昨日の続きである。三島は何事もきっちりと予定通りにことを運ぶ。特に時間にはうるさい。それがあの時の演説は何故か予定より早く切り上げている。仮に三島は怒号渦巻く自衛隊員の中に、良く知る数人の、目を輝かせ三島を見上げる隊員を見つけていたとしたらどうであろうか。明らかに我々も三島先生に続こう、といっているのが表情で判る。そして動き出した。これはまずい。そんな連中が現れては、せっかくの怒号の集団と自分たちとのコントラストが破られ、絶望の名場面が台無しである。演説切り上げ急ごう。というのはどうであろうか。さすがに三島といえども死を前にして予定がくるった、というのはないだろう。出掛けに村田英雄に、紅白連続出場のお祝いの電話をかけているような人である。
いつもの美人ばかりのクリニックで、初めてのエコー検査を受ける。魚群探知機の原理だと思うが、腹部に妙な魚が映っては恥ずかしいので、なんとか始末してから出かけた。その後『劇場版SPEC~結~漸ノ篇』を観る。最後の完結篇だとばかり思っていたら、一歩手前のつなぎであった。ハードルやロングジャンプ選手の、踏み切り手前の歩数あわせのジタバタを見せられた感じであったが、かといってこれを観て最後を観ないわけにいかない。
過去の雑記
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