狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

独立を維持し自尊心・自信を持ちつつ自分の弱さを認め謙虚である事による力・・・「負ける力」を読んで

2015-08-13 16:37:32 | 孤独・独立・自尊心
 独立を維持し自尊心・自信を持ちつつも、自分の弱さを自分自身が認め、傲慢とならず謙虚である事が大事である。
 次の本を読んだ。
 「負ける力」(著者:藤原和博氏、出版社:ポプラ社、出版日:2013/12/05)
 日本には「柔よく剛を制す」の精神を基とする柔道や、自分の力の弱さを認めて相手の力を利用する合気道等、日本人の高い精神性から生まれたものが昔から多く存在し、特に戦前の方が戦後よりもそれらの精神性が重んじられていた。
 しかし敗戦後、多くの事がアメリカナイズされてしまい、戦前までの日本の高い精神性、日本人としての自尊心が自虐史観の植え付け等によって弱められたり失われてしまった。
 帝国主義の欧米列強は罠を掛け、騙し、武力の力で強引に、アジア・アフリカ諸国を植民地にして来た。そのように欧米人・白人は日本人とは異なり、力により強引に従えようとする
 本書は、その本来の日本人独特の高い精神性に通ずる、謙虚な心による「負ける力」を唱えている。
 日本の戦後の義務教育世間一般の常識・慣習・空気・雰囲気等から来る「正解主義」、「前例主義」、「事勿れ主義」が、この「負ける力」、「ベクトルの和」を邪魔しているという。そうでは無く、それぞれ「修正主義」、「先例主義」、「事あれ主義」であれと説く。
 常識化されて一応正解とされている事を鵜呑みにせずにそれに対して疑問を持ち、周囲を恐れずに人と同じ事をせず自分が率先する程の気持ち・姿勢を持ち、失敗を恐れずに例え失敗してもそれを教訓にすれば良い。
 教育委員会における権限の分散により、無責任体質が存在すると言う。戦後GHQによる日本人への戦争責任の植え付けと共に、日本人の精神性を破壊させる為の日教組設立と同様のものではないかと思えるのであるが、その戦後体制の内の一つである教育委員会改革を唱えている。
 「みんなと一緒」より「それぞれ一人ひとり」の成熟社会へとも言っている。その通りである。日本の世間一般の人達はあたかも「世間教」という宗教を信じて、人の顔色や反応をあたかも神のように崇めて、その顔色・反応を恐れて生きている人達が多い

 旧約聖書・箴言 29章25~26節
  「人を恐れるとわなにかかる。
  しかし主に信頼する者は守られる。
  支配者の顔色をうかがう者は多い。
  しかし人をさばくのは主である。」

 人を恐れないと言う事は、人のうわさ話、陰口、悪口、誘惑、煽り立て等の「雑音」に惑わされず、嫌われたり笑われたりする事を厭わず、人からの評価を求めず、人から認められようとしないことである。そして創造主を恐れて主に従う事が大事である。

 「負ける力」(著者:藤原和博氏、出版社:ポプラ社、出版日:2013/12/05)
「負ける力」(著者:藤原和博氏、出版社:ポプラ社、出版日:2013/12/05)


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