狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

「大本営発表」に馴れた感性により、米国の啓蒙により安易に「羊化」された戦後日本・・・「日本解体―『真相箱』に見るアメリカGHQの洗脳工作」を読んで

2013-09-24 02:50:31 | マスコミ
 総タイトル:【「大本営発表」に馴れた感性により、米国の啓蒙により安易に「羊化」された戦後日本・・・「日本解体―『真相箱』に見るアメリカGHQの洗脳工作」を読んで】

 「日本解体―『真相箱』に見るアメリカGHQの洗脳工作」(著者:保坂正康氏、出版日:2004/9/30、出版社:扶桑社(単行本は2003年に出版))
 上記の本を読みました。
 「『大本営発表』に馴れた感性こそ、『真相箱』や『太平洋戦争史』を受け入れる理由であった。」(本書より)
 戦時中から日本人は、軍部の情報統制された「大本営発表」に親しんで来たせいもあって、戦後のGHQによる占領政策の中の一部である、宣伝・教育・啓蒙・洗脳工作に簡単に載せられ受け入れて来ました。依る場を無くされて、米国に盲従する「羊」にされて来ました。
 GHQの「太平洋戦争史」の新聞連載と、同じくNHKラジオの宣伝番組「真相はかうだ」、「真相箱」の放送の押しつけにより、また日本人は日本の新聞やラジオの言っている事であると言う事で安心してしまい、騙され思い込まされてしまいました。米国のキャンペーンやプロパガンダを流し、世論操作し、米国の作った歴史観を植え付け、「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」により、日本人に戦時中の戦争の罪悪感を植え付けました。そして「アメリカン・デモクラシー」をも植え付けました。
 「真相はかうだ」は、昭和20年(1945年)12月9日に始まり、途中で「真相箱」と形を変えながら、昭和23年(1948年)1月まで放送されました。再放送を含めると、その期間中ほぼ毎日放送されました。本書はその「真相箱」について検証しています。
 そのGHQが台本を創作した「真相箱」の中から、「東条(英機元首相)という人に責任を押し付けるというシナリオ」や、「(海軍に責任が無く)『陸軍に責任あり』のシナリオ」等を引き出しています。
 GHQの中のGS(民政局)「非軍事化・民主化」の二大政策を掲げ、同じくCIE(民間情報教育局)が、教育改革、思想改革、そしてマスコミ対策等を担当しました。そしてその教育改革により、日本人の愛国心を骨抜きにしてしまいました。NHKが当時GHQに直接管理され、それから現在に至るまで、「自主規制」も含めて、自主性を無くしてしまっている現実が在ります。この事は、新聞やテレビ等のマスコミ全体を通しても同じ事が起きています
 思想統制と言論の自由について、本書の「真相箱」を検証している所から、次に引用します。
 「『彼の思想統制には四つのコツがあります。合併と、中央集権と、経済的圧迫脅迫です。』というのだが、これは歴史上の暴力的権力機構をいうときに使われる手法である。言論の自由が保障されているかどうかを見るときには、私は以下の四つの条件を精査する必要があると思う。これはいつの時代にも変わらない教育の統制化、情報の一元化、そして暴力的装置の発動、そして立法的措置、それに加えて生活権の侵害それによって社会に生きられないようにすること。ともかくこの四つが全部揃うと、人間というのは言論を発しなくなる。多くの人は自由な意見が言えない。この文章もまさにそういうことを言っている。」
 現在の日本人は、長引くデフレ不況という事もあって、自信を無くしたり誇りを失ってしまっている人が多い様に思います。しかし、それに対しての言葉を、本書から引用します。
 「日本の国家はどうなのかというと、この戦争において自分たちの国は軍事で負けたのであって、政治とか思想とか文化で負けたんじゃないという選択をすべきだったのだろう。」
 日本の誇りを取り戻し、真に主権を回復して独立し、主体性のあるイデオロギーを持つ必要が有ると思います。

 
日本解体―「真相箱」に見るアメリカGHQの洗脳工作日本解体―「真相箱」に見るアメリカGHQの洗脳工作価格:¥ 650(税込)発売日:2004-09-29



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 戦後事件の「実録」・・・米... | トップ | イスラエルの恐れる「北の王... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

マスコミ」カテゴリの最新記事