池袋で田村写真の田村氏と待ち合わせ、『月刊とれいん』の平井憲太郎さんのお宅に向かう。乱歩の件でお邪魔して以来である。 田村さんを含め、私の世代には鉄道ファンから、カメラマンや写真関係の仕事に就いた人が少なからずいるようである。私は汽車の煙がたなびいてきたり、電車で揺れるような場所で育ったせいで、鉄道ファンになることはなかった。田村さんは高校生のころ、とれいん編集部で平井さんにお会いしているというし、鉄道模型にも詳しいので付き合ってもらった。応接間には乱歩が使ったであろう、戦前の長火鉢。その横で貴重な鉄道模型を撮影させていただいた。想えば私の作家シリーズも、乱歩が屋根裏部屋に潜んでいる姿を思いついてから始まったわけで、久しぶりに旧乱歩邸を眺めて、感慨も深かった。乱歩に関しては、まだまだいくらでもイメージが沸くが、キリがないので我慢している私である。
過去の雑記
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