なぜ骨なの?(PART 1)
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デンマンさん。。。。、今日は久しぶりに英語についての疑問を取り上げるのですか?
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そうです。。。 ジューンさんにとっては当たり前のことかもしれないけれど、30年以上英語を話していても僕にとって英語は母国語じゃないから、いまだにたくさんの疑問があるのですよ。。。
その疑問が上の "I'll make no bones about it, but..." ですか?
その通りです。。。 日本語に訳すと 「はっきり言いますが、…」 ということですよねぇ~。。。
そうですわ。。。
でも、「はっきり言いますが、…」 という意味なのに、なんで関係ないような bones を使うのですか?
デンマンさんはなぜだと思いますか?
分からないから、こうしてジューンさんを呼び出してまで尋ねているのですよ。。。
確かに、上の熟語の意味を考えれば、そういう疑問が浮かぶのも当然かもしれませんわァ~。。。
。。。でしょう!? 僕は、夕べこの事をいろいろ考えながら、3時間ぐらい眠れなかったのですよ。。。
マジで。。。? うふふふふふふふ。。。
だから、どうしても気になって、こうしてジューンさんに尋ねているわけです。。。
ネットで調べなかったのですか?
調べる気になれば、調べることはできるけれど、それだと今日の記事が書けないでしょう!。。。 たまには、ジューンさんに花を持たせたいから。。。
実は、私にも日本語でしばしば使われる言い方に疑問を持っていたのですわ。。。
。。。ん? それは、どのような言い方ですか?
デンマンさんが、今、使った言い方ですわよう。。。 「ジューンさんに花を持たせたいから。。。」と言ったでしょう!
それがジューンさんにとっては疑問なのですか?
そうですわ。。。 急に花を持たせられても、戸惑うばかりですわァ~。。。
あのねぇ~、この表現は、実際にジューンさんに花をあげようという意味ではないのですよ。。。
あらっ。。。 じゃあ、どうしてわたしに花を持たせる必要があるのですか?
だから、実際にバラやチューリップの花をジューンさんに あげるということではないのです。。。
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でも。。。、でも。。。、こうしてバラのブーケをいただけたら嬉しいですわァ~。。。
だから、そこですよ。。。 実際に花をジューンさんにあげるわけではないけれど、ジューンさんがバラの花束をもらったような気分になる。。。 つまり、「勝利や名誉をゆずる」、「相手をたてる」という意味です。。。 この場合だったら、いつも僕がカッコいいことを言うけれど、今回は、ジューンさんにカッコいいことを言わせてあげたい。。。 要するに、ジューンさんに面目を立てさせてあげたい、という意味ですよ。。。
。。。で、「面目」ってぇ、何ですか?
あのねぇ~、今日は僕がジューンさんに質問して、ジューンさんが僕の質問に答える番なのですよ。。。 つまり、そうやって僕がジューンさんに花を持たせるわけです。。。
だから、「面目」の意味は。。。?
ジューンさんは、知っていながら、わざと僕に質問しているのじゃありませんかァ~?
いいえ。。。 実は、その漢字の読み方もよく分からないのですわ。。。
「面目」は、「めんもく」とか「めんぼく」と読むのです。。。 意味は、世間や周囲に対する体面・立場・名誉、あるいは世間からの評価という意味ですよ。。。
つまり、今日はデンマンさんは、わたしを煽(おだ)てて、わたしの頭の良さを前面に出してくれるというわけですか?
その通りですよ。。。 そういうわけだから、今日は僕の質問に分かり易く答えて欲しいのです。。。
分かりましたわ。。。 じゃあ、デンマンさんもすぐに理解できるように YouTube クリップを貼り出しますから、じっくりと見て聴いてください。。。
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あのねぇ~、僕は "make no bones about it" がどのように使われるのか? 例文を示して欲しいとジューンさんに尋ねたわけじゃないのですよ。。。 「どうして上の表現に骨を持ち出すのか?」。。。と尋ねているのです。。。
だから、上のクリップを示したのですわ。。。
でも。。。、でも。。。、骨が出てくる説明がないじゃありませんかア!
ありません!
ありませんじゃなくて、そこのところをジューンさんに説明して欲しいのですよ。。。
だから、上のクリップを持ち出したのですわ。。。 次のシーンを思い出してください。。。
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この食事をしている場面と骨が関係あるのですか?
関係あるのですわァ~。。。
つまり、ローストターキーかあるいはローストチキンを食べたときに骨が出る。。。 そういうことですか?
当たらずとも遠からずですわァ。。。
食事をした後に骨が出てくることと 「はっきり言うこと」 がどういう関係があるのですか?
実は、ローストターキーやローストチキンを食べたときに骨が出る事とは関係ないのです。。。
じゃあ、何を食べたときと関係あるのですか?
スープです。。。
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この熟語は16世紀にまでさかのぼるのですけれど、当時、スープの中にはしばしば鶏の骨が入っていたのですわァ。。。 その場合、よく注意しないと骨を飲み込んで喉につかえたり、食道に引っかかったらして、大変なことになります。
それで。。。?
もし、スープの中に骨が入ってないと、はっきり分かれば、心配しながらスープを食べる必要がないわけです。。。 つまり、"I'll make no bones about it, but..." ということは、「スープの中には小骨も大骨も、とにかく骨は入ってないので、私の言うことをスープをすぐに飲み込むように そのまま受け取ってもらっていいのです」と言う回りくどい言い方が、「はっきりと言うけれど」という意味に受け取られるようになったのですわ。。。
なるほどォ~。。。 でも、なんとなく こじつけのようにも聞こえるのだけれど、ジューンさんが冗談で言っているわけではないよねぇ~。。。
つまり、デンマンさんは、わたしの言うことが信用できないのですか?
いや。。。 信用できないと言っているわけじゃないのです。。。 ただ、注意しないとジューンさんに一杯喰わせられるのではないかと。。。
デンマンさんがよく言うではありませんか! “信じる者は救われる!” と。。。 だから、今回、デンマンさんも素直に信じて今日一日 ルンルン気分で楽しく過ごしてくださいねぇ~。。。
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