イヴァンのカバン

スポーツ観戦記が中心だけど、私生活のボヤキが増加中(汗)
今はマイナーかもだけど、気になる選手・チームを発掘中!

扇の要に就いて<1>

2008年07月27日 | 野球
<前回までのあらすじ?>
◇練習試合の第2試合(2軍戦)の開始直前、3番サードで出場予定だったIVANは、正捕手の負
傷もあってキャッチャーでの出場を監督から告げられる。
初めて身に付ける捕手用の防具やミットの感触に馴染む間も無く、試合は始まってしまうのだが、
味方先発ピッチャー(以下、龍)の速球を受けて、「これは行ける!」という手応えを感じたのであっ
た…

◇左腕から繰り出される龍の速球は、よく走っていました。『コイツは1軍の試合にも出とったナ』系
の中軸打者には、流石にキッチリ当てられていましたが、他の打者連中はけっこう空振りしていま
したね。

◇1回裏のウチの攻撃。2死走者ナシで打順は僕。対外試合でクリーンナップに入るのも初めてで
したが、僕は意気揚々と打席に入りました。
…初球ボールの後の2球目。ちょっと差し込まれましたが、打球は右中間に落ちてヒットで出塁!
この後、二盗も決めて(対外試合で初の盗塁でした)好機は広がりましたが、後続が倒れて先制点
はならず―

◇…試合は進み、打順が一巡すると相手打線も龍の速球に徐々に合って来て、先制点を許してし
まいます。それでも龍の速球の球威は落ちず、相手に大量点は許しません。ウチの打線も粘りに
粘って、2対3と相手が1点リードして迎えた最終回6回表。

2死で無走者でしたが、打席には相手の4番打者。根拠は全くありませんが、「コイツを斬れば裏
の攻撃で逆転できる!」と僕は確信していました…しかし、物事そんなに上手く行くようには出来
ておりません(汗)
1ボール1ストライクの後の3球目だったと思いますが―龍の速球を相手打者は上手く捉え、打球
は右中間を破りました。

『これは3塁まで進まれるな…』と思い、二塁手にカットに入るように指示を飛ばしたのですが、こ
こで中継プレーにミスが出てしまい、それを見た打者走者は一気に3塁を蹴って本塁を狙って来た
のです。
僕は味方のバックホームが間に合うのを信じて、当初は左ヒザをホームベース上に折って『ブロッ
クしてやるゾ』という構えで返球を待っていました―しかし、味方の返球が間に合わないのを悟る
と、僕は立ち上がって本塁から一歩前に出ました。その背後を、打者走者は何か大声を挙げなが
ら本塁を駆け抜け…2-4。

次の打者は討ち取ったものの、自分たちにとって非常に痛い1失点である事を、誰もが噛み締めて
いた様にも思えました。

◇この回想シーン、今回で終りの予定だったのですが、思いのほか長くなって(いろいろ思い出し
て)しまったので、あと1回だけ続きます(汗)m(_ _)m

IVAN

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