搬入日以来、メガネが出てこず。日頃の座りっぱなしのツケが。つい椅子に座り、開山が作ったという庭を眺めてしまう。聴いたことのない鳥のさえずり。庭からの風が心地よい。プリントが風に揺らぐと、蘭渓道隆師が私に手を振ってくれているように空想し、つい動画を撮影してしまう。鎌倉五山の第一位、こんな経験はできない。展示が決まってもいないうちから制作を始めてしまった2年以上の日々が思い出される。本木克英監督に来ていただく。元松竹、お近くにお住まいだったそうである。ご無沙汰していた渋澤龍子さんにお出でいただき、庭園の風景を観ながら時間までお話させていただいた。暑い中来ていただいた方々に感謝である。良い悪いはともかくとして、作りたいにも程がある、という私の念で、呆れていただくことだけは可能だろう。明日最終日は三時までである。ご注意下さい。
