明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昔からインドに10回くらい行っていた友人に、インドには、もっとインド人じみた達磨大師のイメージがあるか聞いてみたら「ギョロ目に濃い髭、おまけに禿頭って、まんまインドのおじさんなんだけど。」という。AIじゃあるまいし。たった3つのキーワードでインド人とは?星の数ほど描かれて来た達磨図は、描いている方も、古来よりインド人のつもりで描いて来たのだろうか?インドに10回行った人がそういうのだから、そうなのかもしれないけれど。私にはインド人には見えない。いや正確にいうと、私の辞書に載ってるインド人ではない、が正しい。つい先日まで、これだけ定型化していると、私ならではの達磨大師など作りようがない。また新たな達磨大師像を、と挑戦するような対象でもない。その辺はわきまえている。なのでラインナップのバランスのために作ろうと決めたのだったが、友人の「ギョロ目に濃い髭、おまけに禿頭って、まんまインドのおじさんなんだけど。」のメールに、変なスゥィッチが入ってしまった。結局、私なりのインド人の達磨大師を作ることに。顔と太鼓腹はそのままにして、骨格その他で、インド人にならなくとも、せめて日本人でも中国人でもない達磨大師にはしてみたい。ここで生きて来るのは、幼稚園児の頃、黒タイツの英雄の時代から毎週見続けた、様々な人種の男たちの裸の種々相の記憶である。


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