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Band of Brothers Part Six 衛生兵 完結編

2013-07-31 12:14:47 | Band of Brothers
原題:Bastogne


続きです。
これで終わりますが途中で切ることも出来ず、すごく長くなってしまいました。


天候が回復しました。
沢山の補給物資が飛行機から落とされたのでユージーンは物資を取りに町まで行きます。


救護所ではルネが負傷兵の額に手をかざしながら手当てをしています。
そんな様子をじっと見つめるユージーン。
これは恋でしょうか・・・きっと本人もよくわからないんでしょうね。


突然、深い傷を負った兵士が運ばれてきました。
血が止まらず苦戦するルネにユージーンが手伝い、懸命に血を止めようとしますが効果はなく死んでしまいます。
やり場のない怒りに思わず手に持っていたガーゼ代わりの布を床に叩き付けるユージーン。

「ショコラ?」
一息つき、外で座りながらルネがユージーンにチョコを勧めます。
チョコの包みをむいているルネの手を見つめながらユージーンは「君の手・・・」と思わず言います。
「え?」とルネが顔を上げると「いい看護婦だよ」と微笑みます。

自分と同じように負傷兵の手当てをし、そしておばあさんと同じように額に手をかざすルネ。
過酷な戦況にあふれかえる負傷兵。自分の無力を痛感し疲弊感もあるユージーンは癒しの手を持つルネに
救いを求めていたのかもしれません。これからも衛生兵を続けていくためには必要な救いでした。

しかしルネは「違うわ。もう治療なんてうんざりよ」と否定します。
それでもユージーンは「でも君の手は患者を癒してる。神の贈り物だ。」と言いますが、
「私には荷が重すぎる」その言葉にユージーンが反応出来ずにいるとまた負傷兵が運ばれたのでルネは建物に入っていきます。

前線で見張りをするコンプトンとガルニア、そしてへフロンにユージーンが毛布を持ってきてくれます。

「あいつ愛称で呼ばないよな」とコンプトンにへフロンが「でも僕の事エドワードって呼んでくれましたよ」とドヤ顔(笑)
みんなは「ユージン」とか「ドク」とか愛称で呼ぶのにユージーンは決して誰かを愛称で呼ぶことはありませんでした。
できるだけみんなと一歩離れていようとしているように思います。

次の日の朝。
向かいの森でドイツ軍の戦車が動き出します。
「ドク、忙しくなるぞ」と言いながら戦闘準備をする隊員たち。激しい銃撃戦が始まりました。

そんな中スモーキーが負傷し、ユージーンを呼びますがちょっと反応が遅いのが気になります。

スモーキーと一緒に町の診療所に行き、遠くから声もかけずにルネを見つめるユージーン。
そんな様子のおかしいユージーンに声をかけようとしますが、奥から呼ばれてしまい何も話さずにその場を離れてしまいます。

その姿を悲しそうに見つめるユージーンの心の傷は誰が治療してくれるんでしょうか。

お食事タイム。
今日はクリスマスです。

ユージーンはどこか一点をみつめて明らかに様子がおかしくなっています。

へフロンが「ドクの分も」と言ってごはんをもらってきますが反応はありません。

そこにマッコウリフ将軍のメッセージを持ってシンク大佐がやってきました。
「大佐が読んでください。」ウィンターズさんから言われるとちょっと嬉しそうにメッセージを読み上げます。
実はシンク大佐はE中隊からも信頼されていて、大佐も隊員たちをきちんと理解できる将校だったようです。

「連合軍は東西からの敵の進軍を抑えている。2日前、ドイツ軍の司令部は全滅したくなければ降伏せよと勧告してきた。」
「それに対し将軍の返事はこうだ。『司令官殿。Nuts!』」(くそくらえ!)
これはヨーロッパ戦線では有名な実話ですね。もちろん隊員たちの士気は上がります。

そんな中ユージーンだけは輪から外れたまま話を聞いている様子もなくぼんやりしています。

ウィンターズさんが心配そうにユージーンを見ています。
将校はいつも部下の様子をきちんと見て限界点の把握に努めます。

それにしてもこのユージーンはなかなか美形なんですがこの人も角度によって残念な時との差が激しいんです(笑)

その夜、ウィンターズさんが見回りをしてるとドイツ陣営からクリスマスの讃美歌が聞こえてきました。

コンプトンはガルニアに彼女の写真をみせながら「別れようって手紙がきたんだ」
「クリスマスなのにひでーな」とガルニアが言いますがちょっと涙ぐんでいるようなコンプトンでした。

マラーキーはマックやペンカラとラッキーストライクをわけあっています。
ラッキーストライクは今でも人気のあるタバコで、当時の兵士にとってはごちそうだったそうです。

厳しい寒さの中、タコツボの中に毛布一枚でいつ始まるかわからない戦闘に待機しながらも、
みんなそれぞれ少しだけクリスマス気分を味わいます。

そんな中、ウェルシュがたき火をしちゃってます。
ウィンターズさんは敵に見つかるので「火はやめとけ」と言いますがそういいながら座ってあたたまってるし、
ニクソンもやってきて「臭ってるぞ、正気か?」と言いながらやっぱりあったまってるし。
みんなとっても疲れてるのね。大の男、しかも屈強の軍人が縮こまって小さなたき火を囲んでるのが何かかわいいです。

と、突然閃光とともにウェルシュが撃たれてしまいます。
ウィンターズさんがユージーンを呼びますがまったく反応がありません。タコツボの中で動かずにいます。
へフロンがユージーンのところに行き名前を呼び続け、やがて意を決したのかウェルシュのもとに走っていきます。
その反動でへフロン、手を切ってしまいます。

手早く応急処置をしてもらいおでこに血で「M]と書かれちゃうウェルシュですが、一命はとりとめています。

「M」モルヒネの事です。モルヒネを打った兵士に印を付けるようです。救急救命の基本をちゃんとやってるんですね。
ウェルシュを車に乗せ救護所に運ぼうとしているときにウィンターズさんが「君も一緒に行け。メシでもくってこい」と言います。

町は攻撃されてどこもかしこも燃えさかっていました。
ルネのいた救護所も炎があがり崩れかけていたのを見て呆然とするユージンはとっさに建物に飛び込みます。

中に入ると人の気配は無くひどい状態でした。ふと見ると瓦礫の下にハンカチーフがおちていました。
それはルネがいつも頭に巻いていた青いハンカチーフでした。ユージーンは無言でそれを見つめます。

「早く逃げろ」と声をかけられ、それをポケットに入れて前線に戻ります。

次の日の朝。
ひとりで前線の見張りをするへフロンのところにユージーンが来ます。
タコツボに入り「大丈夫か?」とへフロンに声をかけます。大丈夫じゃないのはあなたでは?と思いますが、
そういえば、へフロンは友達の死に落ち込んでいたし咳もひどかったですね、忘れてました(笑)

返事をしないへフロンにユージーンが「ベイブ!」と愛称で呼べば、「大丈夫」なんて鼻をこしこし。
その手を見てユージンが「手が切れてるじゃないか」と心配するとへフロンは「お前がやったんだよ」

「・・・治療しよう」といってポケットを探るとルネのハンカチが。
少し見つめてハンカチをポケットに戻そうとしますが、すぐに思い直してそのハンカチをへフロンの手に巻いてあげます。
それに気をよくしたのか(笑)へフロンがにっこりして「ベイブって呼んだね」

それに対して「そうか?いつ?」なんて言ってるユージーンはちょっとツンデレかもしれません。

しかし、「ベイブ」って呼ばれたのがそんなに嬉しいか、へフロン(笑)
八つ当たりはするし、ルネにもらったチョコは食べるし挙句はルネのハンカチ巻いてもらうし、
ユージーンに甘えすぎよ、へフロン、お母さんじゃないんだから。

ユージーンはどこか吹っ切れた様子です。
何がきっかけだったのかわかりませんが、ルネの形見とも言えるハンカチでへフロンを手当てした時に、
辛いし悲しいけどそれでも傷ついた誰かを治療する事が自分の使命なんだと気づいたのかもしれません。

そんな2人のじゃれあい(笑)、通常であれば微笑ましい光景です。
だけどここは戦場のしかも最前線にいて、目の前には白い雪にうっすら血の跡があります。
最後のこのカメラワークは何だか深いものがありました。


このエピソード、ユージーンの部分は原作にはありません。
所々、へフロンがドイツ兵のタコツボに落ちたとかウェルシュが負傷して離脱とかのエピソードは原作通りですが、
ユージーンのシーンはおそらくオリジナルだと思われます。
冒頭の「ユージーンに銀星賞を」という話から制作されたのかもしれませんが、普段あまり知られない衛生兵の活躍、
そしてユージーンのほのかな恋と心の葛藤も描いたこのエピソードがシーズン後半すぎのあたりで挿入されたバランスが
すごく良かったのかも。ここまでくるとかなり隊員たちの名前と顔も一致してくるし(笑)

かなり思い入れが強かったせいか(笑)ものすごく長く長くなってしまいました
でも何か書き足りない自分がいたりします。。。思った通りに書けなかったかもしれません。くすん(泣)
それでもここまで読んでくださった方がもしおりましたら、最後まで読んでくださり心より感謝いたします。

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