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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock SP と S4 予想

2014-12-07 14:59:51 | Sherlock 感想と考察

最近、正典を読み倒している私です。
次のシャーロックはどんな内容になるのか、ネタはどこから持ってくるのか、
予想をしていくにはやはり正典を知らないとダメだなーと思ったのですが、
なぜそのエネルギーが仕事や勉強にいかないのかしら・・・と思ったりもしていますが。(思うだけ)

コメントでもいろいろな方からたくさんの事を教えていただくうちに読みたくなった、というのもありますので
今までは空き家の冒険や緋色の研究など、BBC版に関連のあるものをつまみ読みしていたので、
それじゃいかん!と時間の許す限り真面目に読んでいます。

そして私にとってはタイムリーにもこんな情報が入ってきたんです。
ゲイティスさんが参加した12月5日に行われたカーメルカレッジのトークイベントの模様を
ダーリントンのノーザンエコーの編集者、ピーター・バロンさんがUPしていましたが、
その中でゲイティスさんが、次のSherlockは「青い紅玉」と「黄色い顔」で取り組みたいと話していたそうです。
「Mark hopes to tackle The Blue Carbuncle and The Yellow Face next in Sherlock.」

元記事です。
The Northern Echo In conversation with Mark Gatiss

「The Blue Carbuncle」、邦題「青い紅玉」はRadioTimesの記事でも触れていましたが、
クリスマスのお話で、ワトソン結婚中のお話でもあります。

クリスマスの朝に持ち込まれた帽子とガチョウからホームズが推理をし、事件を解決していきます。
帽子から人物像をプロファイルしていくのは既に「空の霊柩車」でもやっていますよね。
内容も軽めでラストもホームズらしい幕引きなのかなーと思うのでSPにもってくるにはいいかもしれないです。
もし、この画像を信じるならスピンオフでも過去にタイムスリップするにしても、
この時代のストーリーにするなら最適のような気もするし。


問題は「The Yellow Face」、邦題「黄色い顔」です。
これは「シャーロックホームズの回想」に収録されていますが、ホームズがちょっと失敗しちゃうお話です。
そして依頼人が忘れていったパイプからワトソンと推理合戦をするというネタもあります。

内容を簡単に書いてみます。


「SHは運動のための運動をほとんどしないのにホームズ以上に筋力のある男を知らない」
「目的のない肉体運動はエネルギーの消費だと思っている」
ワトソン先生のこの言葉に初っ端から萌え転がっている私です。

更に
「早春のある日、ホームズは私とハイドパークに散歩へ出かけた」
「私たちはお互いを良く知る友人として無理に会話もせずに2時間一緒に歩き回った」
これです、これ!この場面が見れるんでしょうかー!

・・・すみません、話が逸れまくっております。

が、外出中に依頼人が来てしばらく待っていたけど帰った事を知って
「散歩なんてするものではないな!」とホームズ。

そして依頼人の忘れていったパイプから推理していると依頼人が再びやってきて、
依頼の内容を話し始めます。

実際にはSHとJWの出番はあまりありません。
依頼人の話を聞いて推理をし、現場に赴き、真相が判明します。
そして最後にミスをしたホームズはちょっとだけ自戒と反省をしつつ終わります。

この話をBBC版に当てはめるとポイントは「子供」なのかもしれません。
で、「Very last thing」と「Sherlock and John Watson into deeper and darker water than ever before」ですよ。
ここでちょっとS4の予想をしてみました。
ほぼ妄想ですが「黄色い顔」のネタバレにあるのでご注意ください。


依頼人の立場をジョンに置き換えてみます。
依頼人の妻はメアリーで最後に明らかになる子供はそのままジョンとメアリーの子供。
ただしこの子供はジョンとの子供ではなく、前夫との子供。

明らかになるまでにジョンがメアリーに抱く様々な疑惑。
疑惑からメアリーの過去が明らかになっていく・・・
原作では夫は妻の子供を受け入れハッピーエンドになりますが、
うーん、これだけでは弱いですよね。何しろ「更に深い水の底」だし。
そこでこの画像ですよ。これ、実はS4の画像だったとか・・・・


そしてS3での伏線、
「もうひとりの兄弟」「モリアーティ」が入ると思いますが、
モラン大佐=メアリー説を私はまだ捨てていません(笑)
だって空き家の冒険を読めば読むほど、それを示唆しているような気がするんですよ(気のせい)

あと、モリアーティには弟がいるんですよね。ジェームズ・モリアーティ。
なのでスクリーンに映ったモリアーティと、マイクロフトと握手しているモリアーティは弟の可能性もあるんですね。
何のために、それはやはりメアリーに関係してるんですよね、きっと。うむむ。

ギャラリーが多すぎてロンドンの撮影は困難になっているとのお話なので、
遠征する話や221Bの中で起こるお話が中心になるのかも。
そうするとやっぱり「恐怖の谷」ですかね・・・
ネタとしては「Blind Banker」や「Study in pink」で使っていると思うのですが、
憂鬱度を採用するとか・・・

正典を読んだとはいえまだ半分も消化していないし読み込んでもいないので
まだまだまだまだ、正典ファンのみなさんには足元にも及びませんが、
いやー、とにかくすごいですよ。
「僕はゲイじゃない」とジョンに言わせたモファットさんの気持ちわかりますし、
このふたりがカップルだと言われるのも世の中にFanFicが横行しているのもモファットさんの責任じゃないですね(笑)

私も大概、根っこがおかしい人なのでこんな読み方になってしまいますが、
こうなると翻訳ではなく原語で読みたくなっちゃいます。動機不純です。

何だかまたしてもタイトル詐欺な内容になってしまいました。
いずれにしても、すべてモファットさんたちの発言なのであまり信じてもイケませんが、
冒頭のゲイティスさんの発言は、真面目なイベントでの発言だったので、多少信ぴょう性はあるのかなーと思います。


Arwel さんが最近UPしていた画像をいくつか。
「ドア、どこに置き忘れた?」


「Lucky Cat?」


「さて、これからあるもののためのプラットホームを作りに行ってくるよ」


もうひとつ、
これは一般の方の情報ですがこれはもしや・・・
キャストが出てこない細かな場面の撮影とかは既に始まっていそうですね。


そんなわけで最後にArwelさんのツイートです。


あと1年待つのか・・・の図。

Sherlock 3-3 最後の誓い 感想 その5

2014-06-22 21:14:41 | Sherlock 感想と考察
再び考察です。

最近いろいろな方が考察をコメントくださってものすごく楽しいです。
本当に幸せ者です。ありがとうございます。

と、いうわけで再び考察です。
頂いた考察やモファティスさん(M&Gさん)インタビューなどにも触れていきたいと思います。
そして今回あちこちでゲットしたS3のお気に入り画像もまとめて貼ってしまいました。画像総決算。
これを逃すと貼る機会がなくなりそうなので(笑)内容関係なく貼っていますのでお許しください。

まずはCutに掲載されていたM&Gさんのインタビュー。
これは先日私が中途半端にちょっとだけUPした20のネタバレの日本語版でとても興味深い内容でした。
もう既にお読みになっている方もいらっしゃるかと思いますが、少しご紹介します。

マイクロフトが「もうひとりの兄弟」の会話をする場面、相手のオジサマはMI6の「M」だったんですね。
私はマイクロフトが「M」かと思いましたが、確かに局長になるにはちと若いかも。
それで「鈍器」の話も007カジノロワイヤルから引用したようです。うーん、007観たけど覚えていないわ。
私はコネリーボンドが大好きなのですが、現在のダニエルさんもかっこいいです。
現代版ボンドって感じ。

シャーロックがマグヌッセンを撃ったのは「犯人は二人」のM&Gさんなりの解釈のようです。
と、事はやっぱりマグヌッセンは死んだの?撃たれたの?
メアリー以外全員グル説はアウトですね(笑)
正典の「犯人は二人」の冒頭のジョンワトソンの文章。

「これから私が話す事件が起きてから、かなりの年月が経つが、それでもこれを取り上げるのにはためらいがある。
長い間、どんなに曖昧な書き方をしようとも、この事件に関係する事実を公表する事は不可能だった。
(中略)
この事件簿には、シャーロックホームズと私の経歴の中で、二度とない体験が記録されている。
もし実際の出来事を追跡される恐れがある日付やその他の事実について私が公表を控えたとしても、
読者諸氏にはそれを許していただきたい。」

これはホームズが法に背いた行為をしたという事だと思うのですが、
私は不法侵入とドロボーした事だと思っていたら、モファティスさんは「殺人」と解釈したようです。
ホームズたちがカーテンの中に隠れていた時、ミルヴァートンは女性に正面から撃たれます。
(この女性、BBCだとスモールウッド議員になるんですかね。)
でも、この部分がワトソンの捏造で本当はホームズが撃ったんじゃないかと。うむむー。

そして「ボヘミアの醜聞」でワトソンがこのように表現していたとコメントで教えていただきました。
「SHのような性質の人間に細やかな情緒が備わってしまったら、錯乱をきたすだろう」
情緒備わってきちゃいましたよね、シャーロック。
情緒を育てたのジョンだし、そのジョンを守るための行為だったとしたら・・もう切ないからやめて!
うむむーーー。私が錯乱しそう(笑)

まー、M&Gさんの言ってる事なので額面通りに受け止めてはいけないんでしょうけど。

さて、
話は変わりますが予てより論議の的となっていた(大げさ)E1でのホームズ兄弟の会話。
M「もしお前がバカに見えるのだとしたら、普通の人間がどんな風に見えるか想像できるか?
私は金魚の世界で生きているようなものなんだ。」
If you seem slow to me, Sherlock, can you imaging what real people are like?
I'm living in a world of GOLDFISH.
S「そうだけど、僕は2年も離れていたんだ。」
M「だから?」
S「いや、わからないけど、あんたは自分が金魚なんだと気づいたかもしれないと思ったんだ。」
Oh, I don't know, I thought perhaps you might have found yourself a GOLDFISH。

先日、いつもコメントくださる方がJディーバーの短編集に「金魚鉢の中の世界」という表現があり、
「常に厳重な監視体制の中に置かれる」という意味で使われていたと教えてくださいまして。
さらに「in a goldfish bowl」で「公開されて、衆目をあびて」になると別の方からも教えて頂き、
つまり「Live in a goldfish bowl」で衆人の環視の中で生きている、生活している」となるわけです。

これをふまえると、
「普通の人々は監視体制の中に置かれる衆人で、自分はその衆目を浴びて生きているんだぞ」と兄ちゃんが言っていて、
「あんたも監視されてるんだって気づけよ」とシャーロックが言っているのでしょうかね~。
シャーロックは2年間英国を離れていたことでいろいろ気づいたのかも。

ちなみにこのシャーロックのセリフ、放送されていた訳では「友達を見つけたのかと思ったんだ」(でしたっけ?)
になっていました。おそらくこちらの方が正しいかと思いますが、今回そこは無視ということで(笑)
それにしても、ホームズ兄弟は典型的な兄と弟ですよね。
構いたがりのお兄ちゃんに反発する弟。そんな弟の反応を楽しむ兄。いいなーやっぱりスピンオフ観たいわ。

こんな考え方もアリかと思いましたが、言葉ひとつでいろいろ世界が広がっていくのものですね。

メアリーに関して。
E1でシャーロックがメアリーを読み取る際に浮かんだたくさんのテキスト。
その中に「Bakes」と「Bread」がありましたがこれはメアリーさん、パンは自分で焼くのよって事だと思っていました。
が、先日ライヘンのエピソードでモリアーティから送られてきた焦げたジンジャーマンクッキー、
これはどんな意味があるのか、というご質問を頂きまして、
「ジンジャーマンブレッド」という童話が元になっているようですよ、ってお答えしたら、
「ブレッド」なんですか。では、メアリーのテキストにあった「Bakes」と「Bread」はもしかして、
あのジンジャーマンブレッドはメアリーがモリアーティに言われて焼いたのかも!というお返事を頂いたんです。
ちょっと面白いですよね。そこに繋がるとは気づかなかったです。
これはメアリー=モラン大佐説を踏まえてのお話だと思いますが、目線が変わるとこんな考察もできるんですね。

もうひとつ。
「Daughter」というワード。
これはメアリーが誰かの娘、或いは娘がいる、という考察をいただきました。
私も結婚式で読まれたCAMからの電報で一瞬メアリーはCAMの娘かも、と思いましたが、
「もうひとりの兄弟」をふまえて、ホームズ家の娘で現在は極秘の任務をMI6から依頼されている、
という考察。もうこれ何て言う「ニキータ」(笑)とか思いましたがこんな設定も大好きです。
どちらにしても正典でもメアリーのお父さんはかなり関わってくるので、
もしかしたらS4でも何らかの形で存在が明らかになるかもしれません

それか、メアリーに娘がいて娘の安全と引き換えにマイクロフトに協力。
これは娘をモリアーティ側に人質にとられたためにモリアーティの指示で動いている、でも使えますね。

「もうひとりの兄弟」
ホームズのもうひとりの兄弟は元々パスティーシュにあったんですね。
これ実はモリアーティだった、という説が多いんですよ。
シャーロックとモリアーティは同じ種類の人間という事、
更にE3のマインドパレスの奥底に存在していたので、そんな説があるようです。
「僕はジョンの事が何より心配だよ。あの女房だし。君は彼を失望させるんだ、シャーロック。
ジョン・ワトソンは間違いなく危険にさらされてるぞ。」
このモリアーティのセリフは潜在意識の声だと私も思っていたので、
その姿がモリアーティならそれもあるかもしれませんね。双子とか。

Cutの話に戻ると、御大たちはモリアーティの復活は今回考えたのではなく元々あった計画だったと仰っています。
これに関してはベネディクトもどこかで「彼らはいつも『以前から考えていたんだよ』って言うんだ」とか
言っていたので、これも真に受けていいのかどうか。。。なんですが。
S4は「恐怖の谷」がベースになるかもしれないというコメントも頂いたので、復活本当にあるかもです。
もしやるならシャーロックの徹夜のバースデーパーティーもぜひ!観い!!

恐怖の谷の「スカウワーズ」は実際の秘密結社をモデルにしているようなので、
メアリーの「Secret Tatoo」はこれに関連しているとか?
労働者解放とか労働組合などにも関連していて、
そしてメアリーのテキストに「Lib Dem」があってこれは「自由民主党員」の意味なんですが、
これもこの組織に関連しているとか?元ネタは「自民団」だし。
なーんて、考えすぎですね。
ホントにあのメアリー読み取りテキストは思わせぶりですね(笑)

最後にジョン。
今シリーズのジョンは立ち位置とかも含めて本当にわかりません。
最近またS1から少しずつ観ているのですがこの頃のジョンは自分から積極的に動いてるんですよね。

戦場に身を置いていたジョンは負傷というアクシデントで突然戦場を取り上げられてしまったので、
ロンドンに戻ってからは飢餓状態だったのかもしれません。
肩を撃たれたのに足を引きずるほど精神を病んでいたのだし。
だから、シャーロックと出会った再び戦場を目の前にすることができたからとにかく夢中で貪っていたのかも。

だけどシャーロックを失い戦場を失って2年後。
好きな人が出来て守りに入った?現場を離れていて感覚が鈍った?それとも戦場を諦めた?

S1の「死を呼ぶ暗号」で、シャーロックが先に中に入っちゃってジョンがいつも置いてきぼりな印象ですが、
もしかしたら危険があるかもしれないから、安全だとわかるまで入れなかったのかなーと。
シャーロックは危ない時はいつもひとりで行動しっちゃってたし。
でもライヘンバッハでも同じことをやってS3で怒られちゃったから一緒に行動していたのかしら。
S1S2はジョンがシャーロックを追いかけていたのにS3では逆になってるところがまた。。。

ジョンの椅子。
これもいろいろな説があって面白かったです。
私はただ単にE2で仕舞っちゃったのは、見てると寂しくなっちゃうから、
E3で戻したのは、ジョンにあの香水の瓶に気がついてほしいから、だと思っていましたが、
椅子の距離がふたりの距離、だという説があってちょっと感動しました。うまいですね。

よく見かけたのが「ジャニーンに座らせたくなかった」説。
ちょうどジャニーンと付き合い始めた頃に椅子がなくなっているし。
どちらのしてもやっぱりシャーロックのジョン好き度がハンパなくて切ないわ。

何だかごちゃごちゃしたページになってしまってごめんなさい。
と、いうわけでものすごく長くなってしまいましたがこれで終わります。
また新しい情報などを仕入れましたら都度UPしていきますね。

最後に、何気に気に入ってる画像。
何がというと、このシャーロックの指が(笑)

Sherlock 3-3 最後の誓い 感想 その4

2014-06-15 16:12:09 | Sherlock 感想と考察
続きです。

何だか今年に入って四六時中Sherlockの事ばかり考えているような気がします。
ちょっと自分でも気持ち悪いかな?と思ったりもしますが、私だけではないような気もするので(笑)

今回はメアリー黒幕説を中心にお送りいたしますが、
メアリーさん好きな方には大変申し訳ない内容となっておりますので、
ご留意いただければと思います。

最初に、今回ちょっと納得がいかなかったところを愚痴を含めて。

マグヌッセンのオフィスでバッティングした時、
「少しでも動いたら殺す」と言われたけど動いたため撃たれたシャーロック。
動かなければ撃たれなかったのか?というと撃たれちゃったとは思いますけどね。

シャーロックがジョンと一緒だった時点でメアリーの選択肢はほぼ決定してたんだし、
ジョンのため、自分のためにシャーロックを撃って、
でも、
急所を外した
救急車を呼んだ
この事でシャーロックは命を救ってくれたと言うんですよ。
で、メアリーも否定しないんですよ。いや彼女にしてみればその通りなんでしょうけどね。
でも殺さなかったのはジョンを容疑者にしないためでしょ?
だから殺さなかっただけで、命を救ったわけではないでしょ?

一時は心臓停止して、ほぼ死んでいたのをモリアーティの一言、
結局はシャーロックの潜在意識にあるものなんだと思いますけど、
「ジョンが危ない」この一言で生還したシャーロックですが、
撃たれた時点ではメアリーの正体も真意もわからないので自ら出した危険信号だと思います。

なので、シャーロックは重体にもかかわらずメアリーを誘導しジョンにも立ち会わせ
メアリーの正体を明らかにさせたわけです。

この時、ジョンが終始「騙されていた」ことに一貫していて、
シャーロックを撃ったことに対して怒ったりしていないんですよね。
シャーロックがこの場を設けた真意をくみ取っているのかもしれませんが。
ここでそんな話をするのはシャーロックの本意ではないと。
でもねー、心情的には怒ってほしかったわけですよ。ジョンには。
重体なのに病院を抜け出してこの場をセッティングしたのはジョンのためなんじゃないかと。

「なぜなら君が彼女を選んだからだ。」シャーロックの言葉が今思えばかなり重いですね。
今回の結末はこの言葉が全てなのかもしれません。

マグヌッセンを撃ったのはシャーロックにしてみれば相当な覚悟なわけです。
あの瞬間でシャーロックは探偵としての自分も助手としてのジョンも戦場としてのロンドンも、
全てを失ってしまうわけですから。
シャーロックホームズにそんな覚悟をさせてどうするんだ、モファットさん!!(泣)
シャーロックのアイデンティティをかけるような、そんな重要な依頼だとはあまり思えないんですよぉ。。。

それがジョンのためのみならず、前回いただいた考察の、
マイクロフトの手を汚さないため、ひいてはマイクロフトの立場を利用したい自分のため、
そんな理由であってほしいです。
この時のジョンの心境はどうだったんでしょう。撃つとわかっていたらやっぱり止めていたのかな。

そんな事もあってラストのお別れの場面はかなり賛否両論でした。
私はとても彼ららしいお別れだったと思いますけど、しいて言えば、
せめてジョンには「どんな任務かしらないけど、絶対に生きて帰って来い」くらいは言って欲しかったですが。

だけど、マグヌッセンを撃っただけでメアリーの秘密は守られるのか?という
そんな疑問をみなさん持ちますよね、そりゃ。
思えばメアリーの妊娠が分かった時点でこの結末は決まっていたんでしょうね。
子供がいなかったら、シャーロックも離婚をおススメしていたのかもしれません。

とにかく今回はシャーロックもジョンもマイクロフトも、らしからぬ言動ばかりなので
どうしても額面通りには受け取れないんですよ。絶対裏が無いわけはない(笑)

そんなわけで、メアリーさん。
正典のメアリーを名乗り、原作通りに結婚したわけですが。
本物のメアリーは既にこの世の人ではなく、A.G.RAさん(仮)がメアリーの身分を拝借していたとわかります。
死んだ人になりかわるって、そういえばE2のかげろう男もそうでしたよね。

221Bでのメアリーは依頼人の椅子に座ることで(力技な気もしますが)依頼人メアリー・モースタンとなり、
AGRAの書いたUSBメモリーを所持し、最後は水ならぬ火の中で燃え尽きるわけですよ。
と、いう事は次シリーズで「悲しい別離」がある、という事を示唆しているのかもしれません。

以前にも書いた妄想なのですが、
221Bのメモリーと火の中に投げ込んだメモリーはほんのり違うという事で、
実はあの中身は既に見ていて、メアリーの素性も調査済みなのでは?

と、なるとこんな仮説になります。
まず、マイクロフトはメアリーがジョンに近づいたときから素性を知っていた。
素性とはメアリー=モラン大佐
E1でテロ捜査を依頼する時「エージェントが命をおとしている」はメアリーの仕業?
USBメモリーの中身を確認(マイクロフト、シャーロック、ジョンが一緒なのかは不明)
USBメモリーに素性など重要な情報は入っていなかった(AGRAの財宝が空だった)
221Bからクリスマスまで1ヶ月経っているので、この間に調査し、戦略を立てる。
一応すり替えて、ジョンには違うUSBを渡し火の中へ投入。

メアリーが存在を消さなければならない理由はモリアーティ絡みなのかなーと。
存在を消さなければならないメアリーがなぜロンドンでは超有名人であるはずのジョンと交際しているのか。
このあたりの理由だと思えば、イケるでしょ?(笑)

ラストのモリアーティ登場と「Miss me」

今回のクリフハンガーは、メアリーの今後とこのモリアーティなんだと思いますが、
最初は単純に弟を連れ戻したいためのマイクロフトの仕業だと思ったのですが、
メアリー、モラン大佐説を考えたときにメアリーまたはモリアーティ残党の仕業かも。
でも最近、「もうひとりの兄弟」の話をマイクロフトが言った以上は何らかの形で出てくるような気もするので、
3人目の兄弟は何かをやらかして国外追放またはどこかに幽閉。
でも、メアリーの出現で力を借りることに。もしくはエージェントとして既にどこかに潜入。
モリアーティの出現は、メアリーに何らかの行動を起こさせるためホームズ兄弟の策略。
とか?
もうひとつ、モリアーティの兄弟説もありましたよね。
これもコメントいただいて考えたのですが、下の画像は当時撮影時に内容がバレないように
いくつかフェイクの撮影をしたときに出ていたものですが、

これフェイクではなくモリアーティの兄弟で実は善の側にいるという事で、
ラストのモリアーティは兄弟とモリアーティの兄弟によるもの。。。とか?
どんな時でもマイクロフトは鉄板になってしまいますが(笑)

もうほとんどS4予想になってきましたね(笑)

話は変わりますがシャーロックの行動についてちょっと突込み。

CAMに弱みをわざと握らせるためにアヘン窟に潜入したシャーロック。
別にドラッグじゃなくてもいいのでは?
やっぱり、ジョン結婚、1ヶ月会ってない、7%欲しいなー。な流れなの?
これ、いつもコメントくださるかじゅさんから「ジョンも人の事言えないよね?」という
するどい突込みをいただいて、確かにジョンもひと月でアドレナリンジャンキーの中毒症状になってるよね。
お互いさまボーイズですか?

アヘン窟から帰ってくるとジャニーンがシャーロックの部屋にいたのは
今日は泊まると言われヤバいと思って無理やりアヘン窟に行ったんでしょうか。
あのジャニーンから今までのらりくらりと逃げてきたわけでしょ?ある意味シャーロックスゴイと思わ。

ちょっと細かい突込みを入れてみました。

シャーロックは始めからマグヌッセンを嫌っていましたよね。
人を食い物にしているから、とかが理由だったと思いますがその理由もちょっと納得しきれないかも。
モリアーティを別格扱いするのは、もちろん犯罪界のナポレオンだからなのでしょうけど、
そもそもモリアーティはずっとシャーロックの気をひくために彼好みの犯罪を並べていたし。

メアリーをこのまま何事も無くジョンの妻におさめ母として家庭を築かせるのあれば、
反感を買わないようシャーロックやジョンに涙ながらに訴え謝罪する場面をつくる方法もあると思うので、
それをしないという事は、S4の予想を含めたファンの盛り上がらせる意図のような気もしますよね。
願望かもしれませんが(笑)

ひとまず「最後の誓い」の感想はこれで終わります。
思いがけずたくさんの感想や考察をいただいて本当にありがとうございます。幸せです~。
と、いいつつ、
きっとまた考察を見聞きしたリ、考えついたりしたらUPすると思いますけど。。。画像もまだいっぱいあるし(そこか)
関係ないのですがちょっと可愛かったので。

閑話 モリアーティとジンジャーマンブレッド

2014-06-15 02:24:08 | Sherlock 感想と考察

先日、ジンジャーマンブレッドに関するご質問を頂きまして、
ご存じの方も多いと思いますが、私の見聞きした情報を少し共有させてください。

S2最後のエピソード「ライヘンバッハヒーロー」でシャーロックが手錠をかけられる少し前に
ハドソンさんが届けてくれた封筒に中に入っていたジンジャーマンブレッド。
これはS1の最後のエピソード「グレートゲーム」のラストシーン、プールで対峙するシャーロックとモリアーティの
会話を踏まえてだと思います。
「邪魔をすると僕を殺す?」と言うシャーロックに対して、
「普通には殺さない。焼いて焼きつくして心臓をえぐりだす」こんな感じの会話だったので、
届いたジンジャーマンが焦げていたのでシャーロックは「焼きつくす」と言っています。

ではなぜジンジャーマンブレッド?
これは「ジンジャーマンブレッド」という童話が元になっているという説がありました。
ストーリーは
パン屋さんで焼いていたジンジャーマンブレッドが突然逃げ出します。
パン屋のご主人と奥さんが追いかけます。
「戻っておいでジンジャーちゃん」
でもジンジャーマンは「つかまえられるわけないよー」と歌いながら走り続けます。
途中、男の子や牛などにも「戻っておいで」と追いかけられますが、ジンジャーマンは歌いながら走り続けます。

うまくやったと思っていたジンジャーマンですが大きな川に阻まれます。
そこに森の中に隠れていたキツネが川を渡ってあげるから自分につかまって、と言います。
始めは尻尾を掴んでいましたが、キツネが「重いから」と理由をつけて段々キツネの尻尾から背中、
そして最後は鼻のところにつかまるよう言われジンジャーマンはその通りにします。

川岸に近づいた時、キツネは頭をひとふりしてジンジャーマンを上に高く放り投げました。
高く高く放り投げられたジンジャーマンは下に落ちてパクっと大きな口をあけていたキツネに食べられてしまいました。
キツネは「はしれ、はしれ、はやくはしれ、でもおいらがつかまえたよ、ジンジャーちゃん」と歌います。

と、かなり大雑把ですがこんな内容です。
そして更に221Bにやってきたモリアーティのネクタイピンがキツネなんですよ。

余談ですが、
「グレートゲーム」のプールでの対峙場面、
シャーロックが「僕には心がないらしい。」と言うのに「いやそれは違う」と否定するモリアーティ。
「人の心がわからない」とジョンが怒ってけんかして出て行った直後の事なので、
ある意味いちばんシャーロックを理解しているのはモリアーティなんだよねーとしみじみ思いました。

短いですがちょっとだけ閑話でした。

Sherlock 3-3 最後の誓い 感想 その3

2014-06-12 22:58:15 | Sherlock 感想と考察
タイトル、感想じゃなくて妄想にしたほうがいいですか?

その3です。

昨日、ブックマークしていてすっかり忘れていたモファットさん、マークさんインタビューによる
S3、20のネタバレをちょっとだけ読んでみました。だって英語なんだもん(泣)
なので3つだけ大雑把に訳してみました(笑)
ネタバレと言ってもこの2人が話す事なので・・・・まぁ察してください。

HOW MARY BREACHED MAGNUSSON'S OFFICE
「メアリーはどうやってマグヌッセンオフィスに侵入したのか?」
以下モファットさんのお言葉です。
彼女にはいろいろなアクロバットをさせたよ。
あるポイントで窓をすべて開けているのを見つけると思うけど、
つまらなかったからやめたんだ。(その場面はカット?)
彼女は巧妙に侵入したんだよ。
彼女は訓練されたスパイだ。
彼女はジョンやシャーロックよりはるかにうまく侵入することができる。
そしてもし、あの夜にシャーロックがミスをせず自分の仕事をやり遂げていたら?
彼女はマグヌッセンを撃った後にミセスワトソンに戻って、さらにこの破壊的な殺人ナースは
危険があるところについてまわり彼らと一緒に犯罪を解決していったと思うよ。

THE THIRD HOLMES BROTHER
「3人目のホームズ兄弟」
以下、マークさんのお言葉です。
僕たちの使い捨てのお茶目なアイデアかもしれないし、
それが「もうひとつ」かどうかなんて誰にもわからないよね。楽しみだね。

THE REDBEARD REVEAL
「明らかになるレッドベアード」
シャーロックはREDBEARDが死んだときマイクロフトに「REDBEARDは幸せの谷に行ったんだよ」と言われ
それをずっと信じていたそうです。なので「僕はもう子供じゃない」というセリフになったんですね。
これマークさんのお話の一部ですが、もしかしたら次あたりのシリーズで明らかになりそうなニュアンスのようにも思いました。

あまり参考にならないですね。原題は20の秘密でしたが。
最後のREDBEARDの話は、ちょっとイイ話でしたけど。

マインドパレスのシャーロックがREDBEARDに言ったセリフ、
「They're putting me down, too, now」ですが、
私は悪口を言われていると訳したのですが、この話をふまえると、
「too」が「僕も」で、「僕も死んじゃう」或いは「殺される」という解釈が正しいかもしれませんね。

もうひとつ、
メアリーの「Cat Lover」が愛用の銃だという説。
先ほどちょっとだけシャーロックが撃たれる場面を観てて見つけました。
銃を特定している時にいくつかの銃が出ますが名称が「CAT」でしたよ。だからその説があるんですね。

話が前後してしまいますが、
「もうひとりの兄弟」の話をする場面でその少し前のマイクロフトの言葉。
「私の同僚がよく言うのですが、この国には鈍器が必要で、同時に短剣も必要だとね。
正確で良心の呵責など持たない鋭いメスが。シャーロックホームズを必要とする時がまたきます。」
(吹き替えでは何と言っているのかわかりませんが)
原語はこれです。
「This country sometimes needs a blurt instrument.Equally, it sometimes needs a dagger.」
このセリフもかなり悩んだ末にそのまま訳しましたが、こんな解釈もいただきました。
Blunt instrumentは今回は鈍器ではなく刃物と解釈すると、

Blunt instrument なまくら 
本来は刀であり、刀としての見た目であるが、
手入れもされておらず、刀として要求される機能はすでになく、
誰1人その機能に期待もしない、見ためばかりのシロモノ

Dagger ナイフ(小刀 短刀 合口 短剣 懐剣)
常に手入れをされており、本来の機能のとおりに
機をみて適切に使えば、見た目こそはさえないが、
ひとつきで人の急所を突き、命までもを奪う鋭利な刃物

つまり、なまくらは私腹を肥やす政治家やダメな官僚などを示し、
ナイフは有能な官僚や現場のエージェントを示していると。
比喩というより揶揄に近いですがこの解釈もかなりしっくりくると納得しました。

そして、前回も書きましたが最後の握手の場面。
ソシオパスを自称しているシャーロックだけど、本当はちゃんと感情もあるし、
きちんと育てられているせいか、結構情に厚いし人の心もわかるような節が多々ありました。
でもソシオパスでいたほうが何かと都合がいいんでしょうね。
理由はきっと子供の頃に何かあったんですよ。
これはおそらくみなさんが認識されていると思いますが、なぜそう思ったかの理由に
ここでシャーロックが手袋を外して握手をしているから、という事です。
本当に礼儀を知らず感情もない社会不適合の人間ならば人と別れの挨拶をするのに手袋など外すことはないと。
これもコメントでいただいた考察なのですがなるほどなーとものすごく納得でした。

実は私は手袋外しているのに気がつかなくて、
これまで何度か握手をする場面があり、いつも手袋したまま握手してたよ、
というコメントもいただき、みんなすごーい、よく見てるなーと。

ちなみにこの飛行場は「TopGear」で使われている飛行場かも、というコメントもいただいて、
調べたのですが、このクラスの飛行場ってどこも似てたりするので確かな事はいえませんが、
TopGear以外でもBBCがよく撮影に使っているらしいのでもしかしたらそうかもしれません。
いえ、そうだと思いたいのでそういう事にします(笑)
ちなみに「Dunsfold Aerodrome」という飛行場です。

さて、マイクロフトです。
今回のこの方の行動はいろいろ謎でした。
マグヌッセンに手を出すなと言いつつ、ドラゴンスレイヤーと言って煽ってるよね、
でもそもそも、メアリーの正体を知らないのは変だし、シャーロックを撃ったのが誰なのかも
知らないなんておかしいよね、と言われ、うん、確かにそうだよねー、って事で
少し時間軸で整理してみました。(大げさ)

シャーロックが帰還する前にジョンとメアリーは出会っていますが、
マイクロフトはちゃんとジョンを監視しているので、

ジョンとメアリー出会う
マイクロフト、メアリーを調査。
マイクロフト、セビリアに弟を迎えに行く
ロンドンでテロ、実はメアリーの事もあってお迎え?
メアリーとジョン結婚
マイクロフト、Redbeardの話を持ち出しジョンに深入りするなとほんのり警告。実はメアリー関連?
マイクロフト、STOPマグヌッセンを計画。(時期不明)
弟がマグヌッセンを捜査していることを知って関わるなと注意。
シャーロック撃たれる。
作戦変更。弟にわざとPCを持ち出させマグヌッセン逮捕の機会を作る。

と、こんな妄想が出来上がりました。異論受け付けます。
シャーロックがマグヌッセンを捜査するのはスモールウッド議員の依頼があったからですよね。
その事をマイクロフトが、シャーロックから言われるまで知らなかった、というのもちょっとえー?です。
そんな事を考えると、この兄弟は最初から共謀しているライヘンと同じ事になりそうだわ。

でもシャーロックがマグヌッセンを撃っちゃった事は「だから警告したのに。」と悲しんだ、のかもしれません。
「僕はソシオパスだ!」と叫んでから発砲するシャーロック。
これ本当に自分を無価値だとおもってるのかとかなりショックでした。

私はまだマグヌッセンは死んでいない説も捨てていませんけど(笑)
今回、ホームズ兄弟とさらにはジョンも一緒に企んでいるようにも思えるので、
そうなるとあそこで撃ったフリも可能ではないかと。

マイクロフトがヘリコプターでやってくる場面、
実はマグヌッセン狙撃命令を出すつもりだったのかも、というコメントを先日いただきまして、
マグヌッセンの持つ情報は世界にとっても脅威でしかないのですが、
でもそれをマイクロフトがやってしまうと立場的に苦しくなり、
兄の立場を度々利用してきたシャーロックにとってもメリットがないので、弟が撃ったと。
なるほどー!!これもかなり有力ですよね。
シャーロックは感情のみでやったわけではないという、なるほどー!


すみません、またしても続きます。
次はメアリーさんの考察もまとめたいと思います。