明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



特撮の巨匠、円谷英二にしても、苦労したのが水の表現である。艦船の大きさを表現するには、できるだけ大きな模型を使うことによってしか、クリアできなかったであろう。  有名なネス湖の恐竜の写真は、子供の頃からお馴染みであったが、波紋が大きすぎて、どう見たってちっちゃな模型だろう、と小学生の私ですら思っていた。なんでこんな物で騙されるのか。しまいには現都知事までが『国際ネッシー探検隊』の隊長になり、探索に出かける始末であった。といいながら、その類の特番はけっして見逃さなかった私だが。 難しいのは大きさだけではない、水に浸かっている表現にしても、私のCG技術では水の波紋や、接している部分、また没している部分の表現など無理だ、というわけで、近所で定年を迎えて、毎日酒ばかり飲んでる人物を房総の海に浸して、必用な部分だけ使用したわけである。 水ということでいえば、まだ思いついただけだが、試してみたい撮影がある。私が小学生の時に発売された画期的玩具に『水中モーター』がある。スクリュー付きのモーターで、吸盤により船や潜水艦の模型の船底に取り付け、主に風呂で遊ぶ物である。もちろん池で遊んでも良いわけだが、回収のことまで頭にないオッチョコチョイが周囲に必ず一人はいて、学んだわけである。 検索してみると、かつてマブチから発売されていた物を、タミヤが復活させたようである。  ここのところ鏡花の話をしていて、水中モーターなどというからといって、当ブログを読んでいただいている方々には、妙な勘を働かせて欲しくないところである・・・。

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