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HOPE 

Day of Hope「希望の日」の到来は間近!

「経済復帰」の進展とともに兄弟姉妹の睦まじい関係が主従関係に変わって行った・・・いまだ改善されていないその体質

2017-04-17 19:33:21 | 歴史について

変わって行った教会内の人間関係

日本統一運動史において痛烈に感じるのは、あの初期の教会の仲睦まじい兄弟姉妹の関係が、「経済摂理」が進展するに従い極端な主従関係にその人間関係が変化していったことである。

経済実績が優先され、数字を上げた人物が高位の役職に就くようになっていった。数字を上げるために様々な手法が取られて行ったが、その手法はある限界線を越えてエスカレートしていった。販売会場では極端な演出が取られ、来場したゲストが否が応でも契約書を書かざるを得ないような販売トークが繰り返されて行くようになっていった。そういうトークについて行けないメンバーは、主要な役職からは外されて、閑職に追いやられて行った。その大半が教会や外郭団体だった。


[アベル」と呼ばれる責任者

責任者のメンバーへの指示は命令口調になり、アベルと呼ばれた管理職メンバーに絶対服従を要求するような風潮が生まれてきていた。「何かおかしいな?」と思うようなことがあっても自由に言える雰囲気ではなくなってきていた。実績を上げるための祈祷は熱心にしたが、他の兄弟を思いやるような風潮はどこかに消えて行ってしまっていた。組織全体が宗教的雰囲気から昔の軍隊か何かのような風潮が広がって行っていた。

マスコミから指摘された問題点のうち最も甚だしい非社会的な販売活動を行っていたのが特に東北地方だった。過剰な演出や演技で販売をするやり方が常習化していた。当時の責任者に聞いてみると「やむを得なかった」と言う答えが返ってきた。当時全国の販売実績の拡大の中でいつも劣勢をかこっていた東北だったので「なんとしても実績を!」と言う思いから、おかしいと知りつつ過剰な演出や販売方法をとってしまったというわけである。

 

ただただ実績が第一だった

とにかく、当時の組織の状況は「良心」に蓋をしても実績を出さなければという雰囲気が満ち満ちていたのは確かである。目的の実績をあげることが最優先され、販売上の倫理観が完全にマヒして、人間関係における思いやりや融和の心さえも失われてしまっていたのが実情であった。

何故、かくも異常な状態で突き進んでいたのか?どういう背景があったのかはよくわからない。ただ、そのころしきりに韓国教会の責任者たちが日本の会長の元を訪れ金の無心をしていっていたという話は聞いたことがある。

また、当時はアメリカの摂理が進展して、アメリカでの活動を支援する目的もあったのかもしれない。

いずれにせよ、過剰な販売のやり方は多くのクレームを生み、それらが消費者センターにも通告され、社会問題化していっていたことは確かであった。

 

共産党に狙われた内部矛盾

共産党にとってみれば恰好の攻撃材料であり。勝共活動の資金源を断つことにもなった。また日本共産党だけではなく、当時韓国でも勝共活動が行われ、これらも北の対南工作を防備することに大きな役割を果たすこととなっていた。米国での活動もソ連や中国北朝鮮などの革命工作にかなりのダメージを与える活動として展開していたことは確かである。

彼らの勝共連合つぶしの目論見は完全に当たる結果となった。連日連夜にわたる「霊感商法」報道は、日本の経済活動のみならず勝共運動をはじめあらゆる統一運動の各運動をストップさせ、また販売のクレームに対する返金や、また日本での販売活動がストップすることにより、韓国の企業や事業も壊滅的と言ってもいいくらいの極めて大きなダメージを受けたのである。

未だこの事件に関する総括はきちんとなされていないのが実情である。対社会的にも対内的にも、問題点が何であったのか?その問題点はどのように改善されたのか・・・それらが不明ななまま今日までの期間を歩んできてしまったのである。

 

統一家が抱えた問題はいまだ未解決

この事件により経済、伝道、勝共あらゆる分野での活動が低下し、社会的には完全にマイナスイメージの教団となり、今日に至ってもいまだ、その悪いイメージを払しょくしきれずに来ているのが実情である。

困難があり、何か問題があっても、その問題点を明らかにして、その問題点を改善していけば、その組織や運動は必ずは天と復興を遂げるものであるが、はっきり言って日本の統一運動においてはその問題はきちんと解明されその責任明らかにされなければならないことが等閑になり、今日まで来てしまったいうのが事実だろう。

その矛盾点が摂理の最終段階において噴出して、今日の統一家の分裂や混乱を招来せしめて来たのではなかろうかと思う。


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