Ｈｅ ｉｓ ｍｙ ｇｕｙ

「ゲームの間、誰かが私のプレーにずっと注目しているのを感じていた…それが
スコッティ・ピッペンだ。彼は私の良きパートナーだった。そして彼は私を最高の
選手へと押し上げてくれたんだ」：マイケル・ジョーダン

録画しておいた、ＬＡレイカーズｖｓシカゴ・ブルズの一戦を観戦。
この日は試合の行方よりも、ピッペンの「＃３３」が永久欠番になるという事で、どの様なセ
レモニーが行なわれるか、という点を楽しみに観ていました（試合は９３－８０でレイカーズ
が勝ち）。

試合前半が終わり、ハーフタイムとなった所でセレモニーが始まりました。久々に見たピッ
ペンは穏やかな表情で、現役時代と然程変わっている様には見えませんでした。
僕はピッペンの険しい表情というものを、ほとんど見た事がありません。いつも緊張とは無
縁の穏やかな表情をしていたピッペン。チームメイトは彼のそんな表情を見たら、「…大丈
夫だ」と落ち着く事が出来たのではないでしょうか。
その点について、フィル・ジャクソン（元ブルズ／現レイカーズＨＣ）も「ジョーダンはいつもチ
ームメイトに厳しい事を言っていたが、ピッペンはいつもチームメイトを励ましていた」と語っ
ています。

やがてこのセレモニーに参列している、往年の名選手たち（現役含む）が紹介されました。
チャールズ・オークリー、トニー・クーコッチ、ホーレス・グラント、そしてデニス・ロッドマン。
ここに紹介したのは一部の選手たちですが、改めて見てみると凄い選手たちと共に戦って
いたのだなぁ…と思わず溜め息が漏れてしまいました。

そしてＴＶでは、「ＴＨＥ　ＣＡＬＬＩＮＧ」の『ｏｕｒ　ｌｉｖｅｓ』という曲に乗せて、ピッペンの名場面
が暫しの間流れていました。誰の発案でこの曲が使われる事になったのかは知る由もあり
ませんが、ピッペンの輝かしい選手生活を回顧するにはピッタリでした…（スゲェ！って思っ
たのは、パトリック・ユーイングをふっ飛ばしてダンクかましたシーンかな）

残念ながら、ブルズがこの記念の試合を白星で飾る事は適いませんでした。しかし、ピッペ
ンが築いて来た偉大な業績と、彼がコート上のプレーで示して来たメッセージは、今ブルズ
を支えている若者たちに確実に受け継がれたのではないでしょうか。
偉大な選手を称える暖かいセレモニーを観る事が出来て、大変光栄に思います。

Ｓｃｏｔｔｉｅ　Ｐｉｐｐｅｎ