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明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



ポール・シユレイダーの『MISHIMA』を久しぶりに観た。よく出来ていて改めて感心した。私が作ったとしても仮面の告白、金閣寺、豊穣の海を柱にするだろう。市ヶ谷の総監室が実によく再現されていた。 実在した人物の場合、出来れば似た役者を使って欲しいものだが、そういう意味では三島役は筧利夫しかいない。あの顔、背格好。緒方拳は名優ではあるけれども、私がバルコニーの場を演出するとしたら、自衛隊員の野次を含め、悲劇のクライマックス、もはやこれまで。踵を返し割腹。それが三島のシナリオだったと考えている。その点緒方拳はただ本気で自衛隊員を説得しているだけであった。 三島が最後に目にした光景。私の眉間にレンズを向けた念写の結果である。私は長らく真を写すという、写真という言葉に反発し、真など写してなるものか、とファイトを燃やして来たが、昨今はそう肩に力を入れずとも、そんな私が手掛けたならば、ご覧の結果となる。現実感が希薄でいかにも私の頭の中である。 窓外に広がる水平線の上に日輪が上り完成となるのだが、竜に目を入れるのは勿体ぶって後日とする。モニターのスマホ画像だが。





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