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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 1-2 The Blind Banker その3

2015-07-02 20:55:34 | Sherlock S1E2
「死を呼ぶ暗号」

Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson


続きです。

ヴァンクーンのアパートメント。
シャーロックはヴァンクーンの部屋のベルを押しますが応答がありません。


JW「この後はどうする?ここに座って帰ってくるのを待つか?」
シャーロックは手書きのプレートを見て、
「越してきたばかりだ。」と言います。
JW「え?」
SH「上の階の住人。ラベルが新しい。」
JW「取り替えたばかりなんだよ。」
SH「それはない。」
そう言うとその部屋のブザーを押します。


SH「Hi. 下の階の住人なんですけど。会ったことはないですよね。」
Woman「引っ越してきたばかりだから。」
SH「実は、フラットに鍵を置いたままロックしてしまったんです。」
Woman「電話を貸せばいいのかしら?」
SH「バルコニーを使わせてください。」
Woman「え?」

この時のジョンの表情が出ないのが残念ですが、まー想像はできますよね。

シャーロックは女性の部屋のバルコニーを乗り越えヴァン・クーンのフロアまで下りていきます。
滑って落ちれば死に至るので女性が息をのみますがシャーロックはエレガントに微笑みながら下りていきます。


シャーロックはベランダから中に入るとフラットの中を探索します。
テーブルがないので電話は床に置いてあります。
横には電話帳と「A to Z of London」があり、唯一の装飾品、小さな石の仏像があります。

玄関は鍵がかかっており、チェーンもかけられています。
まさにヴァンクーンが帰宅したままでした。
シャーロックがキッチンを物色します。
冷蔵庫はシャンパンでいっぱいになっていました。


ジョンが何度もドアをノックします。
「シャーロック?大丈夫か?」

シャーロックは狭いけど使用されていないようなバスルームを覗きます。
1本の歯ブラシとリキッドソープのディスペンサーが置いてありました。

JW「気が向いたら入れてくれ。」

シャーロックはベッドルームに入ろうとしますが開かないように中から椅子が置かれていたので、
勢いをつけてドアを開けます。
ヴァンクーンはベッドに横たわっていましたが彼は頭を撃たれていました。


警察が到着し、ジョンは鑑識の作業を眺めています。
銃は床に置いてありました。

JW「君は彼が大金を損したんじゃないかと思ってる?
こういう都市は自殺率が高いんだよ。」
SH「自殺かどうかわからないだろう。」
JW「ドアは内側からロックされてたんだぞ。
君はバルコニーから入る羽目になったじゃないか。」

シャーロックは死んだ男のスーツケースを調べます。
下着と靴下がたくさん詰まってしますが、中央に穴が空いています。
服の中に何かが入ってい跡のようでした。

SH「留守にしていた。洗濯物から判断すると3日。見ろ。何かをスーツケースに押し込んでした。」
JW「僕は君の言葉を信じるよ。」
SH「どうしたんだ?」
SH「汚れた男の下着を探し回るなんて絶対に嫌だ。」


シャーロックは死体を調べます。

SH「銀行に描かれた記号。なぜそこに描いたんだ?」
JW「あれは一種の暗号だと?」
SH「明らかだ。
だが、なぜペンキで描いたのか?
連絡をとりたいならメールや電話を使えばいいだろう。」
JW「多分、彼が応答しなかったからじゃないか。」
SH「いいね。君には分かってるんだ。」
JW「わかんないよ。」
SH「受け取りたくないメッセージとはどんなメッセージだ?
今朝のはどう?君が見ていた手紙だよ。」
JW「請求書か?」
ヴァンクーンの口の中に何かが入っているのでシャーロックは丁寧に取り出します。
入っていたのは黒い折り紙でした。
SH「そう。彼は脅迫されていた。」
JW「ガス会社からじゃないよな。」

シャーロックがその折り紙をエビデンス袋に入れている時、
ディモック警部が入ってきました。

SH「ああ、巡査部長・・・会ったことはないな。」
DI「あなたが誰なのか知っている。証拠に触れないでくれるといいのだが。」
そう言われたシャーロックは少し驚いたような顔をしますがそのままディモックに袋を渡します。


SH「僕はレストレードに電話したんだけど。彼は来ないのか?」
DI「彼は忙しいんだ。私が担当する。ちなみに私は巡査部長ではなくディモック警部だ。」
それを聞いたシャーロックはさらに驚いたような表情でジョンの方を見ます。

ラウンジに移動します。
DI「我々は自殺だと判断している。」
JW「説明がつくのはそれしかないな。」
SH「違う。いくつか考えられる解釈のひとつにすぎない。
君が好きな解決策だな。だが適合してないのをすべて無視している。」
DI「好き?」
SH「傷は頭の右側にある。」
DI「それで?」
SH「ヴァンクーンは左利きだ。」
そして右手で頭の左側を撃つ真似をしながら、
「ちょっとした曲芸が必要だな。」と言います。

DI「左利き?」
SH「君が気がつかなかったことが驚きだ。君はフラットの中を見て回る必要がある。
椅子の肘掛けの左側に載せてあるマグ。
電話の左側に置いてあるパッドとペーパーは右手で受話器を持ち左手でメモとる事を意味している。
高価な愛用のスーツはすべてワードローブの左側にかかっているのは左手でドアを開けるからだ。
まだ続けて欲しいか?」
※ここのセリフ、ドラマでは椅子の肘掛けがコーヒーテーブルに、
ワードローブが電源ソケットに変わってましたね。

JW「あー、いや、十分だと思うよ。」
SH「まだだ。リストに残っているものがひとつだけある。
キッチンのバターナイフには刃の右側にバターが付着しているのは左手で持つからだ。
左利きの男が自分で頭の右側を撃つなんてあり得ないな。
全ての事実から成る真相はこれだけだ。」


DI「だが銃がある。」
SH「彼は殺人者を待っていた。脅迫されていたんだ。」
DI「何?」
JW「今日銀行に警告みたいなものがあったんだ。」
シャーロックはコートを着て外に出る準備をします。

SH「襲われた時に彼は発砲した。」
DI「弾は?」
SH「窓から外に。」
DI「まさか!その可能性はどのくらいあると思うんだ。」
SH「鑑識の報告を待つんだ。頭の弾丸は彼の銃から発射されたものではないと保証するよ。」
DI「しかし、中からロックされていたんだ・・・殺人者はどうやって中に?」
SH「よろしい。君もやっと適切な質問をしたな。」
シャーロックはそう言うと部屋の外に出ます。



シャーロックはビジネスランチ中のセバスチャンのところに来ました。


SH「落書きは脅迫だった。」
Seb「会議中なんだよ。秘書にアポイントメントを取ってくれるかな。」
SH「悪いが後回しにはできない。君のところのトレーダーのひとりが殺されたんだ。」
Seb「え?」
SH「ヴァンクーンだ。彼のフラットに警察がきている。」
Seb「殺された?」
SH「みんなの消化の邪魔をしてすまないな。まだアポイントメントを取る必要が?
OK。スコットランドヤードに9時でいいか?」

レストランのトイレに移動します。

Seb「ハーロウ校にオックスフォード。頭脳明晰な男だ。
しばらくアジアで働いていたから・・・」
JW「香港の顧客を任せたんだな。」
Seb「たった半日で500万ポンドを失い、1週間でそれを取り戻した。
エディは強靭な精神力を持っていたよ。」
JW「彼を殺したい人は?」
Seb「我々には敵が多いんだ。」
JW「あんたはこめかみに弾を撃って終わらすことはしないな。」
Seb「普通はやらないよ。」

セバスチャンの携帯にテキストが届いたのでそれをチェックします。

Seb「会長からだ。警察が行ったらしいが明らかに自殺だと話していたぞ。」
SH「違う。彼は殺されたんだ、セバスチャン。」
Seb「悪いが彼らはそうは思っていないようだよ。俺の上司もね。」
SH「セブ・・・」
Seb「仕事をしてもらうために君を雇ったんだ。脱線はするな。」


セバスチャンはそう言うとトイレから出て行きます。
何だかちょっと悲しげな表情のシャーロックですが、ジョンが一言。
「俺は銀行家なんてみんな冷酷で嫌な奴だと思ってるよ。」



続きます。

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