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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock:The Abominable Bride その7

2016-01-18 22:57:04 | The Abominable Bride
ネタバレを含むストーリーの詳細ですのでご注意ください。



シャーロックとジョンの目の前には花嫁姿の女性がいました。
SH:リコレッティ夫人だ、間違いない!時節柄、楽しい夜じゃないか。
と叫ぶシャーロックを制するように
「そんなはずはない、ホームズ、あり得ない!」とジョンが言うと
「その通りだ。」とシャーロック。


ゴーストが消えかかったその時、ユースタス卿の叫び声とガラスの割れる音がします。
家の中に入ろうとするシャーロックですが鍵がかかっていました。
JW:鍵がかかってるのか?
SH:指示通りだ。
JW:窓が割れたよな?
SH:僕たちが目をつけていた窓がひとつだけあるからそこから入ろう。
シャーロックは小さな窓のガラスを割り、中に入ります。


家の中に入りランプに火をともすシャーロック。
SH:そこにいろ、ワトソン。
JW:は?やだよ。
SH:家中のドアや窓は鍵がかかっている。ここは唯一の出口なんだ。だから君はここにいろ。
JW:しかし、音はすごく近かった。家のこちら側からだ。
SH:動くなよ!
シャーロックはジョンを残し部屋を出ます。


シャーロックはランプを片手に2階にあがると夫人の叫び声が聞こえてきます。
シャーロックがその部屋に入ると床には血の跡があり、夫人が立っていました。
「あなたは彼を守ると約束したのに。」と夫人。


ジョンはどこからか足音が聞こえてくるのでリボルバーを構えます。
そしてゆっくりと部屋を出て広間に向かいます。


JW:君は人間だろう、わかってるぞ。
我々が暗がりで立っていても何の役にも立たないな。

ジョンは手元にあるロウソクに火をつけます。

JW:しょせん、ここは19世紀だ。

シャーロックは廊下に倒れているユースタス卿を見つけます。
彼は胸を刺されて死んでいました。


と、突然どこからか女性の悲鳴が聞こえます。
後ろを振り返るシャーロック。
そして悲鳴がした途端にジョンの手元のロウソクが消えます。
ちょっとドキドキしながらもう一度火をつけるジョン。
もう一方の手にはリボルバーが握られています。

その時、ジョンの後ろに花嫁が現れます。


「Do not forget me」

その声に恐る恐る後ろを振り向くジョン。
女性が両手で襲うような身振りをするとジョンは一目散に逃げ、シャーロックとぶつかります。

JW:彼女がいた!彼女が出たんだ!
SH:まさか君の持ち場から離れたとは言わないだろうな!
JW:何言ってるんだ、ホームズ、彼女が出たんだ、私は見たんだぞ!

その言葉に急いで部屋に向かうシャーロックですが部屋には誰もいませんでした。

SH:もぬけの殻じゃないか!ありがたいね。鳥に逃げられたぞ!
JW:違う、ホームズ、違うんだって!彼女を見たんだ!ゴーストだよ!
ジョンの言葉に大声で「THERE ARE NO GHOSTS!(ゴーストなんていないんだ!)」と叫ぶシャーロック。
ジョンはそんなシャーロックの様子に少し冷静になります。

JW:何があった?ユースタス卿は?
SH:死んだよ。


警察が現場検証をしています。
レストレードもいます。
GL:自分を責めるなよ、わかってるだろうな。
SH:ああ。
JW:わかってもらえてうれしいよ。
SH:ワトソンの行為は犯罪にも匹敵する。


SH:ここだけの話だが、僕たちはしくじったんだ。
僕はあの男を守ると約束したが、彼は胸に短剣を刺されてそこに横たわっている。
と、レストレードに愚痴るシャーロック。
ジョンは死体のそばに行きながら、
JW:実際には、殺人の調査を約束したんだ。
と、言いますが
SH:こんなことにはならない自信があったんだ!
と叫ぶシャーロック。


GL:わかった事を教えてくれ、ドクター。
JW:彼は相当な力で刺されている。
GL:犯人は男か?
JW:おそらく。
GL:非常に鋭利な刃だし、女性の可能性もあるんじゃないか?
JW:理論上では、そうだ。しかし我々は誰がやったのかわかっている。私は彼女を見たんだ。
興奮気味のジョンに「ワトソン」と制すシャーロックですが、
JW:私はこの目でゴーストを見たんだよ!
と、興奮がおさまらないジョンに、シャーロックも大声で応じます。


SH:君は何も見ていない。君は見るんじゃないかと思っていたから見たんだ!
JW:君は自分で言ってたじゃないか、私には想像力がないって。
SH:君の頭を使って、大した頭じゃないが、不可能を除外して、今回だとゴーストだが、
そして遺体をよく観察するんだ。
そうすればこの事件は疑いの余地もないほど明らかだからレストレードだって解決できるんだ!
GL:サンキュー ← レストレード、とばっちり(笑)
SH:あの世のゴーストは忘れろ!殺す動機とチャンスがある容疑者はひとりだけだ。
そいつがメモを残してくれたらよかったのにな。
GL:メモを残したんだ。


SH:それから別の割れた窓の問題もある。
GL:別の割れた窓って?
SH:割れた窓はひとつじゃない。
割れた窓はワトソンと僕が入ったひとつだけだ。にもかかわらずそれより前にはっきりと音が聞こえ・・・・
今、何て言った?メモの事で、何て言ったんだ?


GL:殺人犯はメモを残したって言ったんだ。
SH:そんなはずはない。
GL:短剣にメッセージが結ばれてたんだ。お前は見てるはずだろう!
SH:メッセージはなかった。僕が死体を見つけた時はメッセージなんてなかった。
シャーロックは死体に近づきます。


メッセージを見たシャーロックは呆然とその場を離れます。


不思議に思ったジョンがメッセージを手にするとそこに書かれていたのは・・・


「Miss Me?」

茫然と漂うように階段を下りていくシャーロック


場面はディオゲネスクラブに変わります。
MH:どう思う?
SH:何が?
マイクロフトは「Miss Me?」と書かれたメッセージを見せます。


SH:どうやって手に入れたんだ?僕は犯行現場に置いてきたぞ。
MH:犯行現場?お前はどこでそんな尋常ではない表現を覚えたんだ?
彼がいなくなって寂しいか?
SH:モリアーティは死んだんだ。


MH:にも関わらず・・・?
SH:彼の死体は回収されなかった。
MH:数学教授が滝に落ちたのだから当然だよ。
純粋理性は純粋なメロドラマによって崩壊した。要するにそれがお前の人生なのだ。
SH:あんたはどこでそんな尋常ではない表現を覚えたんだ?


シャーロックはライヘンバッハの滝が描かれている絵を見つめます。


そして再びマイクロフトに向き合い「太ったか?」とシャーロック。
MH:お前はつい昨日、私と会ったのに。あり得ると思うか?
SH:いや。
MH:体重が増えたとしても私はここにいるよ。
イングランドで最高の犯罪捜査官にどんなことを教えてくれるのかな?
SH:イングランドで?
MH:深く入り込んでいるね、シャーロック、お前が思うよりも深く。
リストは作ったか?
SH:何の?
MH:全てのだよ。我々にはリストが必要だ。
シャーロックはポケットからメモ用紙を出します。


MH:いい子だ。
しかしシャーロックは寸前で渡すのをやめます。
SH:ダメだ、まだ終わっていない。
MH:モリアーティとは意見が違うようだな。
SH:彼は僕の注意を逸らそうとしている。僕を挫折させるために。
MH:そう。彼は拡大鏡にひびを入れ、計画を台無しにする、データに入り込むウィルスだ。
SH:僕はこれを終わりにしなければならない。
MH:モリアーティがライヘンバッハの大釜から生き返ったとしたら、彼はお前を探し出すだろう。
マイクロフトの言葉に、「僕はそれを待っているんだ。」と言って部屋から出て行きます。

ひとり残されたマイクロフトは静かに呟きます。

「わかっているよ。お前はそうすると思っていた。」


続きます。