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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 1-2 The Blind Banker その1

2015-06-22 00:42:34 | Sherlock S1E2

「死を呼ぶ暗号」
Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson

かなり前に(2年くらい前?)「ピンクの研究」と、この「死を呼ぶ暗号」のスクリプトが
シャーロックの公式だったかBBCだったか(同じやん)忘れましたが、
公式のFacebookに公開されていたのでDLしたんです。
なので今回はそれを基にしようと昔のフォルダを探して引っ張り出してみましたが、
実際のドラマには無い場面が沢山ありまして、ドラフトって書いてあるので決定稿ではないのかもしれません。
セリフもところどころ違っているし。
実際に撮影したけど削除したのか、撮影もされなかったのかわかりませんが、
その部分もできるだけ取り入れてみたいと思います。
混乱しちゃうのでその部分は青字にしてみました。


大英博物館の中国古代遺跡のギャラリーでスーリンが中国の茶道を実践しています。

SL「急須は使いこむほど美しくなると偉大な職人たちは言います。
ポットは表面に繰り返しお茶を注ぐことによって味が出ます。表面を拭けば輝きます。
粘土の堆積物が時間と共に美しい艶を作り出しています。
これらの急須は400年以上前からお茶によって磨かれてきました。」

見学の人たちがいなくなるとアンディがスーリンに近づきます。
An「400歳のポットをお茶を淹れるために使っているのか。」
SL「あまりガラスの前に座らせておいてはダメなのよ。触れていないと。」
そういって急須を持ち上げ、
SL「処置が必要だわ。急須にヒビが入っている。」
An「ほんの少しの茶で直るとは思わなかった。」
SL「よく見ることが大切よ。見ればその価値がわかる。」
An「あの・・・多分ダメだと思うけど飲みに、お茶じゃないよ!パブに、って事だ。僕と。今夜。」
SL「私の事なんて好きじゃないでしょう。」
An「それは僕が決める事じゃないかな?」
SL「行けないの。ごめんさない。どうかそれ以上は聞かないで。」


閉館後、スーリンが茶器を仕舞っていると物音がします。
SL「警備員なの?私はまだここにいるの。」
声をあげますが返事はありません。
不審に思ったスーリンが音のする方に向かうと目の前にクロスで覆われた像がありました。
クロスをとったスーリンは驚愕の表情に変わります。


午前1時ドッグ島。
タクシーが豪華なアパートメントの前に止まると、
チョークストライプのスーツに赤いブレースを身に着けたエディ・ヴァン・クーンがタクシーを降ります。
タクシードライバーが「領収書は?」と聞いていますが、
エディは我を忘れるほど慌てて(Blind panic)アパートメントのオートロックを解除し飛び込みます。
そしてエレベーターで6Fまで行き、急いで部屋に入ります。
部屋に入るとセミオートマチックの銃を取り出しベッドルームに行き、
ベッドではなくマットレスに寝ます。
ドアは頑丈に施錠していますが窓は開いています。
エディは何かに狙われているかのように怯えています。
それは見えない恐怖(Blind terror)でした。



場面はTescoに変わります。
セルフレジでジョンが商品を機械にスキャンさせていますが
途中で「商品を備え付けのバッグに入れてください。」と機械に怒られます。
その頃221Bではターバンを巻いたシーク教徒の戦士が剣を持って現れシャーロックに襲いかかります。

Tescoではジョンが、フラットではシャーロックが、それぞれ戦っている構図です。

テーブルに押し倒したシャーロックを戦士が剣で切ろうとしますが
シャーロックが脇腹に蹴りを入れ形勢逆転の際、テーブルに傷がつきます。


ジョンはやっと商品のスキャンが終りカードの認証を行おうとPINコードを入力しますが、
「使用できないカードです。支払方法を変えてください。」と機械に言われ、
「もういい」と商品をそのままにして帰ってしまいます。

その頃シャーロックも戦士に「おい!」と違う方向を指さし、
戦士がその方向を見た隙にパンチして戦士を倒します。
(※戦士のくせに騙されるか?笑)
そして鏡を見ながら身なりを整え、戦士を一瞥しつつ落ち着きを取り戻します。


221Bにジョンが戻ると部屋の中は何事もなかったように平常に戻っていて、
シャーロックも平然と本を読んでいます。

SH「遅かったな。」
JW「買わなかった。」
SH「なぜ?」
JW「けんかしたからだ。チップ・アンド・ピンと。」
(※(Chip and PINカードを読み取る機械)
SH「マシーンとけんかしたのか。」
JW「ちょっとね。罵声を浴びせてやった。現金持ってるか?」
シャーロックはキッチンを指し「僕のカードを持って行ってくれ。」と言うので
キッチンに向かうジョンですが途中で、
「君だって買い物くらい行けるだろ。
午前中からずっとそこに座ってて僕が出かけた時から動いてないじゃないか。」と文句を言います。
シャーロックはシーク教徒との戦いを回想しますが黙って本のページをめくります。
JW「オファーのあった事件はどうなった?The Jaria diamondだよ。」
シャーロックは「興味ない。」と言うと床に落ちていた剣を足で隠し本を閉じます。
そして「メッセージは伝えた。」と言いながら戦士をノックアウトする場面を思い浮かべています。
(※シーク教徒のネタは4つの署名からだと思っているのですが・・・・財宝がらみだし。
依頼を断ったから襲われたとしたら依頼主はインド人とか?
それともシャーロックがダイヤモンドを持ち逃げしたと思ったとか。
うーん、よくわかりません。「Jaria」はバスク語らしいのですが・・・)

ジョンはテーブルの傷を見つけると指でなぞり皮肉交じりにため息をつきながら再び買い物に行きます。


数分後。
ジョンが両手に買い物袋をぶら下げて「ひとりで大丈夫」と嫌味たらたらで袋をキッチンに運びます。
シャーロックはセバスチャンからのメールを読んでいます。
(※画面に映っている部分は「調子はどう?長い間会ってないけど君は今(???)だと人づてに聞いた。のような出だしで、
銀行で事件があった事と、連絡してほしい。言うまでもなく思慮深い行動?をとって欲しい。、という感じです。)

JW「僕のパソコンか?」
SH「もちろん。」
JW「何?」
SH「僕のは寝室にある。」
JW「持ってくるのも面倒なんだな。」
ジョンはそう言うとシャーロックの方に少し近づきながら
「パスワードがかかってるだろう。」と言います。
SH「かかってたよ。解くのに1分もかからないパスワードは安全とは言えないけどね。」
(※最後の部分、Not exactly Fort Knox. のFort Knoxは安全という意味もあるようです。
アメリカのフォートノックスにあるアメリカ陸軍基地のFRB金塊貯蔵施設が由来です。)
ここでジョンは強引にパソコンをシャーロックから取り上げる場面ですが、
このスクリプトではその前に続きがありました。


JW「パスワードを推測したのか?」
SH「43通りある。」
JW「何が?」
SH「パスワードのタイプ。君のような人間が使う。」
JW「僕のような人間てどういう事だよ。」
SH「平凡。」
JW「ふざけんな。パスワード変えるからな。」
SH「無駄だ。」
JW「そうだろうな。」
シャーロックはジョンのブログを開きながら
「ブログ始めたんだな。」と言います。
JW「え・・・君、読んだのか?」
SH「「傲慢」は今まで言われた事なかったな。」
JW「良い事も書いてるよ・・・美味いレストランを知ってるとか。」
SH「「尊大」なのは君だ。」
JW「そうか、サンキュー。」
ここでジョンがPCを取り上げます。


ジョンはテーブルにある請求書の束を見ながらため息をついています。
JW「仕事探さないと。」
SH「退屈だな。」
JW「でも必要だし。ちゃんとしたものを食べたいならな。」

そしてジョンは少し言いづらそうに、
「いくらか僕に貸してくれないか・・・」と言います。
シャーロックから返事が無いので、
「シャーロック?聞いてる?」と言うと、
「銀行に行かないと。」とシャーロックはすぐに出て行くのでジョンも慌てて後を追います。

続きます。

このあたりで既にシャーロックはジョンが怒ると逆らわないようにしてる感じです。
このエピソードはあまり人気が無いみたいで、ランキングもかなり下位なんですよね。
なぜなんだー!私はすごく大好きなんですけど。
シャーロックが可愛い、かっこいい、ちょっと切ない、で萌えてんこ盛りなのに。。。。

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も! (いまねえ)
2015-06-22 19:43:37
私もこのエピソード大好きです、
このS1の3話はどれもシャーロックの魅力が
みずみずしく、ジョンとのからみもまだ「手探り??」的で
新鮮だと思います。このエピソードはシャーロックの動きが多いですし、私はこの後ヴァン・クーンが左利きだと証明するシーンや、ジョンとのボールペンキャッチなど名シーンが多いと思うのですが、あらま、人気は低いのですか?
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Re.私も! (dico)
2015-06-22 23:05:31
いまねえさん、
こんばんは!お久しぶりでございます。
やっぱり?やっぱりこのエピソードいいですよね~。
手探り!その表現がぴったりですね。
ヴァン・クーンの左利きの推理もよかったですよね。
そしてボールペンのキャッチ、あれはすごかったです。
最初に見た時は全然気づかなかったのですが、気づいた時は、おおー!!でした。
一発OKだったのか、それとも何度もやり直したのかしら、と要らぬ心配までしてましたけど。

人気、そうなんですよ。海外もそうなんですが日本でもイマイチという感想をよく見かけるんです。
S3のような派手な演出よりもS1の地味だけどよく出来た演出のほうが私も好きなんですけどね。
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削除シーン(?)ありがとうございます! (Misty)
2015-06-22 23:21:07
こんばんは~
The Blind Bankerスタートですね!嬉しいです♪
ピンクの時もそうでしたが、見ながら突っ込みたくなったところとかを吐き出せてスッキリしたり、気が付かなかったことが分かったりして、新鮮です。しかも、削除シーン入りなんて、一粒で二度美味しい~

多分、S1の1話と3話の完成度がすごいので、霞んじゃってるのでは…と思いますが、私も好きですよ。萌えポイント多いです。

今回の私の萌えポイントというか、突っ込みたいところは、カードを貸すだけでもすごいけど、ジョンはΓ暗証番号は?」と聞いてないから、初めてじゃないってことですよね?同居して数ヵ月で、そんなにしょっちゅうカードを貸し借りするって…同居人と言うより家族じゃ…なんて…あ、そろそろ自主規制。

パソコンの件を考えると、シャーロックは、あんまり自分のものや人のものっていう区別をちゃんとしていないからと取るべきなのかなと思ったりもしますが、前者の方が楽しいのでつい…

パソコンを取り上げる前の、削除されたやり取り、見たかったですー!いかにもシャーロックな感じですね。この先も、楽しみにしてます♪
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懐かしい・・・・ (Yam Yam)
2015-06-23 15:54:30
こんにちは。
The Blind Banker 懐かしく読ませて頂きました。
このエピソードのdraftは初めて見たし 訳までつけて頂き有難いです。
本編に入れて欲しかった部分もありですね。

私はdicoさんは申し訳ないのですが、個人的には作品的な順位あまり高くないんです。
これは脚本部分での見方なのかも知れませんけど、でもベネディクト&シャーロック
の観点から言うとかなり好きな作品です。
そう言えば思い出しました。 随分前にdicoさんが言っていらした 銀行のブラインド越し
のシャーロックの横顔(左側)をみて余りの美しさに椅子から転げ落ちた・・・のフレーズ
今でも忘れませんよ(笑) 私にとっては記憶に残る言葉ですからね。
この頃のシャーロックは外見もスリムで繊細さがあるし、自由奔放さや傲慢さも
出ていて動きもシャープだし、好きでしたね~!

221B での戦士との決闘シーンで 机に押し倒されて刀を首に・・・のシーンのしかめた
顔が大好きなんです。 S3E1でジョンに床に押し倒された時に顔をしかめた時もねって
久々に変態、暴走トーク再開してしまいました(汗)。
ジョンの「1人で運べるよ」は凄く好きです。 シャーロックはどこ吹く風だけど。
ペンキャッチ凄かったですね。 どれだけ撮り直したんだろうかと想像すると楽しくて
(やなヤツ)・・・

ジョンのお買いものシーンを見た時に、シャーロックのお買いもの姿って想像出来ない
わーって思っていました。 グレート・ゲームの中でミルクと豆を買っておくよって言った
時も又妄想してましたよ。 コートの襟立ててレジに並ぶ姿なんてね。 チョット見てみた
いかも。 
そうそう、この時は未だ ”Friend” って紹介すると速攻で ”Colleague” って言い直さ
ているんですよね。
色々懐かしい・・・・

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Re.削除シーン(?)ありがとうございます! (dico)
2015-06-23 22:45:36
Mistyさん
こんばんは!
わー、そう言っていただけると本当に嬉しいです。
思った事、ドンドン吐き出してくださるとなお嬉しいです。
最後まで読んでないのでどのくらい削除シーンがあるのかわかりませんが、私もかなり楽しみなんです。
(特典の削除シーンがあれだけでかなりがっかりだったし)

そうなんですよね、E1とE2の完成度、すごく高いから余計に人気ないんでしょうね。
でも萌えポイントはものすごーく高いですよ。

暗証番号!!何と!確かにそうですよね。
ひえーー。気がつきませんでした~、萌え殺されそうです(喜)
確かに区別も無さそうですがもちろん私も前者押しです。絶対そうです、そうしちゃいましょ!
探偵としての報酬も全部ジョンに渡してそうですねー。あ、いかん。
そんなわけで引き続き頑張りますね♪
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Re.懐かしい・・・・ (dico)
2015-06-23 23:03:53
Yam Yam さん
こんばんは!
早速ありがとうございます~

そうですね、作品としては先ほどMistyさんも仰っていましたが、
E1とE3がトリックを含めて完成度が高いので余計に不満が残るんでしょうね。
レストレードやお兄ちゃんも出てこないし。
でもキャラクター萌えとしてはものすごく満足です(笑)

ブラインド越しの横顔、わー、覚えていてくれたのですか!嬉しいです。
今回ももちろんちゃんと準備しちゃいましたよ。
このエピソードにあの横顔は外せないです。
そして何度でも言っちゃいますけど、この線の細さがシャーロックらしくていいんですよね~
奔放さや傲慢さが今ではすっかりなりを潜めちゃって。。。大人になったから?(笑)

Yam Yamさんのしかめ顔、というかちょっと苦しそうな顔?好きなの、私知ってまーす(笑)
最後の誓いでのメアリーが依頼人として221Bの椅子に座った時、
この場面のベネディクトがすごくセクシーで好きだって仰っていたの、私も覚えてますよん。
いえ、もちろん私も大好きですけど。再会した時に押し倒された時の画像も
一生懸命スクショして貼りましたよ~。お互い変態ですね。

ジョンの
「Don’t worry about me. I can manage.」はこのスクリプトにはなかったので、
後から追加したのか、それともマーティンのアドリブの可能性もあるかもですね。
ペンキャッチのNGも見たかったですよー。
想像すると私も楽しいです。

お買い物姿、想像できないですよね。
グレートゲームの時のミルクと豆は絶対ハドソンさんに頼んだんだろうなーとか思っていましたが、
ミルクと豆だけを買いにズンズンと突き進む姿とかも見てみたいですね。

この頃はまだ友人に向けての発展途上な感じで、その距離感も本当に良いですね。
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