明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今回のモチーフを手掛けるには様々な理由があったと思うが、寒山拾得を何故、いつその気になったのか、本人がわからなくなっているくらいで、気の利いた理由を思い付かないが、人間の種々相を描くに、こんな創作の余地があるモチーフはないのではないか。それが大きな理由であるのは間違いがない。おかげで昨年の一時期、肝心の頭部が毎日のように出来てしまった。それというのも、元々何かを見ながら作るのは幼い頃から苦手だったのに、実在した人物を作るようになり、写真を見ながら作り続けた鬱憤がそうさせたのは間違いない。 最初は架空のジャズ、ブルースマンを作ったのが初めだが、その頃は頑なに人間を観察するのを避け、自分のなかにある物だけで作った。事実と違っていても、そう思い込むには理由があると思ったし、一度入った物は二度と出て行かないことを恐れていた。しかしもう後戻りはできない。同じ架空の人物を作っても、40年前とは一味違った物になるだろう。問題は、コツを覚え慣れた頃に夏休みのアルバイトは終わることになっており、そのためには、せいぜい体調に気を付けなければならない。おそらく糠漬けのおかげであろう。すこぶる腹の調子は良い。

 



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