今までの個展ならば、まだデータをああだこうだやっているに違いないが、今回は一点を除いて約1メートル✖️1、5メートルのプリントなので、余裕を持って進行しなければならず、土俵際の粘りを発揮している訳にはいかない。 もう何年も被写体の人形は、参考程度にしか展示していない。特に1カットのためだけに作る場合は写るところしか作らず、同じポーズを再使用することはないので、首だけ引っこ抜いて身体部分は処分してしまう。しかしホッペタ膨らませて己の分身を口から吐く鉄拐仙人では流用のしようがないし、コンビの蝦蟇仙人も、私がついカエルじみた顔に作ったので再登場の機会はやって来ることはないだろう。
