当局によると、その会社は個人企業として登録され、活動の実態がないペーパーカンパニー。

しかも、IOC(国際オリンピック委員会)委員の息子の友達がこのペーパーカンパニーの持ち主。

「事務局が契約内容を精査した」と言うが、まともな感覚なら、そんなわけの分からない活動実態のない会社と契約なんか結ばない。精査したならなぜ人脈的にもそんないかがわしいペーパーカンパニーと契約したのか。

裏金を送るためなら打ってつけだが・・・

今日のJOC理事会で竹田会長、
「この件に関しては、既に調査報告書が出ているし、国会にも報告している。何で辞めるという話があるのか。得する人がいるのか」

調査報告書というが、どうせ身内が調査したんだろう。外部の人間だったら自分みたいなアホでも、訳の分からないペーパーカンパニーとコンサルティング契約を結ぶなんておかしいと思うはず。
本当に徹底的に調査したのか。調査自体が、政治家・官僚の世界に蔓延しているのと同じ不正隠しじゃないのか。調査という名の隠蔽(ぺい)。

「何で辞めるという話があるのか」は本人が一番よく分かっているはず。竹田会長はIOCからも信用をなくしている。いくら口では潔白だと主張しても、このままじゃ、JOCばかりかIOC自体にも泥がつく。
IOCのバッハ会長は五輪開催一年前の式典には出られないかもしれないと言いだしている。

今日のJOC委員会では元シンクロの小谷実可子理事が、
「竹田会長の人脈や経験が東京大会の成功には不可欠だ」と、涙ぐみながら訴えたとか。
竹田、「自分なりによく考えた結果だ」

小谷さんには申し訳ないが、自分が会社勤めをして学んだのは人が代わっても何とかなる、ということ。別に竹田会長でなくても何とかなる。人脈や経験で東京大会を運営することはもはや無理だ。IOCに不信を抱かれたままじゃ立ち行かないのは竹田会長が一番よく理解している。

竹田会長は「自分が辞めたら誰か得する人間がいるのか」みたいな、まるで陰謀説みたいなことを口走ったが、得する人間は、日本国民だ。
疑惑を払拭できない、払拭しようともしない人間がトップにいては、国際的信用を失う。だから「辞める話が出てくる」のは当然。

今日の理事会の後、竹田会長は、
「不正はしていない。潔白を証明すべく今後も努力したい」と語った。
前にも同じことを述べている。

ただ、以前の会見では、自分が何分間か一方的に喋っただけで、何の説明もないまま予定していた時間を切り上げ、記者からの質問には一切答えず逃げるようにして消えた。
逃げるようにして消えた後、フランス司法当局の捜査が入っているからというのが理由だとの説明が職員からあったが、そうだとしても、質問を受け付けて、「それはこういうことです」、「それは捜査を受けているのでお答えできません」・・・そういう風にすれば良いだけのこと。
質問を一切受けずにさっさと消えてしまう態度からは、誠実さは伝わってこないし、疑惑を払拭しよう、潔白を証明しようという気持ちも伝わってこない。
政治家や役人と全く同じ。

大元帥(だいげんすい)の子孫として相応しくない行動だ。

*ブログ少々。
一歩も出ず。一言も喋らず。

●3月20日(水)
*20度を超えそうだとか。暖かいのは有り難いけど、寒暖差は嫌だな。
オーム地下鉄サリン事件から24年とか。いまだに後遺症に苦しむ人が多くいるなど、事件は終わっていない。

*麻雀会メンバーのNさんは仕事の都合で、最近は会の方にはほとんど顔を出していない。その代わり、Nさんの休みの日にウチか前会長のAさん宅で麻雀をしている。
そのNさんからメールで、23日(土)が都合が良いとの連絡。

*チャリで早稲田通り榎町のスーパー。冷凍玉ねぎはスライスと刻みの2種類があって、新大久保店にはスライスは置いてない。だからわざわざ榎町店にやって来たのに売り切れ・・・ 今回はやむを得ず刻みを買った。後は冷凍ブルーベリー他。
早稲田駅前の100均でウェットティッシュ。麻雀の来客用。

階段。ジャンプ300回。

*夕方、前会長さんと連絡が取れたが、23日は先約があってダメとのこと。
Nさんには、金曜日の麻雀会の時にメンバーを探すと連絡。

あと、麻雀会のメンバーSさんに電話して、Hさんが親睦会に出席できるかどうか聞いてほしいと頼んだ。女性同士の方が良いと思ったので。Sさんから折り返し電話あって、Hさんは出席するとのこと。これで出席は9人。

*聖火リレーのトーチが発表された。モチーフは桜とか。ぱっと見は桃かと思ったが、よく見たら花びらの先が二つに割れている。桜だ。
デザインしたのは吉岡徳仁(とくじん)という人。何だか皇太子みたい・・・

*気象庁の職員が、靖国神社にある標本木の前にやってきて、桜の花の開花状況をチェックしている。5~6輪以上の花が開くと開花宣言が出るのだが、今日咲いていた花は4輪だったそう。標本木の周りには開花宣言を期待する大勢の“暇人”が集まっていたが、東京の開花宣言は明日以降に持ち越された。

レポーター、「一般の方もこれだけたくさん集まっている状況については、どう思われますか?」
気象庁の職員、「去年もこんな感じでしたね。日本は平和で良いです」

確かに日本は平和だ。バカが付くくらい平和だ。
こんなに暮らしづらい日本なのに、みんな苦しさを我慢して、何も問題がないように振る舞っている。
日本の政治にしても隠蔽・ウソ・不正・改竄・書き換え、そんなことばっかりなのに、まるで興味がないようだ。
腐りきった政府がいまだにでかい顔をして生き残っている。

日本は平和だ。

お目出度い、とも言う。

*今日、政府の月例経済報告が発表された。
「景気は一部に弱さも見られるが、緩やかに回復している」

前回の景気認識に「一部に弱さも見られるが」が付け加えられて、3年振りに下方修正されたものの、基本的には「回復貴重が続いている」という判断に変更はなかった。

月例経済報告と景気動向指数の関係については、前々回3月7日付け日記で述べた。

今月7日に発表された1月の景気動向指数は3ヶ月連続で前月比マイナスで、これは「下方への局面変化」を表し、この時点で景気は既に後退局面に入った可能性があるということを示している。
今の景気回復は1月で戦後最長になったと見られるという政府の見解とは異なるものだ。

内閣府の景気動向指数の景気判断は、データ・数字に基づき自動的・客観的に導かれる判断であるが、政府の月例経済報告は100%が主観とは言わないまでも、状況を総合的に判断した上で景気の判断を示したものなので、そこに主観的・恣意的な判断が加わることも大いにあるわけだ。

景気の状態が少しくらい悪くなっても、「一部ではマイナスだが」「全体的には概(おおむ)ね」といった表現が可能なわけだ。

「じゃじゃ馬娘」と言うのと「活発で明るいお嬢さん」と言うのとでは印象がまるで違う。
言葉というのは微妙である。使い方次第で真実を覆い隠したり、別の印象を与えることだって出来る。

「聖域なき関税撤廃を前提とする限り、TPP交渉参加には反対する」
アベがかつてTPP交渉参加に反対する農民を煙に巻くために考え出した名台詞(せりふ)である。

すべての物品について関税撤廃を目指すTPP交渉ではあったが、国によっては自国の一部の産業、特に農業を守るため、高い関税をかけることを認めるよう要求する国も少くなかった。
だから95%は関税撤廃・低関税にするものの、残りの5%くらいは聖域(例外)とすることは何となくお互いに了解されていた。

それを分かっていながらアベは「聖域なき関税撤廃を前提とする限り、TPP交渉参加には反対する」と宣言したのである。聖域(例外)があると分かっていながらアベは「いま行われているTPP交渉において、聖域は一切認めず100%の製品について関税撤廃することを前提として話し合いをしているならば、TPP交渉に日本も参加させてくださいと頼むのは反対します」と言ったわけである。

何年か前から始まっていたTPP交渉に、日本が後から参加するかどうかは、特に農業関係者からは、例えば米(こめ)の輸入を自由化したら日本の米農家は全滅してしまうといった反対の声が強く上がっていた。

だからアベとしては、ストレートにTPP交渉に参加するとは言わずに、あの名台詞「聖域なき関税撤廃を前提とする限り、TPP交渉参加には反対する」となるわけである。

TPP交渉に参加することは決めていたものの、参加に反対する農家をどうやって説得するか考えた末に生み出された名台詞である。
TPP交渉に参加するのか、反対なのか、むしろ「反対」という言葉を使うことによって、実に上手く農家の懸念を煙に巻いたと言える。

言葉を巧みに操(あやつ)るアベの面目躍如といったところだ。

ある意味、言葉ほど不正確・いい加減・曖昧なものはない。

言葉の持つマジックを利用すれば、多少のマイナスもプラスに変えられる。

景気動向指数の結果がどうであれ、月例経済報告で主観を交えた判断をし、言葉の持つマジックを利用すれば、我々にはあまり実感のない「戦後最長の景気回復」だってまだまだいくらでも続けられる。