とこしえの愛
レンゲさんはね、清水君から嫌われることを極度に気にしている。つまりね、上の手記でも書いていたように清水君から“見捨てられる恐怖”には耐えられない。だからこそ、レンゲさんは清水君がファンディー(fundies)をはいてドライブに出かけようと言えば、断れないと言っていたんですよ。でしょう?
そうです。
この手記を書いていた当時から比べれば、レンゲさんは社会にも復帰したし、症状は良くなっているという事を僕もはっきりと感じます。でもね、清水君の申し出を断れなかったように、今でも“見捨てられる恐怖”にレンゲさんは囚(とら)われている。
でも、それとあたしがイケない事とどのような関係があると言うのですか?
つまりね、清水君に“下つき”だと言われたことは、レンゲさんは気にしないようにしているかもしれない。気にしたところでどうにもならない。背の高い人は背が高い。背の低い人は背が低いんですよね。背の低い人が背丈の低いことをいくら気にしても仕方がないことだし、背が低いからって知能程度が低いわけでもなければ、性感度が低いわけでもない。性生活には何の問題もない。レンゲさんだってこの理屈が分かるでしょう?
分かりますわ。だから、あたしも気にしないようにしているんです。
確かにレンゲさんは“下つき”であることは気にしていないかもしれない。ところが無意識のうちに“下つきの女は淫乱だと言われているんですよ。性的に無軌道で手に負えない女だと言うことですわ”という事を刷り込まれてしまっている。そう、レンゲさんは僕にはっきりと言いましたからね。覚えているでしょう?
ええ。覚えていますわ。
つまりね、心配事だとか、気になることを抱えていると女性はイケないと言う事を去年(2005年)オランダの性科学者が発表しているんですよ。僕に言わせてもらえれば、レンゲさんは無意識のうちに“下つきの女は淫乱だと言われている。性的に無軌道で手に負えない女だ”という事を刷り込まれている。このことがメンタルブロックになっている。だから、清水君の前では“淫乱な女”であると思わせるような反応を無意識のうちに見せないようにしている。“性的に無軌道で手に負えない女”であると思わせるような反応を見せないようにしている。このメンタルブロックがレンゲさんのイクことにブレーキをかけている。これがレンゲさんが清水君に抱かれてイケない事の説明ですよ。僕には、このこと以外に考えられませんね。
そうでしょうか?。。。で、あたしはどうすればよいのでしょうか?
だから、僕が上で引用した徳川家康さんの残した遺訓をもう一度しっかりと読んで味わうことですよ。
でも、家康さんは江戸時代の人ですわ。そんな昔の人が言ったことを真に受けて。。。
レンゲさん。。。、時代には関係ないことですよ。家康さんが言った事の中には真実が込められていますよ。ニュートンが万有引力の法則を発見したのも江戸時代ですよ。その法則をアインシュタインが修正して相対性理論を発見した。つまりより真実に近づいた。その理論に従ってロケットを飛ばしたので、人間が初めて月に行くことができた。要するに、江戸時代であろうが奈良時代であろうと、苦労人の言った事の中には真実が込められているんですよ。
それで、家康さんはどんな真実を残したとおっしゃるのですか?
だから、“何かがとても欲しいと思った時には、自分の過去にあった苦しい時代を思い出すことだね”。。。と言うことですよ。つまり、“足るを知る”と言うことですよ。そのような気持ちになれば、“下つきの女は淫乱だと言われている。性的に無軌道で手に負えない女だ”と言うことが気にならなくなる。イクことにそれ程こだわることもなくなる。要するに、禅で言うところの“心を空にする”境地に近づくことができるわけですよ。
そういう境地になると、あたしもイケルのですか?
そうですよ。レンゲさんがイケないのは体の問題ではありません。心の持ち方の問題ですよ。
(。。。レンゲさん、無言。。。)
『性と愛はとこしえに (2006年5月29日)』より
【デンマンの独り言】
ここだけの話しですけれどね。。。レンゲさんは、やっぱりイクことにこだわっていますよね。
でもね、かつてのように、落ち込んで死ぬことにこだわるよりはマシだと思います。
とにかく、レンゲさんの話はますます面白くなりますよ。
『志をおし通して (2008年2月1日)』より
あたしがイケないのは体の問題ではなく、心の問題なのですか?
僕だってねぇ、専門家じゃないから断定はできないけれど、これまでのレンゲさんの話しを聞いていると、そうとしか思えないのですよ。
あたしが無意識のうちに“下つき”だと言うことを気にしているとデンマンさんはおっしゃるのですか?
レンゲさんが気にしないようにしている事を僕も知っているけれど、清水君に対しては常に“淫乱な女”であると思われないようにしている。レンゲさんは“性的に無軌道で手に負えない女”と思われることがイヤだから、そのように思わせるような反応を見せないようにしているのですよ。
それがあたしのメンタルブロックになっている、とおっしゃるのですか?
そうですよう。レンゲさんは清水君に抱かれてイキそうになるのですよ。でも、“あられもなくイッテしまうと、淫乱な女に見られるからブレーキをかけなさいよ!” そう言う無意識の命令がレンゲさんのオツムから指令されているのですよ。
それがあたしのメンタルブロックなのですか?
そうですよ。
でも、そのメンタルブロックって本当にあるものなんですか?
以前にも説明したでしょう?
そうでしたかしら?
レンゲさんは忘れてしまったのですか?
確かに聞いたような覚えはあるのですけれど。。。
やだなあああぁ~。。。ジューンさんが説明したでしょう?
そうだったかしら。。。?
仕方ないなあああぁ~~。。。この記事を初めて読む人だって居るだろうから、またここに書き出しますよ。ちょっと読んでみてくださいよ。
メンタルブロック
Elephant syndromeとい語句を聞いたことがありますか?
日本語では“エレファント症候群”と言います。
この言葉はインドで生まれました。
この“エレファント症候群”という症状と言うか性質はあなたの可能性と潜在能力を伸ばすために大変重要な考え方を与えてくれます。
この言葉はインド象を調教するときに象が示す習性と関係しています。
インド象を調教するときには、まず頑丈な竹に象をつなぎます。
象は竹を揺さぶり何とか引き倒して逃げようとします。
悪戦苦闘します。
しかし、象でも引き倒せないように頑丈に作ってあるので、どんなに暴れても象は逃げる事ができません。
それでも、象は必死で逃げようとします。
もう、くたくたになるほど無駄な抵抗を続けます。
やがて力が尽きてきます。
結局、象にも逃げる努力が無駄だと分かる時が来ます。
そうすると、もう象は抵抗することをあきらめてしまいます。
象がいったん逃げられないと観念すると、次に地面に小さな杭を打って細いロープで足を縛ります。
すると象は逃げません。逃げられるのに逃げようと思わなくなるのです。
逃げられないという潜在意識が、無意識に反応し、逃げようとする願望にストップをかけるのです。
このような象の習性の事を“エレファント症候群”と言うわけです。
また、このように逃げられないという潜在意識が無意識に反応し、逃げようとする願望にストップをかける状態をメンタル・ブロックと言います。
つまり、頑丈な竹に象をつないで逃げられないと言うメンタルブロックを作り上げる事が、象を調教するための第一歩と言うわけです。
象を人間の支配下に置くために、捕獲した象にメンタルブロックを作り上げるわけです。
インドでは、このようにして象を手なずけ、人間の仕事に使っているわけです。
サーカスの動物たちの調教にも、この“エレファント症候群”が利用されています。
ところで、このメンタルブロックがあなたの頭の中にも知らずに作られていると言う事をこれまでに考えた事がありますか?
「できる」のに「しない」、あるいは、「できるかもしれない」のに「できない」と思い込んでいる。
どうですか?思い当たりませんか?
「どうせ私なんかにできっこない。。。」
「やっても無駄、。。。」
「どう考えても、できるわけない」
「やるだけ無駄。。。」
「やってみてできないで恥をかくだけ。。。」
「前にもできなかったから、今度もできない」
「無駄なことに、お金も時間も使いたくない。。。」
あなたも、これまでに同じような理由を述べ立てて、やらなかった事が何度もあったのではありませんか?
このような理由は顕在意識と潜在意識の間にあるメンタルブロックです。
知らない間にあなたの頭の中で作られてしまったわけです。
あなたはちょうど頑丈な竹につながれた象と同じ立場になっているわけです。
できないと思い込んでいる。
すでに頑丈な竹から細いロープにつながれるようになっても、あなたのメンタルブロックが働いて、あなたは何もしようとはしない。
何もできないと思い込んでいるわけです。
あなたの潜在意識には、すばらしい可能性が秘められている。
素晴らしいパワーが秘められている。
いわば、貴方の潜在意識にはダイヤモンドの原石があるのです。
ところが、あなたにはメンタルブロックができてしまっているので、その原石を磨こうとしないんですね。
つまり、宝の持ち腐れになっているわけです。
要するに、メンタルブロックが邪魔をしているわけです。
このメンタルブロックこそ、あなたが成功する道のりで障害となるわけです。
ところで、メンタルブロックは2~3歳ころから徐々につくられるといいます。
そして10歳くらいであなたの頭の中で固定するそうです。
このときにつくられた自己像が、成人したときの自己像の基本になると言います。
そして、このメンタルブロックを取り除かないならば、そのまま死ぬまで10歳時の自己像を抱えて生きてゆくわけです。
つまり、あなたは10歳ぐらいのときに作られた自己像に、とらわれているのです。
自分を思い通りに動かすためには"10歳時の自己像"を破壊しなければならないのです。
では、この自己像を壊すにはどうしたらよいのか?
このメンタルブロックを解除する方法は、潜在意識への働きかけがポイントです。
心身をリラックスさせて、想像力を発揮して自分の中に成功のイメージを明確に浮かび上がらせることが肝心です。
自分が成功する場面を言葉にして発したり、具体的なイメージを紙に書いたりすることで潜在意識に働きかけます。
「修行するぞ、修行するぞ」と繰り返し唱えることも自分自身を説得するのに効果がありそうです。
「世界に羽ばたくぞ、世界に向かって飛び出すぞ」と繰り返す事も国際感覚を身に付けるのに効果がありそうです。
たとえば、留学することを考えても、このメンタルブロックがいかにあなたの行動の邪魔をしているか!
あなたにだって、留学する気になればできるんですよ。
ええっ?暇もないしお金も無いの?
あなたばかりではありませんよ。
たいていの人がそう思っていますよ。
でも、皆さん、何とかして時間とお金を工面して海外に留学しているようですよ。
だから、あなただって、やってやれないことは無いんですよ。
ええっ?いろいろな事情があってできないのですか?
あなただけではありませんよ。
誰だって、いろいろな事情があるのですよ。
でも、皆さん、何とか事情をクリアして留学しているようですよ。
ええっ? もう留学するほど若くないのですか?
あなたばかりではありませんよ。
40になっても50になっても留学する人が居るのですよ。
あなたには信じることができないでしょう?
でも、あたしはバンクーバーで日本人を教える英語の先生をしていたことがありますから良く知っていますよ。
ええっ?一体あたしが何者かとお聞きですか?
そのことならデンマンさんがあたしのことをたくさん記事にしていますから、ぜひそちらのほうを読んでくださいね。
検索エンジンで「ジューン デンマン」を入れて検索すれば、あたしの記事がたくさん読めますわ。
ところで、あなたは、津田梅子ちゃんを知っていますか?