That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

A Study in Pink Audio Commentary その2

2018-03-14 06:37:16 | Sherlock S1E1 Commentary
「ピンク色の研究」のコメンタリー、続きです。

Previous → A Study in Pink Audio Commentary その1
Next → A Study in Pink Audio Commentary その3

場面はベイカーストリートに変わります。


モ:ベイカー街って言葉だけでなぜか興奮するよ。

無理に現代的にしているわけではない。
例えばベネディクトにホームズの面影がなかったら魅力がないのと同じだ。
イギリスには今もビクトリア調の家が多い。

ドアも不自然だけど「221B」と付けずにはいられなかった。
建物のドアに番地の表示があるのは妙だよね。
でも221Bは外せない。いろいろ言い訳を考えてあるよ。
ゲ:もし表示を変えたら画期的だね。221とか。

※これは額に入れて飾っておきたい場面です。
ハドソンさんがお出迎えし、ハドソンさんにハグをしてジョンを迎え入れる。
これを見てもシャーロックは社会不適合者ではないんじゃないかしら。

※そしてジョンを2階の部屋に案内するところ。
何度も書いているような気がしますけど
シャーロックは先に上がるけど足の悪いジョンが上がってくるまでドアのところでちゃんと待っていて
ジョンが上がり切ったところでドアを開けてジョンを入れるところが大好きで。
育ちの良いおぼっちゃんの所作です。


ゲ:これが部屋のセットだ。パイロット版とは少し違う。
居心地はいいけど学生風の汚い部屋とは違う豆をよく食べる若い独身男2人の部屋だ。


ポールは壁紙にこだわりがあってパイロット版より赤みの無いビクトリア調にした。
ポールは自他ともに認める壁紙フェチ。

スー:最初はフロアに段差があった。
ゲ:でもみんなが転ぶからやめた。


ゲ:主役ふたりのことを話す前にハドソンさん役のウーナ・スタッブスの話をしよう。
彼女は人間国宝ものの重要な役を演じた。
彼女は息子を世話する母親に近い。
モ:脚本にあったか忘れたがシャーロックは冷徹で高慢だけどハドソン夫人が大好き。
進んで抱きしめたりキスしたりしてる。
彼は常に冷たいというわけではない。好きな人には優しい。

※玄関先でハドソンさんにハグしてましたがそんな描写がなくても
ハドソンさん大好きというのはじゅうぶん伝わってきます。

ゲ:このあとのふたりのやり取りはある意味息子と母親みたい。
ハドソンさんの役はウーナ以外考えられない。


モ:ここは書きたくて書いた大好きな場面。気に入ってるし完璧に出来上がった。
ゲ:なげやりになっていた男が突然息を吹き返し悠然と歩きだす姿は見ごたえがある。


※モファットはS4で大好きと言える場面があるのかしらね。(失礼)
ジョンはシャーロックと出会って救われた、それはシャーロックも同じ。
だからふたりは一緒にいる、というのがすごく好きでした。
と、毎度同じ事ばかり言っている私。

ス:ふたりが移動するシーンのカメラワークを見て欲しい。
モ:ワイプで画面を切り替えて場面転換をしている。あり得ない撮り方だ。

モ:ここで彼は外へ。カメラが空に飛んでいく。
種明かしをすると、マーティンが横切ったのがワイプになっている。

※マーティンがワイプってこれは言われないと全然気づかないですよ。本当にすごいと思いました。


ゲ:これはベネディクトとマーティン。
紹介は以上だ。自分たちで話すだろうから。

モ:ベネディクトは現代版シャーロック・ホームズのオーディションをした最初で唯一の人物。
ゲ:「つぐない」を見た君とスーがベネディクトを挙げた時、彼と知り合いだった僕は「なるほど」と思った。
オーディションを見て完璧だと思った。
モ:君は彼を見て即決したね。30代前半の若い俳優を探していたけど、
その年齢で風格があり尊大でラスボーンっぽさと出せる俳優はめったにいない。
だから彼の他に候補がいなかった。

ゲ:それと彼は優秀な俳優で将来性があるからだ
モ:スター性がある。
ゲ:彼は確かにホームズぽいが大事なのは外見じゃなく
役になじみ自由に演じていることが重要だ。
だけど俳優としてベネディクトが偉大だと思うのは実際の彼がすごくドジで陽気な男だってことだ。
「bumbling and delightful」
ドラマのシャーロックとは全然違う。

ス:ゆうべ劇場で観たけど彼とは別人だった
モ:似ても似つかないまるで正反対
ドラマばかり見てると彼の人柄を忘れがちだけどドジで人懐こくて優しい男
唯一の共通点があるとすれば、ベネディクトは優しくてシャーロックは横柄だけどふたりとも人使いが荒い事だ
ベネディクトは「優しい支配者」って言葉が合う。


「gentle occupation」
優しい支配者、懐かしいです。
STIDの時もよく優しい支配者って言われてました。
久しぶりにスタートレック観ようかしら。

続きます。


ダンケルク

2018-03-12 07:17:52 | 映画+ミリタリー
Dunkirk

Directed by Christopher Nolan
Produced by Emma Thomas Christopher Nolan
Written by Christopher Nolan
Music by Hans Zimmer
2017 UK/US/France/Netherlands


ものすごく今更ですが「ダンケルク」の感想です。
音響など三部門、受賞しましたね。
スピットファイアのエンジン音とか迫力がありそう。
観ている私たちも彼らと戦場にいるかのような臨場感があったようです。
やはり映画館で観たかったわ。


ヨーロッパ戦線を背景にした映画やドラマはたくさんあります。
戦場を舞台にしたものから戦争国で生きる人たちのドラマまで様々です。

ヨーロッパ戦線のきっかけとなったナチスのポーランド侵攻を舞台にした戦場のピアニスト。
イギリスの宣戦布告後にスピーチをした「英国王のスピーチ」
「つぐない」でもマカヴォイさんが海外派遣兵としてフランスへ出兵していました。
「ダンケルク」も1964年にフランス視点で作られています。

ロビー・ターナーは船に乗れなかったんだよね。帰れなかったんだよね(涙)

その中でもこの映画はかなり異色でした。

クリストファー・ノーラン監督と言えばバッドマン、そしてインセプション。
インセプションは難解なイメージでしたが今回も結構ハードルの高い作品だという印象。

セリフがほとんどないので見る側はもちろん、これ演じる側も大変だったのではないでしょうか。
セリフが無い分すべて表情で表現しなくちゃだし、
特にトム・ハーディはパイロットなのでほとんどマスクをつけた状態。
目だけで演じる俳優と言われていましたがまさしく!
ベインができたんだからこれもOKでしょう、みたいな事を監督が言っていて笑いました。

もうひとつは時間軸。
ストーリーは海と陸と空の3視点からなりますが、
始まりから終わりまでの時間が陸が1週間、海が一日、そして空が1時間。
この異なる時間を並行させながら進めていくのでタイムラグが発生します。
このあたりも難しい部分ですが3つの異なった時間が最後に一致した時は感動しました。


1939年に始まったヨーロッパ戦線の翌年、ドイツがあっという間にオランダ、ベルギーを経て
フランスまで侵攻し、イギリス・フランスの連合軍は撤退を余儀なくされました。
この救出作戦が「ダイナモ作戦」です。

この映画が公開されたとき2004年にBBCで放送されたダンケルクが脚光を浴び
日本語版DVDも発売されていましたが、結局観ていません・・・・


あ、予告編はyoutubeで観ました。
Dunkirk


これに勢いづいたドイツはイギリス上陸作戦を決行。
バトル・オブ・ブリテンが開戦しますが英国空軍RAFがこれを蹴散らします。
そんなイギリス人の誇り(多分)スピットファイアがダンケルクでも大活躍します。

チャーチルもこの撤退が成功に終わった大きな一因はRAFのおかげと言っていますが
同時に、その裏には知られざる大きな犠牲もありました。
フランス人が後回しにされたことも、遺恨を遺す結果となりました。

そして忘れてはならないダンケルクスピリットである「Little Ships of Dunkirk」
これが海からの視点となります。

冒頭は陸から。

撤退中の英国陸軍兵士の二等兵、トミーくん。
彼の所属する隊が全滅してしまいひとり砂浜に出て救援を待ちます。
そこで知り合ったギブソンと共に救助船に乗ろうと奮闘します。
救援されるまでの1週間が描かれます。


時々ドイツの戦闘機が現れては船やビーチを攻撃するので
せっかく救援戦に乗っても途中で沈没させられてしまいます。

トミーはとにかく異常なほどの運の強さで生き残りますが、
反面、呪われてるんじゃと思うくらいダンケルクから離れられません。

左はアレックス役のハリー・スタイルズ。

サイレント映画のようにほとんどセリフはありませんが
考えてみればとにかく一刻もはやく船に乗って海峡を越えないと生きて帰れないんですから
誰かと話している余裕なんてないでしょうね。頭の中はとにかく船に乗る事でいっぱいです。
静かに淡々と話が進んでいく分、すごく切羽詰まったものを感じました。


少しでも多くの兵を救援船に乗せるため防波堤を死守するボルトン海軍中佐。
かっこいいなあ。

防波堤の桟橋には常に救援を待つ兵士であふれています。
その桟橋を狙って飛んでくるドイツの戦闘機。
けが人を大勢乗せた病院船もボルトンの目の前で沈んでいきます。

敵の顔が見えないのもこの映画の特徴です。
トミーたちは座礁した商船に乗り込み満潮になるのを待っていたときに
何度も外から銃で撃ち込まれる場面がありますが、
その時も外の様子は一度も映されなかかったので敵の顔が見えないと同時に
どんな状況で撃ち込まれているのかもわからないので緊迫した場面になっていました。

潮が満ちてきますが弾丸の穴から水が入り船はなかなか浮かびません。
船体を軽くすれば浮く・・・となった時の人間の心理はいつも同じです。
今回もフランス人というだけでギブソンを犠牲にしようとします。

ギブソンは死んだ英国人兵を服を着て英国人になりすましていました。
救援は英国人優先だったせいでしょう。

最後は沈みかけた船体から逃げようとアレックスがギブソンに声をかけますが
多分言葉がわからないギブソンは逃げ遅れてしまいます。

トミーの乗った船がことごとくドイツ軍に攻撃されてかわいそうなくらいでした。
ビーチで撤退なんて隠れる場所もないので一番狙いやすそうですし、
やっぱり制空権は大事です。


次に海から。
民間の船が徴用されドーソンさんも息子のピーターと友人のジョージを連れて
ダンケルクに向かい救援する一日が描かれます。

ドーソンさんの的確な指揮ぶりに元軍人かと思いましたが長男が空軍だったと言っていました。
でも戦死してしまったようです。
後ろを向いていてもスピットファイアのエンジン音はすぐにわかる只者ではないおじさまです。
いつも冷静なドーソンさんですがコリンズが海に不時着したのを知り救援にかけつけるドーソンさんは
かなり取り乱していました。息子さんと重ねたんでしょうね。

途中で謎の軍人を救助。今でいうPTSDなんでしょうね。
キリアン・マーフィーが演じています。



そして空からはRAF。
スピットファイアのパイロット、ファリアとコリンズがドイツ空軍から彼らを守りぬく一時間が描かれます。

真の主役なのでは、と思うくらいスピットファイアがかっこいいです。
ファリア役のトムハはほとんどマスクをつけたままでした。
出撃して間もなく敵の銃撃でファリアの燃料系が壊れてしまったので
コリンズに残りを教えてもらいながら飛んでいます。

隊長機がやられコリンズも不時着しひとりになったファリア。
燃料が残り少なくなったその時、英国の救助船を狙う戦闘機が現れます。
少し悩んだファリアですがやはり見捨てるわけにはいきませんでした。

ファリアが空から見た光景がしばらくして海や陸で起きるので同じ出来事を2度見ることになります。
このあたりが最初難しかったんです。

救助船が圧倒的に不足しているし国からに援助もないまま取り残され絶望的なボルトンたち。
その時海から何かがやってくるので双眼鏡をのぞいたボルトンは何が見える?と聞かれ一言。
「故国だ。」

海からたくさんの小型船がダンケルクの浜に向かってきます。
もちろんその中にはドーソンさんもいます。
感動的な場面です。泣きましたよ、私。

ここでやっと時間が合うんです。
トミーもボルトンさんもドーソンさんたちもコリンズもファリアが戦うのを見ています。
ラストはファリアの奮闘で多くの英国人が助かりますが燃料を失ったファリアは
人知れずビーチに不時着しドイツの捕虜となってしまいます。
みんなはファリアが任務完了後に帰着していったと思っているのが切ないんです。

実際に撤退兵は彼らの活躍を知らないとウィキに書いてありました。
それを踏まえてか、コリンズが撤退兵に「空軍は何をしていた。」と責められる場面もあります。
もちろんドーソンさんがちゃんとフォローしていますが。

ボルトンはフランス兵を助けるために残ります。
ボルトンのモデルはJames Campbell Cloustonだと言われています。
家族はなぜクレジットに名前がないのか、と抗議したようですが、
ボルトンはオリジナルキャラクターなので、って事なのでしょうか。
Inspiration for summer blockbuster Dunkirk an unsung Montreal hero


英国に帰る途中アレックスは逃げ帰ったことを責められるんじゃないかと脅えていました。
そんなアレックスにトミーがチャーチル演説の記事を読んで聞かせます。


その演説とともに結末を迎えます。
ドーソンさんに同行し船の中で亡くなったジョージ。
帰国後ピーターの働きで新聞に掲載されました。
ファリアはスピットファイアを燃やし、そしてドイツ軍に捕虜にされます。

チャーチルの演説。最後の部分を抜粋しました。

We shall go on to the end, we shall fight in France, we shall fight on the seas and oceans,
we shall fight with growing confidence and growing strength in the air, we shall defend our Island,
whatever the cost may be, we shall fight on the beaches, we shall fight on the landing grounds,
we shall fight in the fields and in the streets, we shall fight in the hills; we shall never surrender,
and even if, which I do not for a moment believe, this Island or a large part of it were subjugated
and starving, then our Empire beyond the seas, armed and guarded by the British Fleet,
would carry on the struggle, until, in God's good time, the New World, with all its power and might,
steps forth to the rescue and the liberation of the old.

我々は最後までやる。フランスで、海で戦う、日々、自信と力とを強めつつ、空で戦う。
いかなる犠牲を払おうとも、我らの島を守る。我々は海岸でも、水際でも戦う。
野で、街頭で、丘で戦う。そのようなことを私は一瞬たりとて信じぬが、
たとえこの島やその大部分が征服され、飢えに苦しむとも、我々はけっして降伏しない。
神のご加護のある時代、新世界が全力で旧世界の救助と解放とに向かうまで、
海の向こうで英国艦隊が武装保護する我らが王国は努力を続けるだろう。
ウィンストン・チャーチル

新世界の大きな力とはアメリカの事ですよね。

イギリスはこれで兵器不足になったそうですがそれを作り出すのも操るのも人なので
この作戦が失敗していた時のダメージは計り知れなさそうですね。

この映画はドラマチックな場面もあまりないしヒーローもいないので
盛り上がりがイマイチなのかもしれません。
私の勝手なイメージですけどアメリカの戦争映画は必ずヒーローがいて、
比べるとイギリス人の映画は地味ですよね。

昔「遠すぎた橋」という戦争映画があって、マーケット・ガーデン作戦の映画なんですけど
いかにこの作戦がダメだったかを淡々としかしシニカルに描いていてすごく好きな映画でしたが
そういえば監督のリチャード・アッテンボローはイギリス人でした。

アメリカ映画にはなぜヒーローが必要なのか、何かわかる気がするんですよね。
そうすることで国を団結させてるのだと思いますが
逆を言えば団結させるにはそれが必要なのではないかと思うんです。

なぜかというと伝統や騎士道がないから。国の象徴がないから。
いや、勝手な妄想ではあるんですけど。

もちろん団結したときのアメリカはものすごいパワーを発揮するし
だからこそ今のアメリカがあるんでしょうね。


もうひとつの特徴として挙げたいのは、昨今では珍しいくらい男しか出てきません。
若いのからおじ様まで各種取り揃えております。
新人さんが多いので今後どんな役者さんになるのか楽しみです。
ハリー・スタイルズは新人じゃないですね。


なんかもう自分でも何が言いたいのかわからなくなってきました。
まとまらなくなってきましたのでこの辺で終わります。

03MAR 最近のいろいろ

2018-03-09 18:25:29 | BC_2017・2018

前回の更新から少し間が空いてしまいましたが生きてますよ~。

3月といえば決算やら人事異動やら新年度に向けての準備で忙しいですよね。
うちはなぜか今回大改編とやらを計画し大幅な人事異動のついでに、
本社も異動、いや移動しちゃいましょう、になりました。
なぜこの時期に・・・・
バカじゃねーの?と下々はみんな舌打ちしてます。

冒頭から愚痴っぽくなってすみません。
そんな事情もありなかなか情報収集もできていなかった間にいろいろあったようですね。

今年もLaureus Sports Awardの司会をやっていましたが私的には何と言ってもこれ。
今年のLaureus World Sportsman of the Year、フェデラーが受賞しました。
(3月じゃないけど)

毎年これをご覧になっている方は「また?」なんだと思いますが
何よりもベネディクトと絡んでくれたのは最高に嬉しいです。

右はピエトロ選手。

私にとってフェデラーは史上最高のテニス選手です。
あの正統派なフォームに憧れない人はいないと思います。
テニスだけではなくスポーツ全般に言える事ですが
正しいフォームを身につけることで強くなれることを教えてもらいました。
それにしてもランキング1位復帰はすごいとしか言いようがありません。(語る語る・・・)

さらに小芝居まで披露してくれました。
以下、ワタクシの意訳。

動画はこちら。
Roger Federer and Benedict Cumberbatch the morning after the Laureus Awards

フェデラーが新聞を読んでいるところにベネディクトが現れトロフィーを数えています。

B:Hi, Roger. 調子はどう?
R:最高だよ。君は?

B:いいよ。ところで昨夜は楽しんでたね。
R:すごく光栄だった、信じられないよ。
B:だって6回だよ、6回も受賞したんだよ。
R:それぞれが最高の瞬間だった。

B:ねえ、僕たちがここにいるって事はきっと一緒に卓球をするということだと思うけど。
R:ああ、いいね。少し時間もあるし、テーブルがあればね。
B:よかった。ラケットとボールはあるんだ。でもネットがないんだよ。
R:僕にアイデアがある。
B:ホント?


フェデラー、トロフィーを並べてネット代わりに。


そして勝負?が始まります。


しばらく打ち合いが続いた後わざとホームランを打つベネで行くと。
フェデラーがボールを取りにいっているすきにトロフィーをひとつ持っていきます。
「ずっと欲しかったんだ。」


グリンチのオフィシャルトレーラーが公開されました。

The Grinch - Official Trailer (HD)

やっぱりさすがですねー。
ベネディクトっぽくないんだけどベネディクトっぽいんですよ。何を言ってるんでしょう私。
これ見たら本編をはやく観たくなりました。
本国は今年の11月公開みたいですけど日本はいつなんでしょう。
まさか公開しないなんてことは無いと思いますが・・・クリスマス商戦に便乗かしらね。

アベンジャーズ。
EWの表紙を飾るそうですがそれぞれバージョンがあるんですね。


ストレンジ先生。


画像はこちらから見れます。
Up close with EW's 15 new covers

RDJが「カンバーバッチとの撮影はすごく楽しかった」と話している記事。

Robert Downey Jr. ‘Really Enjoyed’ Avengers Scenes With Cumberbatch

科学組と魔法組・・・?
もうひとりのベネディクトも一緒で楽しかったようです。

ブラックパンサーのビハインドシーンの動画をつい見てしまいました。
まだ本編観てないのに・・・・
マーティン大活躍とは聞いていましたが本当に大活躍っぽいです。
来週行く予定。

最後に、
アカデミー賞もまだ見ていませんがシェイプ・オブ・ウォーターが作品賞と監督賞を受賞したらしいですね。
ギレルモ・デル・トロ監督のこの画像をツイッターで見かけてニヤニヤしてしまいました。

(via @JJ_Avrams)

で、男優賞はゲイリー・オールドマン。
チャーチルを演じるのは知っていましたが、これ誰よ?こわい。


The Child in Time その6

2018-03-04 22:15:20 | The child in time
The Child in Time

Director: Julian Farino
Writers: Stephen Butchard (adaptation), Ian McEwan (based on the novel by)

Previous → The Child in Time その5
Next → The Child in Time その7


会話が続きます。


J:忙しいの?小説は?
S:ああ、うん、魚になりたい少年の話を書いてる。
J:どうして魚になりたいの?
S:それは教えられない。トップシークレットだ。
J:どうして犬じゃないの?
その話は書いたことあるんだよ。犬は他の犬の尻を嗅ぐんだ。
そんな事やりたい人いる?
J:下品だけど、子どもはそういうのが好きなのよ。
S:そうだね。

また少し沈黙のあとジュリーが立ち上がります。


J:あなたの服を見てくるわ。縮んでないといいけど。
何時の電車?
S:4時でそのあとは6時だったかな。

ジュリーが服を持ってきます。

J:すっかり乾いたわよ。
S:サンキュー。
J:もう食べ終わった?
S:ああ、うん。

ジュリーがお皿を下げスティーヴンは服を着ます。


S:さっきの件について話さない?
J:どうして?

ジュリーがキッチンから戻ります。


J:すごくステキだった、それは言っておくわ。
S:どうすればちゃんと覚えてたことに驚いたよ。
つまり、僕には他に誰もいないって事を言いたかったんだ。
J:私も。誰もいないわ。ひとりよ。
S:良かった。もし君がそれで幸せなら、って事だけど。
J:わかってるわよ。

スティーヴンはジュリーの家を出てすぐ電話をします。


J:Hello?
S:僕だ。ちょっと質問・・・・もし僕が夜も一緒にいたいと言ったら何て答える?
いい考えではないとか?
J:本当にそうね。
S:じゃあ、僕がまた泥の中に飛び込んだら?前回もうまくいったし。
J:それでもいい考えじゃないわ。
Sorry.
S:聞いてみたかっただけ。でも君の言う通りだ。


S:僕たちはずっとこんな感じなのかな・・・
いや、そうなんだろうけどね。そうあるべきだ。
J:そうね、これからもこんな感じなのよ。
でもそんなに悪い事ではないと思う。
悪い事は起きたしそれに耐えてきたわ。
S:ふんぎりをつける?
J:できるのかしら。そうしたい?

無言のスティーヴン。


J:聞いてる?
S:聞いてるよ。
会えてうれしかった。
J:私も。また電話するわ。



続きます。

お互いにどう進んでいけばよいのか手探りな状態なんでしょうね。
ものすごく漠然としてますけど。
文学の難しさよ・・・・

The Child in Time その5

2018-03-01 07:17:10 | The child in time
The Child in Time

Director: Julian Farino
Writers: Stephen Butchard (adaptation), Ian McEwan (based on the novel by)

Previous → The Child in Time その4
Next → The Child in Time その6


やっとジュリーの家についたスティーヴン。
スティーヴンの汚れ具合に驚きます。

J:ひどい恰好ね。
S:Yeah.
J:何があったの?
S:今朝フラットを出た時はきれいだったんだよ。
J:泥まみれね。服を脱いで。洗濯するわ。
S:サンキュー。靴も脱ぐ?
J:当然よ。全部脱いで。


J:私のガウンを着たら。ラッキーなことにそれはあなたのガウンだったしね。
あなたは着なかったけど。
S:チャンスがなかったんだ。

スティーヴンは家の中を見回し「いい家だね」と言います。

J:気に入ってるの。

ガウンに着替えるスティーヴン。

S:僕はここにきたことあったかな。
J:村?ないと思うわ。私の知る限りではね。なぜ?
S:何となく見覚えがあるんだ。


S:ところで元気そうだね。顔色もいいし。
J:顔色?
S:楽しそうだ。
J:魅力的でしょ。
S:どのくらい経つ?
J:一年くらい。
S:そんなに経つのか。

しばらく無言のスティーヴン。

S:きれいだって言いたかったんだ。きれいだよ。
J:ありがとう。

スティーヴンに近づくジュリー。

J:あなたも洗ったら。
S:そうだね。
J:髪も全部。汚れた子犬よ。

スティーブンの髪を触るジュリー。
ジュリーの手をとり口づけるスティーヴン。

J:やせたわ。
ジュリーが悲しそうに言います。

S:少しね。君の匂いがする。
J:だって私だもの。

ふたりは見つめ合いキスを交わします。


シャワーを浴びしばらく夫婦タイム。


スティーヴンが真剣な表情でジュリーに言います。

S:知ってる?僕がここにきて一時間近く経ったけど君はお茶の一杯も出してくれてないんだ。

笑い出すジュリー。

S:くそ。
J:何?
S:トイレに行きたいけど動きたくないんだ。

と、言いつつ我慢できずにベッドから出るスティーヴン。

ベッドでひとり横たわっていると小さな手が腕に触れます。

「ママ。ママ。いつお買い物に行くの?」


はっと起き上がるジュリー。



J:私も行く。そのあとお茶を淹れるわ。
S:待ってるよ。


バスルームの鏡をのぞくジュリー。



テーブルに向かい合い近況を語るジュリー。

J:いくつかの地元の学校で少しの時間だけど教えてるの。
ここから5マイルのホテルで土曜日ごとに演奏して、レッスンもしてるわ。
それで生活しているの。他に何もないし。
S:いいね。
J:そうね。10分歩くと湿原の向こうに電車が走ってるし。
で、どうして左じゃなく右に曲がったの?
S:あー、転んでちょっと迷っちゃったんだ。
J:どうして転んだの?

スティーヴンは戸惑った表情で少し間開け、そして答えます。


S:あの子を見かけた気がして走ったんだ。黄色いレインコートを着た少女。
駅を出て角を曲がって、それから僕は・・・・
あの子は村の方に向かったから後を追ったんだ。

J:ついていったの?
S:バカだよね。僕は今でもあの子を探しているんだ。
横目で見ているだけだけど。それでもいいんだ。
J:まだ探偵を使ってるの?
S:いやもう彼はやめたんだ。多分報酬が不満だったんじゃないかな。
彼はよくやってくれたよ。
J:借金を払い終えたからやめたんでしょ。
S:確かに。
J:慰めになるかわからないけど、私もあの子を見るのよ。
でも私はそれ以外の事もやっているの。
S:She is out there.
J:Yes.


それからしばらく無言のままのふたりでした。

続きます。

この場合の「out there.」はどんな意味があるんでしょう。
悩みましたがこのまま載せました。

ひっじょーに下世話なのですが
ベネさんのベッドシーンはやっぱり可愛いと思ってしまう・・・・