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ロンドン・スパイ E2 その2

2019-09-18 18:04:05 | 英国ドラマ
London Spy "Episode Two"



両親と名乗るふたりはターナー家の使用人でした。
屋敷の前に立つ女性はアレックス(アリスター・ターナー)の母親フランシス。


フランシスはダニーをある寝室に案内します。
ダニーはアレックスの寝室だとすぐにわかりました。
「なぜわかったの?」
「孤独が漂っているから。」


ダニーは庭にある迷路に入ります。
その様子を窓から見つめるフランシス。


夕食の後フランシスとふたりでお酒を飲みます。
「息子はゲイじゃない」と話を切り出すフランシス。

「アリスターの思考は普通と違った。感じ方も普通じゃない。
彼にとって他人は謎。何を求めているか解き明かしては与えていた。
人間はコンピューターと同じ。正しい暗号に反応する。」

「アリスターは相手が望む人間を演じた。あなたが求めたのはロマンス。
古典的な恋物語。だから与えた。
同時に他の人にも別の刺激を提供していた。男女問わずに。」

「リスクを求める人がいれば与えたはずよ。危険も痛みも服従も支配も。
アリスターは性的にも早熟な子どもだったの。
彼にとってセックスは暗号解読の一種だった。」

「彼を愛していたのね。でも事実を教えるしかないの。
さらに無謀な事に首を突っ込む前にね。
偽名を使ったのもあの子のゲーム。型通りの恋人を演じた。」


フランシスの話を黙って聞いていたダニーが口を開きます。

「僕は本を読まないし旅の経験も少ない。でも大勢とセックスをしてきた。
ひとつだけ偽れないものがある。経験のなさだ。
身体に無駄な力が入り楽しむべき時に痛みを感じる。タイミングが悪いんだ。」

「頭が良くても筋肉は嘘をつけない。
僕には彼の経験不足が手に取るようにわかった。
フランシス、聞いてる?分かるよね。あなたが嘘をついているのは明白だ。
僕が愛したあなたの息子はバージンだった。なぜそうじゃないと信じさせようとする?」

「この週末は嘘ばかりだったけど真実が一つある。
騒ぎ立てない、これがあなたに送るベストなアドバイスよ。」

ダニーはアレックスの寝室に入り泣きながらベッドで眠ります。


翌朝、ダニーは昨夜母親と名乗った女性が朝食を作っているキッチンに行きます。
「あなたは彼をすごく気にかけていたようだ。
何かあれば彼はあなたに話したはずだ。愛していたの?」
ダニーの問いかけに泣きながら振り向く女性。
「アレックスよ。彼は自分の名前を嫌っていたの。」
「ここで何があった?」
「ここの人たちとは関わらないで。」
その時父親と名乗った男性が入ってきます。


ロンドンに戻ったダニーはアレックスとの思い出の場所に行き
アレックスの言葉を思い出しています。

「物語を聞かせるよ。ある男の話だ。
みんなが笑って酒を飲んでいる時、彼は歩き続ける。
いつもの場所に至ると人々に背を向けて座る。話しかけるなというシグナルを発しながら。
彼は誰かが現れるのを待っている。その誰かは男の本当の望みに気づきそばに腰を下ろす。
そして話しかける。僕が待つ男で君が話しかけた男。」


突然背後から「甘党なんだ」という声が聞こえて振り向くダニー。
そこには見知らぬ黒人の男性が立っていました。
彼は話しながらなめていた赤いキャンディーを取り出し紙に包むとダニーに名刺を渡します。
そこには「命と財産を80年守ります」と書かれていました。

「失うものがないなど俺に言わせれば考えが足りない発言だ。」
「脅しか?」
「脅しではない。これはただの会話だ。話好きでね。
時に意外な相手から得られる助言が君の命を救うかもしれない。
その名刺を大事にしろよ。」
男はそう言うとキャンディーを包んだ紙を地面に置き去っていきます。
キャンディの中に何かが入っているようでした。


ダニーはスコッティに協力を求めます。
「脅された。彼を殺した奴らに会話を聞かれてるんだ。」
そんなダニーにスコッティは冷静に言います。
「君の勘が正しいとして、相手は君の事を知り尽くしているわけだ。
君の行動は筒抜けなんだ。これでも君を生かしているのは殺す価値が無いからだよ。
むしろ感謝すべきだ。警察もジャーナリストも加勢をしてくれない。
闘っているのは君ひとり。君に何ができる?」
「僕に協力してくれ。」
「恐れることも大事なんだよ。首を突っ込むな。いいな?」

スコッティに釘を刺されたダニー。

ダニーはキャンディの中に入っているものを取り出します。
ブルーの薬のようなものが出てきます。
それを隠し屋上に出ると挑発するように名刺を破り捨てます。



E3に続きます。

スパイたちが嘘を重ね駆引きをしながら真実を見極めるのに対し
ダニーは直感で他人の嘘を見破っているのが面白いなーと。

私、初めはずーっとスコッティを疑っていたんですよね。
だって何か怪しかったし。

次第に深みにはまっていくダニーです。

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