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マチ弁が暇なときに,情報提供等行います。(兵庫県川西市の弁護士井上伸のブログです。)

裁判官は世間知らず?公務員や大企業の役職員は嘘をつく?

2016年06月04日 | ⑫雑談
弁護士として,いろいろ相談を受けたり,事件をやっていると,公務員や大企業の役職員は結構嘘をついているのを見聞きします。

それは,営業成績を上げるためだったり,自分の立場をためだったりします。

そういう立場だった人に,オフレコで実情を聞いたら,やはりそうだとおっしゃいます。

僕は専門分野の関係から,銀行や証券会社に損害賠償請求をすることが多いのですが,社内的に従業員が言ってはいけないことの真偽が問題になっていたり,会社組織的な問題があるということをつくので,それが認められ,損害賠償が認められると,だれかが責任を取らなければならなくなるので,必死になって嘘をつきます。

裁判の尋問でもたびたび話をでっち上げてまで嘘をついているのを見たりします。
しかも,エリートなので,頭がよくうまくつじつまが合うよう嘘をつきます。

でも,裁判所は,当事者個人は嘘をつくものだという性悪説に立っているのに,組織人,特に,公務員や大企業の社員は嘘をつかないという性善説に立ち,それを信じるような事実認定を平気でしたりします。

思うに,やはり裁判官は世間知らずというのは本当なのでしょう(中には確信的に嘘と思いつつ,信じるかのような認定をしている人もいますが)。

その原因は,おそらく,裁判所には対外的に嘘をつく人がいないからでしょう。

裁判所は,受動的な機関であり,基本個々で判断するので,嘘をついてまで無理なことを進める必要がないからでしょう。

多くの裁判官は,自分の周りが正直者が多いから,他の組織もそうだと思い,他の組織が嘘をつきまくっているのが想像できないのではないでしょうか。

ある勉強会で,裁判官が「銀行員って嘘をつくんですか?」って言っていたと聞いたことがあります。

確かに,窓口の銀行員は窓口業務ではノルマなどもなく客に対し嘘を必要がないから,まじめに業務をこなします。
しかし,融資や金融商品の販売をする銀行員にはノルマがあり,ノルマを達成するため必死になり,人によりときには嘘やルール違反(例えば「かならず儲かる」「絶対に損しない」などの断定的判断の提供など)したりするようです。

そして,嘘やルール違反がバレると,そんなことは言っていないとまた嘘をつきます。

市民が見る窓口の公務員も同じで,基本嘘をつく必要もなく,まじめにやっています。

そうすると世間知らずな人は,窓口の銀行員や公務員しか見ていないので,銀行員や公務員は嘘をつかないまじめな生き物だと誤解するうんでしょうかね。

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1 コメント

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Unknown (北の役人)
2019-06-22 17:57:35
一面、真実かもしれませんが、私の経験からすると裁判官も役人だからだと思います。裁判官であろうが、弁護士であろうが、事務官であろうが、不法行為を行う人間は一定数いますし、公務員である私の周囲には嘘をつく程度の人間はたくさんいます。いかに騙されないようにするか注意しています。私自身の裁判では相手方や銀行と結託した弁護士を首にして、本人訴訟に替えましたし、主導した事務官は異動させられましたね。私に見抜かれた彼らはびくびくしてました。
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