イヴァンのカバン

スポーツ観戦記が中心だけど、私生活のボヤキが増加中(汗)
今はマイナーかもだけど、気になる選手・チームを発掘中!

扇の要に就いて<2>

2008年07月30日 | 野球
<前回までのあらすじ(?)>
◇対外試合で初めて捕手として先発出場となった、当時は野球小僧のIVAN。試合は接戦のま
ま終盤を迎えたが、最終回の守りで味方に痛恨の連係ミスが出てしまい、その裏の攻撃で2点
差を追いかける事に…

◇6回表の1失点は確かに痛かったのですが、イニング間にハドルを組むと、誰からともなく『追
い付ける、追い付ける!』、『まず1点取ろうぜ!』、『粘って繋いで行こう!』などと声が揚がり、
僕も含めてチームの士気は依然として衰えてはいませんでした。

―実際、ウチのチームは粘りを見せて1点を返し(3-4)、2死ながらも更にもう一人走者が出れ
ば、僕に打席が巡って来るという状況に…
ウェーティング・サークルでは、『何とかつないでくれ!』と祈る様な気持ちで―否、マジで祈って
ました…けれども、2番打者は内野フライに倒れて試合終了―こうして、初めて捕手として先発
出場を果たした試合は終わったのでした。

◇試合終了後。本来なら第3試合に向けての準備などもしなきゃだったのですが、僕は自然と
ベンチの隅の方に座っていた龍の所へと向かっていました。負け投手になってしまったものの、
彼も対外試合では初先発にして初完投だった…その労をねぎらいたくなったのです。

龍は疲労からか、放心状態の様にも見えましたが、傍まで近づいて来た僕に気付くと、彼の方
から「オレのボール、どうだった?」と訊いて来ました。
それに答えて曰く、「最後までスンゲー走ってたよ。オレ、試合始まってお前の初球受けるまで
スンゲー緊張してたけどさ、龍のボール受けてたらさ、キャッチャーやってて楽しいナぁって思え
たし、絶対勝てる!って思ってたしさ」

…すると龍が、「オレが投げる時さ、またキャッチやってよ。オレも投げ易かったから」と言ってく
れたんです―彼のこの一言…お世辞だったとしても嬉しかったですね。
試合を通して、とにかくボールをしっかりキャッチする事、低めに来た時に後ろに逸らさない事…
この2点に集中していました。後は内・外角の投げ分けと、たまに高めの吊り球を投げさせてい
た程度で、リードと言えるほどの事は出来てなかったんです(苦笑)

◇―そんな案配だったんで、龍に「また受けてよ」と言われた事は、本当に嬉しかったんです…
でも、僕が龍の投球を試合で受けたのは、これが最初で最後となってしまいました。
―この日からひと月ほど後でしょうか、僕は体調を崩して長期入院(1か月ぐらいだったか…)を
強いられてしまったのです。更に予てから案が練られていた転居が、この年の年末に決まった
事もあり、入院を機にリトルリーグを退団する事になったのです。

◇―こうして記事を起こして当時の事を振り返ってみると、せめてもう一試合ぐらいは対外試合
でキャッチをやりたかったナ~、という気持ちが沸々と湧いて来ちゃいますね(苦笑)…その後、
中学で友人に誘われて卓球部に入った事が、いろんな意味でターニング・ポイントになったかも
しれません。
中学で野球にもう一度チャレンジしなかったのは、野球の面白さを本当の意味で理解できてな
かったからでしょうし、野球を続けていたら、いろいろなスポーツの面白さに気付く機会が失われ
ていたかもしれず→そうなると、こんなブログを綴ってなかったかもしれず→そうだったら、皆さん
との出会いも無かったワケで―

…何か、巡り合わせの不思議さを感じずには居られませんね―って、最初は野球の話だったの
が、だいぶ方向が変わって来た様な(苦笑)…そんなワケで、あまり大きく話が脱線しないうち
に、今回の一連のシリーズ?はこの辺で締め括りとさせて頂きます。 m(_ _)m

IVAN

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