弁護士NOBIのぶろぐ

マチ弁が暇なときに,情報提供等行います。(兵庫県川西市の弁護士井上伸のブログです。)

弁護士と報酬の問題~受験生さんのコメントへのご回答の続き~

2006年10月19日 | ⑥弁護士等法曹情報
受験生さんからの再コメントを期待していたんですが,何もなしで少し寂しかったです(勉強で忙しいのでしょうから,こう言われたからと言って無理してコメントしないで下さいね。寂しいというのは半分冗談ですし)。

前回の補足で少し,多くの弁護士が報酬を高く取る理由(言い訳)についてもう少しふれます(必ずしも全員ではないですが)。

弁護士は,手弁当で事件を受けることがあります(報酬は少し若しくは全く頂かずに赤字状態で事件を行うこと。自腹を切って経費を出して事件すること)。
折角,社会正義のため弁護士になった以上,営利追求だけでなく,世のため人のため,金に関係なく仕事もしたいわけです。

そういう事件をするためにも取れるところからはできるだけ取っておきたいという気持ちはあります。

まあ,どちらにしろ,弁護士は社会の平均よりは多くの人が収入多いので,偽善的と批判されそうですが。

しかし,私は,例え偽善者であっても,よいことをすることはいいことだと思っています。
かく言う私も,自分のために(自己満足や人にほめられたい等の理由から)いいことをときどきしようという偽善者です(もはや開き直りっぱなし状態です(笑))。

私も事務所入所の日から早速,大勢の弁護士が手弁当でやっている,国相手の訴訟の弁護団に入りました。

また,私は,合格する前,ある神社に合格祈願のため祈祷してもらいに行ったら,神主さんが頼んでもないのに,「この男は司法試験受かったら,世のため人のために働くので,何卒司法試験に受からせてくれ給え。」と私の代わりに神様に祈ってくれました。
そして,その御利益かどうかはわかりませんが,とにかくその年に司法試験に合格してしました。
もし合格していたのが,神様の御利益としたら,私が世のため人のために働かなければ神様との約束を破ったことになっちゃうんですよね(約束破るとバチが当たりそうでこわい)。

というわけで,世のため人のためにも働かなければならない弁護士になってしまいました(笑)。
別に嫌々じゃないですけどね。

ちなみに,事務所もどっちかというと,そういう系の事務所です。

あの神主さんには本当にしてやられました。名前聞いておくんだった。

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