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明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



先日NHKの『知るを楽しむ』伝説になった横綱たち第一回で栃錦をやっていた。“マムシと呼ばれた正統派”私の地元の英雄である。理事長時代、立会いの乱れが問題になっており、両手を着く立会いを徹底させよう、ということだった。フィルムでも栃錦と若乃花が、立会いを指導していた。しかし栃錦は、小兵だったせいもあり、双葉山のように横綱たるもの“後の先”をとるものという意見に耳を貸さず、少しでも速く立つ方がいいのだ、という力士だったはずである。栃錦にしても若乃花にしても、時に片手さえ付かず、中腰で立っているのはYouTubeでも観れば判るだろう。千代の富士等が黙って指導されていたが、あんた等はどうだったんだ、といいたかったに違いない。それに比べれば朝青龍など、まだマシにみえる。昔両手を着いた力士に清国がいたが、滑稽なくらいの律儀さで美しかった。 今は白鵬が“後の先”を会得しつつあり、このままいくと、モンゴル人に相撲の極意を見せられることになりそうである。もちろん、何人だって構うことはない。伝説になった横綱たちは、アメリカ大統領にも会った第3回の常陸山が特に楽しみである。中央公論Adagioで、もし相撲取りを扱うとしたら常陸山はどうだろうと、進言してみたことがある。まあそのようなことあれば、せいぜい最終回の双葉山であろうが。

01/07~06/10の雑記
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