明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



私が初めてバレエを観た時、筋肉モリモリの男性が女性的な雰囲気満載で薔薇の花びらの着いた奇妙な衣装で踊っていた。なんだこれは?どうやら ニジンスキーというダンサー由来のものらしい、と鈴木晶さんの著作をむさぼり読み、そこに掲載されていた異様に太い太腿の男の写真に魅了された。そして翌年個展をする、という暴挙に出てしまった。しかも御丁寧にオイルプリントによる個展であった。 後に九代目市川團十郎で同じような経験をした。ニジンスキーは異様なジャンプ力で窓外に消えて行くが、そのまま空中に飛んでいくように見えた。ジャンプの頂点で消えるのでそのように見えたらしい。九代目團十郎は実際は華奢な身体だが、舞台からはみ出るように見えた、と当時の目撃談が残っている。いずれも芸の力で物理を超えたイメージを観客に与えたのであろう。 千代の富士は小さいのに巨漢力士を受け止めていたのが不思議に見えたものだが、前マワシを怪力で引きつける、という“芸”がそうさせていた。 薔薇の精に扮したニジンスキーとデイアギレフである。これも縦が2メートル以上になる予定である。

深川の人形作家 石塚公昭の世界展

関連イベント3月10日予約開始

『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第4回 

 

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