NBAプレーオフはカンファレンス・セミファイナルの2試合が行われた。
○スパーズ 98-96 ソニックス● (スパーズ4勝2敗)
96-96で迎えた第4Q残り0.5秒、ジノビリからのパスを受けたダンカンが決勝シ
ュートを決め、スパーズがカンファレンス・ファイナル進出を決めた。
最後に力尽きたものの、ソニックスは良く戦った。キー・アリーナのファンからも惜しみ
ない声援が贈られた。「チームの絆がこんなに強く感じたのは初めてだ」とレイ・アレ
ンは語っている。
一方スパーズのダンカンは、第4Q残り8分5秒にソニックスのニック・コリソンと接触
した際に左足首を捻挫。ダンカンの負傷は気がかりだが、今まで死んだふりをしてい
た(と思われる)ロバート・オーリーが14点と活躍したのは、スパーズにとって明るい
話題だ。
○ピストンズ 88-79 ペイサーズ● (ピストンズ4勝2敗)
万雷の「レジー」コールは、いつしか「One more year」コールに変わっていた。ペ
イサーズが敗れ、レジー・ミラーはキャリアを終える事になった。この日のミラーは27
得点。
「複雑な気持ちだった。第七戦までもつれるのは御免こうむりたかったが、ウチが勝
つとレジーのキャリアは終わりだからな」と、ピストンズのラリー・ブラウンHC。
当のミラーは、「ちょっとホロ苦い最終戦になっちゃったな。ウチがどんなにリードして
もピストンズは追い上げて来た。やっぱりチャンピオン・チームは強いって事だ。」と
語っている。
ミラーの名場面はいくつもあるが、個人的には00年のプレーオフ1stラウンド、対バ
ックス戦での活躍が印象深い。
大方の予想に反してペイサーズは大苦戦。この危機にミラーは、ミルウォーキーで
の試合前にスーパーマンのシャツを着て練習に参加(上写真)、試合でもスーパー
マンさながらの活躍でチームを危機から救い、ファイナルまで導いたのだった。
ミラーのプレーがもう見られないのは寂しい。けれど18年もの長い間、あの細い身
体でよく頑張ってくれたと思う。レジー、お疲れ様!!
<メモ>
キー・アリーナにはイチローと、昨年引退したエドガー・マルティネスが観戦に訪れ
ていた。
Reggie Miller